前の記事 » 
次の記事 » 

カウンセリングの神様!ロジャーズの人格理論

  公開日:2017/08/11
最終更新日:2020/05/06

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、四谷学院です。
ロジャーズは、カウンセリングについて学ぶ際には必ず登場します。
「カウンセリングの神様」といわれており、来談者中心療法の創始者です。

「ロジャーズの人格理論」について、具体例をつかってわかりやすく解説していきます。

心理的プロセスとは

美容に関する心理的プロセス
Aさんは、先日エステにいきました。

エステティシャン
年のわりにはシミが多いですね。
Aさん
(私は老けているんだ・・・ガーン)

後日、美容整形外科にて。

Aさん
すみません、シミ・そばかすを薄くしたいんですけど・・・
医師
よい薬が出ています。飲むだけでできれいになりますよ!ただ、保険外なのでちょっとお高いですが・・・
Aさん
これできれいいなるんだったら、かまいません!

Aさんは、エステに行って「年のわりにシミが多い」といわれる、という経験をしました。
そこで「私は老けている(のかも?!)」という経験的自己(自己経験)がつくられたんです。

「若くて美しい私」という理想的自己とのギャップが生まれました。
その結果、Aさんは悩むことになります。
悩んだAさんは、考えた末に美容整形外科にいき、「薬を飲む」ことにしました。
理想的自己に近づくことで、ギャップを少なくして、悩みを解消しようという心のプロセスが働いたのです。

この事例は、このような心理的プロセスがあったんです。

理想的自己とのギャップを解消する方法

実はこのケースで、ギャップを少なくする方法は、他にもあります。

理想的自己とのギャップを解消する
Aさんは、エステから帰ってきました。

家族
おかえりなさい。
Aさん
私、老けてるって言われちゃった。シミが多いって。
家族
そうなの?全然気にならないよ。
Aさん
え?そうかな・・・
家族
うん、気にしない方がいいよ。人間誰でも年を取るもんだ。
Aさん
あ、そっか、そうだよね。別にいいよね、シミがあっても。生きてきた証拠だよね。

「私は老けている」という経験的自己が受容できるようになれば、それは新しく自己概念に組み込まれていきます。
理想的自己がより現実的な方向へ変化していくわけです。
そうすれば、薬を飲まなくて、シミが多くある状態でも、ギャップは小さくなりますので、悩みも小さくなります。

ロジャーズの人格理論:まとめ

ロジャーズは、上記のように、人格とは経験と自己概念だととらえました。

そして、理想的自己とのギャップを解消する方法の2つ目の方法で紹介したのは、家族との会話でした。
エステに行って、ギャップが大きくなり、情緒的に不安定になってしまいましたが、家族と話すことで落ち着きを取り戻しました。

カウンセリングにおいても、理想的自己と経験的自己とのギャップを小さくするよう、心の状態の変化を促していくことになります。

四谷学院では、初めて心理学を学ぶ方でも、わかりやすい解説で複雑な概念も楽しく理解!
臨床心理士など、心理職へのファーストステップとしても最適です。


 

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

  心理学キーワード 心理学コラム  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはお電話(0120-428022)、またはホームページから承っております。

このページの先頭へ