保育士試験では年号暗記は不要です!並び替え問題「攻略のコツ」

  公開日:2018/12/12

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは。四谷学院の谷村です。

現在、保育士試験を目指して学習中のあなた!
「年号が覚えられない!」と悩んでいませんか?

意外かもしれませんが、保育士試験ではそんな歴史の問題(?)にも見えるような出題がされるんです。そのため、

「年号はどうやって覚えたらいい?」という質問というか悩み、というか心の叫び(!)をだいたい週に1回はいただきます。
それほど皆さん困っているんです!

そこで、今回の記事では、「社会福祉」科目でよく出題される<法令の並び替え問題>について解説します。

年号暗記は本当に必要か?

高校までの歴史の勉強では、「年号をとにかく覚えた!」という印象が強くありませんか?「年号 = 暗記するしかない」という方式ができている人も多いのかもしれませんね。

でも、ちょっと待ってください!
保育士試験は、マークシート式。年号を丸暗記していなくても解ける問題も多いのです。

法令の並べ替え問題の攻略法

「社会福祉」でよく出題されるのが、法令を古い順に並び替えるという問題です。
この問題を例に挙げて攻略のコツをお伝えします。

以下のA~Eを公布された順に並び替えたとき、正しいものはどれでしょう。

A 心身障害者対策基本法(現「障害者基本法」)
B 障害者自立支援法(現「障害者総合支援法」)
C 児童福祉法
D 母子福祉法(現「母子及び父子並びに寡婦福祉法」)
E 老人福祉法
F 国民年金法

この情報だけで、正解を導く必要はありません。
というか、これだけで正解できる人はものすごく少ないと思います。

暗記できていなくても、正解できる方法がちゃんとあります。

法令が作られる理由

「なぜ法律ができるか?」
考えたことはありますか?今の時代も次々に新しい法律ができていていますね。
それぞれの法令の成立については、いろいろな理由がありますが、ものすごく簡単に言うと、社会で守らなければならないという流れがあるから、整備がされていくのです。
過去の法律もそういった「守らなければならない」という機運の高まりによって生まれてきているわけです。

たとえば、戦争孤児のためにできた法律は「児童福祉法」です。「ほたるの墓」を思い出してしまいます・・・
でも今の時代は戦争孤児はいなくなったので、新しい児童福祉法ができました。児童虐待の問題などにも対応できるように整備されています。

そういった社会や時代のニーズといった視点で列挙された法令を眺めます。

選択肢で絶対に見るのは、最新と最古

さて、その上で選択肢は絶対に活用するということもあわせてお伝えしておきます。

先ほどの問題の選択肢は、この5つです。

1.A - B - C - D - E - F
2.C - F - E - D - A - B
3.B - F - C - A - D - E
4.D - E - F - A - C - B
5.F - C - A - B - D - E

最初に、成立が一番最近のものから考えていましょう。右端のアルファベットを見比べます。
F国民年金法 B障害者自立支援法 E老人福祉法の3択ですね。

この3つを比べたときにどれが一番新しそうでしょうか。
ものすごくざっくりイメージすると・・・
「年金がもらえるようにする」
「老人の保護をする」
「障害者の自立を支援する」
のどの順で国は整備をしていったか?を考えることになります。

すると、「保護」と比べて「自立を支援」は、少し次元が上のことだなと感じませんか。
「自立支援」というのは、基本的なことが保障されたうえで実施されます。言い換えると、日常的に生じる大きな困難から保護するレベルができた上でないと自立はできません。
そういう点から、「自立支援」が一番新しそう!というイメージができれば、答えは2か4の2択になります。

次に、最も古い法令を比べてみましょう。左端のアルファベットを見比べます。
C児童福祉法 D母子福祉法の2択ですね。

「福祉三法が初めにできて、福祉六法がその後できた」ということがわかっていれば簡単に答えが出ます。
ここでも、「子どもと母子家庭、どちらが先に守らなければならないと思われたか?」ということを想像してみます。
子ども単体と母と子どもだとどちらがより放っておくとまずいでしょうか。子ども単体の方が保護を厚くしなければいけないと思いませんか。母と子どもであれば、少なくとも子どもは母に面倒を見てもらえますよね。そう考えると、「児童福祉法」が先に成立し、「母子福祉法」が後だとわかります。
これで答えは2と選べるわけです。

法令の成立背景をイメージしよう

年号を機械的に頭に入れようとするのではなく、背景にある「社会が何を守ろうとしているか」をイメージしてみるとぐっと試験での正解率が上がる、ということをお分かりいただけたのではないでしょうか?

四谷学院のテキストの中でも「措置から契約へ」や「ウェルフェアからウェルビーイングへ」といった社会福祉の基本的な流れは取り上げています。こういった「流れ」を把握することで、細かなところが自然にイメージできるようになって来るんです。
とはいえ、理由はこじつけでもかまいません。自分なりに考えながら印象に残しておくと並び替え問題に対応できるようになりますよ!
なかなか自分でこじつけできないこともあると思いますので、そういうときにはぜひともご質問いただければと思います。きっと何かヒントになることをお伝えできると思います。
エピソードで覚える方が、ずっと定着しやすくなりますし思い出しやすくもなりますから、「こういう社会の背景があります」「実は法令の成立前にこんなことがありました」というように詳しく解説しています。

 

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