こんにちは、四谷学院の石田です。
2019年前期保育士試験が無事に終わりました。
大変緊張されたと思います!本当にお疲れ様でした。
実技試験のうち、唯一、当日発表される「造形分野」の課題
について、この記事では分析をします。
これから実技試験で「造形」の受験を予定されている方には、これから練習の参考にしていただければと思います。
当日発表の課題「花や野菜の世話」
当日出題された造形表現の問題文は以下のとおりです。
【事例】
H保育所の4歳児クラスの子どもたちが、園庭の一角で花や野菜を育てています。夏のある日、保育士と一緒に水やりをしたり収穫をしたりするなど、楽しく世話をしました。
【条件】
1.花や野菜の世話をしている様子を描くこと。
2.季節や園庭の様子がわかるように描くこと。
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
課題のポイント
今回は夏の花や野菜の世話がポイントとなりました。
「夏」という季節の指定がありますのでこの点にも配慮した作画が必要です。
「花や野菜」の世話なので、「花と野菜」もしくは「花」もしくは「野菜」がわかるように描けていればよいかと思います。
背景もかねて、両方が描けていればパーフェクトではないでしょうか。
「世話をしている様子」を分かるように描くように指定がありました。
すでに事例にの中に「水やり」「収穫」とありますので、これらの様子のほかに、「草取り」や「じょうろを持ってくる」といったしぐさもお世話の様子でしょう。
「楽しく」世話をしている様子
事例文には
「水やりをしたり収穫をしたりするなど、楽しく世話をしました。」
とあります。
「楽しい様子」が伝わる作品にすることが大切です。
例えば、一生懸命に畑や花壇の植物のお世話をする子どもたちのほかに、笑っている、指をさしている、走っている、びっくりしている、、などの周囲の子どもたちの様子も描けると楽しそうな様子が伝わるでしょう。
今回は、「保育士」についての指定は特にありませんでした。
事例文に「保育士と一緒に」とありますので、子どもたちを見守ったり、手伝ったり、同じ活動をしたり、何らかの形で子どもにかかわっている様子を描くことができればよいでしょう。
子どもの年齢は「4歳」
今回は「4歳児クラス」という指定がされました。
造形試験においては、「赤ちゃん」「幼児」「小学生」くらいの区分ができていれば問題ないと思われます。
子どもの年齢の描き分けは、それほど厳密ではなく、例年通りと考えてよいでしょう。
場所は「園庭」
「季節や園庭の様子がわかるように描くこと。。」
という条件がありました。
事例には「夏のある日」とありますから、具体的には「夏の園庭」を表現します。
以下のようなことが、背景のポイントとなります。
・花や野菜が植えてある場所 など
季節を表す方法としては、以下のような方法が考えられます
・ひまわりや朝顔など、夏に咲く花が描かれている
・セミや季節の虫が描かれている など
子どもは3人以上
人数指定は、例年通りでした。
子ども3名、保育士1名を描けば、条件を満たすことができます。
前回と同様に、わかりやすい条件設定でした。
そのほかの注意点
今回のテーマは、「花や野菜」がポイントと言えるでしょう。
夏に咲く花、夏野菜が正しく描けたでしょうか?
園や学校では、環境教育や食育の一環として、園庭の一角に畑や花壇がよく見られます。どんな野菜や花を植えるのが適切なのか、保育士として理解をしておく必要があるでしょう。
環境問題については、年を追うごとに高い意識が求められています。四谷学院でも、保育士さん向けの「こども環境管理士資格対策講座」を開講しています。保育士が身につけるべきスキル・知識の1つとしては「環境」は無視できません。ぜひこの機会に「こども環境管理士」についても知っていただきたいと思います。
実技試験結果通知書(合格通知書・一部科目合格通知書)は8月3日(土)~8月12日(月)の期間に郵送されます。
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