地域限定保育士試験とは?受験のメリットとデメリット

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こんにちは、四谷学院の野本です。

今回は「地域限定保育士」試験について、
一般の保育士試験との違いや受験のメリット・デメリットをお伝えします。

令和8(2026)年度からの変更点についてはこちらの記事をご確認ください

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地域限定保育士の変遷

平成27年成立の「国家戦略特別区域法等の一部改正法」により、待機児童解消の切り札として誕生したのが「地域限定保育士」です。当初は特区内の特例措置として、受験機会の確保や実技講習による資格取得を可能にしてきました。

その後、この仕組みは令和7年10月施行の「児童福祉法」により、法律に基づく恒久的な一般制度となりました。

地域限定保育士とは何か?

簡単にいうと、地域限定保育士とは、合格した地域(自治体)でだけ働くことのできる保育士です。地域が限定されているので、合格した地域以外では「保育士」を名乗ることができません。

ただし、地域が限定されるのは最初の3年間だけ。
3年を経過かつ、地域限定保育士として一定の勤務経験(1年(1,440時間))を積めば、全国で通用する「保育士」となります。

令和7年10月施行の「児童福祉法」により、勤務経験が要件に追加されました。

地域限定保育士と通常の保育士の違いは?

地域限定保育士も通常の保育士も、同じ「保育士」として働くことができます。
ただし、地域限定保育士の場合には、合格してから3年間は働く地域が限定されます。

違いを表にまとめてみました。

地域限定保育士試験とは?

受験資格

地域限定保育士試験の受験資格は、通常の保育士試験と同じです。
通常の保育士試験と同様、住民票の有無に関わらず、全国のどこに住んでいても受験することができます。
例えば東京都に住んでいても「神奈川県地域限定保育士試験」や「大阪府地域限定保育士試験」を受験することができます。

試験の難易度

地域限定保育士試験の難易度は、通常の保育士試験と同じです。
保育士試験の合格率はおよそ20%です。

なお、実技講習会は3-4日程度の座学のほか、見学実習なども行われます。そのために、健康診断の結果や検査の実施、上履きなども必要となってきます。
たとえば、大阪府の2025年の保育実技講習会は約5日です。

実技講習会について詳しくはこちらの記事を参照してください。

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実施される自治体と日程

地域限定試験は、通常の保育士試験と別の日に行われる場合と、同日に行われる場合があります。

なお、2025年度は、神奈川県と大阪府、沖縄県の3地域で実施されました。
神奈川県は通常の保育士試験の前期と後期の間である8月に実施されています。
大阪府、沖縄県は通常試験と同時に実施されています。

科目免除も!

地域限定保育士試験も、通常の保育士試験も、「保育士試験」であることに変わりはありません。そのため、科目合格についてのルールも同じように適用されます。

通常の保育士試験で合格した科目については、地域限定保育士試験においても3年間免除されます。また、地域限定保育士試験で合格した科目も、次回以降の保育士試験において免除されます。

地域限定保育士試験のメリットとデメリット

メリット

(1)合格のチャンスが増えます!
保育士試験には、科目合格の制度があります。合格した筆記試験科目は、合格した年を含めて3年間有効。つまり、前・後期試験の場合、3年間でチャンスは6回もあるんです。

地域限定保育士試験の筆記試験で合格した科目は、通常の保育士試験でも免除可能なので、地域限定試験も含めれば、チャンスはMAX9回に増加!

たとえば、こんな合格の仕方ができます。
・試験1回目:5科目合格
・試験2回目:地域限定試験で2科目合格★チャンス★
・試験3回目:残りの1科目と実技試験合格

※この場合、全国で通用する保育士資格が付与されます。

(2)実技講習を受ければ、実技はクリア!
筆記試験と違い、実技試験は対策が難しく、緊張感もあります。
神奈川県の地域限定試験の場合、実技試験は実施されず、代わりに実技講習に参加すれば合格ができます。

つまり、筆記試験にさえ合格できれば、実技はまったく心配いりません。

実技講習は働きながら受験する方に配慮して実施されるとのこと。

デメリット

(1)試験ごとに受験料がかかります
通常の保育士試験と同じ金額です。出願ごとにお金がかかります。

(2)3年間は働く場所が制限されます
しばらくは「保育士」として働くことができるのは、合格した地域(自治体)だけになります。
3年を経過すれば、全国で「保育士」として働くことができます。

「今、住んでいるところで働きたい」ということであれば問題ナシ!

地域限定試験 よくある質問Q&A

Q.地域限定試験で合格した科目は、全国の保育士試験でも免除になりますか?

A通常の保育士試験と同じく、一度合格した科目は3年間免除が可能です。
つまり、免除の期間内であれば、地域限定試験で合格した科目は、全国の保育士試験でも免除されます。

Q.全国の試験で合格した科目があります。地域限定試験で免除申請できますか?

A全国共通試験で受験し、合格した科目は地域限定保育士試験の合格科目として引き継がれます。ただし、免除申請が必要ですから、受験申請時に必要事項を忘れずに記載しましょう。

Q.全国の筆記試験で一部科目に合格。残りは地域限定試験で合格。地域限定資格になりますか?

A地域限定試験の保育実技講習会を受講・修了した方は「地域限定保育士資格」となります。
全国共通試験で実技試験に合格した方については、全国の「保育士資格」となります。

Q.地域限定試験が行われる自治体に住んでいません?受験できますか

A全国、どこにお住まいであっても受験できます。
試験当日に会場に行くことが可能であれば、どなたでも受験が可能です。

保育士試験の最新情報をチェックしましょう

地域限定試験がいつ、どの自治体でいつ行われるかは、HPで情報が公開されますので、随時確認しておきましょう。

また、過去に四谷学院が神奈川県と大阪府へインタビューを行いました。
ぜひ、こちらもチェックしてみてください。

地域限定保育士試験についてのインタビュー内容を確認する

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