こんにちは、四谷学院の石田です。
「実技試験は、落とすための試験ではありません」
「実技試験の合格率は、とても高いです」と、言われていますが、残念ながら・・・
実技試験では毎年、不合格者が確実にいます。
全員が合格できるわけではありません。
では、なぜ不合格になってしまったのか?
ここでは、貴重な不合格者の意見を紹介します。
なかなか聞けない体験談ですので、ぜひ参考にしてみてください。
<ケース1> ノーミスでも不合格
「試験」ということで、スーツで臨んだYさんは、
ガッチガチに緊張していました。
毎日のように練習をしましたが、不安で不安で仕方がない。
それでも、きちんと練習通りにお話しできました。
・・・なのに、2点足りずに不合格。
間違えずにお話しできたのに、なぜ?
実は、Yさんのような不合格パターンが、一番多いケースかもしれません。
四谷学院では、特にこの部分をとってもうるさく指導しています。
それは・・・・
ニコニコ笑顔が大前提ということ。
試験は、「子どもたちにお話しする」という想定ですからね。
では、笑顔はどこから出てくるのでしょうか?
それは自分自身が楽しむことです。
Yさんは、おそらく練習段階から、「楽しむ」ことができていませんでした。
「試験は、ノーミスなら絶対合格できる」という誤解があったんです。
でも、楽しそうでなければ、たとえノーミスでも子ども達は話を聞いてくれませんよね。
試験ではありますが、子どもを前にお話をする想定であることを忘れないようにしましょう。
なお、少しでも緊張を和らげるために、四谷学院では「スーツでの受験」はオススメしていません。
<ケース2> 楽譜どおりに歌えない
Aさんは「言語」「音楽」をチョイス。
「言語」はそれなりに手応えがありました。
「音楽」の試験前、廊下で待機していると、前の受験生の人たちの歌が聴こえます。
そのとき「ハッ」としました。
「みんな、私の歌とリズムが違う・・・」
結局、直すどころかミス連発で、最悪の出来でした。
おそらく楽譜だけで練習してしまったのでしょう。
Aさんは、自分が子どもの頃に覚えたとおりに歌いました。
しかし、実はリズムが間違っていたんです。
これは珍しいことではありません。
正しいリズムは「耳」で確認するのが確実。
楽譜だけでなく、動画・音声を使っての練習を強くオススメします。
このように、自分の番を待っているときに、ほかの受験生の声が聞こえてくることがあります。
難しいかもしれませんが、気にせず、集中しましょう。
<ケース3> 独学の落とし穴
2回目の受験ということで、少し心に余裕があったそうです。そんな気持ちも持ちながら、指導を受けるために、自分の口演をスマホで撮影してもらいました。
・・・その録画を見て愕然としたんです。
猫背すぎるし、すごい棒読みで感情が入っていない。
もっと上手だと思っていたのに!
講師の先生には「もっとオーバーに」と指導されました。
たしかにその通りです。全然、気がつきませんでした。
大人になると、思いっきり歌ったり、笑ったりする機会は少なくなりますよね。どこか自制心が働きます。
実技試験においては、そのストッパーをはずすことも重要なんです。
どこかで「恥ずかしい」と思っていませんか?
「笑ってみて!」
といわれて、素直に笑顔!・・・・できない人がほとんどです。
でも大丈夫!練習をすることで、できるようになります。
実技試験の1ヶ月前から、笑顔の練習をしてください。鏡を見て、自分のとびっきりの笑顔を確認しましょう。
そして、お話や歌は、ぜひ撮影してください。
客観的に自分を見ることで、改善点がわかります。
実はコレ、もっとも効果的な練習方法です。
実技試験不合格の理由:まとめ
試験官もプロです。
付け焼刃、小手先のテクニックにはだまされません。
心からの笑い、心から楽しむこと
子どもたちにとって、笑顔がどんなに重要かを知っているからです。
実技試験は、これをチェックします。
技術はその次に大事なこと。
「試験」ですからもちろん対策が必要です。
しかし、
「保育士になる」という目標を、もう一度思い出してみませんか?
「私は”大事な子どもたちを、安心して任せられる人”です」
きちんと、試験で伝えられるようにしましょう。
四谷学院では、実技試験対策にも力を入れています。
動画や添削指導など、ぜひご活用くださいね。
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このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
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