事例問題?知識問題?どっちが得意?

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こんにちは、四谷学院の石田です。

保育士試験で、多くの方が苦手とする「法律問題」。
「どうしても、この科目・分野が苦手・・・」
「覚えられない・・・」

という声をたくさんいただきます。

法律問題をザックリ分けると・・・
知識を問う「知識問題」と、具体的なケースに当てはめて答える「事例問題」の2つがあります。
そして、「このうちの片方が苦手」という方が多いんです。

この記事では、得意な問題のタイプ別に学習アドバイスをします。

法律の暗記は得意だけど、事例問題が苦手な方へ

「知識はがんばって覚える!」という真面目なタイプに多いですね。カードをつくり、穴埋め問題対策などもできています。
しかし、保育士試験は「保育士になるための試験」です。つまり、現場に出てから使える知識を身に付けなければなりません。

まずは、事例問題で出てくる内容は、ごく当たり前のことを言っているということをよく理解しましょう。特別なケースは試験ではほとんど扱いません。
保育士は、子どもを預かる立場。保育士としては、やっぱり子どもには明るく元気に育ってほしいものです。だから、その環境を整えてあげるために良いことは積極的にとりいれましょう、ということなんです。

逆に子どもを預ける親の立場になってみれば、「ここに預けて良かった!」という安心感が欲しいはずです。
保護者は保育所にどんな対応をされたら嬉しいと感じるのか、またどんな対応をされたらイラッとするかをイメージしてみましょう。やはり事務的な対応よりも、その場面に応じた気遣いがあった方がいいですよね。

事例問題は得意だけど、法律の暗記が苦手な方へ

すでに現場で活躍されていたり、現場がしっかりイメージできている方に多くみられます。「食わず嫌い」で資料集にアレルギーを感じるのもこのタイプが多いようです。

事例問題で取り上げられることは、実際の保育の現場においても頻繁に起こることです。経験上そういう時にどうすればいいのかが何となく分かっていても、それを保護者や他の職員などに言葉で説明するのは難しいことです。法律やガイドラインの文言は、その際に必要な理論武装です。

説明に必要な言葉を、法律やガイドラインから拝借するつもりで条文にあたってみましょう。空欄になるポイントも、事例を説明するための核心部分になっていることが多いんです。
「子どもたちや保護者の方に伝えたい!」ことのキーワードですから、ぜひ毛嫌いせずに、ていねいに読んで見てくださいね。「覚えなきゃ!」と肩に力を入れなくてもOKですよ。

みなさんへ

意外にも誤解があるようですが・・・
知識問題も事例問題も「丸暗記」では対応できません。
保育士試験は、出題範囲も広く、法改正・統計の更新などもたくさんあります。
「受験生の多くが見たこともない問題」が出題されることも、珍しいことではありません。
「暗記できる抜ける」「一夜漬けで何とかなる」・・・それほど保育士試験は甘くありません。

また、子どもに個人差があるように、受験生の学習タイプも様々です。私も多くの方に質問回答やアドバイスをしてきました。同じ内容であっても、理解の仕方は人それぞれ。その方の得意・不得意を把握して、得意分野から徐々に広げて考えられるように、いつもアドバイスを送っています。
保育士さんは、とっさの対応や柔軟性も必要なお仕事。ぜひ試験対策においても、柔軟な発想力を鍛えていただければいいな、と思います。

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