保育士確保プランについて

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こんにちは、四谷学院の石田です。

「保育士確保プラン」をご存知ですか?
保育士さんは、現在足りていません。
そこで、ニーズに合わせて必要な保育士さんを確保しようという、国の取り組みがはじまりました。
詳しく見ていきましょう。

プラン設立の背景

待機児童問題が深刻化し、その受け皿を確保するため、国は保育所の数を増やそうとしています。
しかし、施設数だけを増やしても、そこで働く保育士の数もそれに合わせて増やさなければ意味がありません。

そこで、「保育士確保プラン」がはじまりました。

子ども・子育て支援新制度の一環として、2015(平成27)年からはじまった計画です。
2017(平成29)年度末に必要な保育士の数を試算し、その不足分を補うため、次のような取り組みを行うことを公表しています。

主な内容

(1)保育士試験の年2回実施の推進
(2)保育士に対する処遇改善の実施
(3)保育士養成施設で実施する学生に対する保育所への就職促進を支援
(4)保育士試験を受験する者に対する受験のための学習費用を支援
(5)保育士・保育所支援センターにおける離職保育士に対する再就職支援の強化
(6)福祉系国家資格を有する者に対する保育士試験科目等の一部免除の検討

保育士の有資格者を増やす

(1)(4)(6)については、単純に保育士資格をもつ人を増やすことを目的としています。
不足している保育士の数は「6.9万人」と試算されました。これを補うためには多くの新人を獲得しなければなりません。

平成29年は春秋の2回の試験が実施されました。神奈川県独自の地域限定保育士試験も行われ、保育士資格を取得するチャンスは増えています。
また、教育訓練給付制度のほかにも、助成金制度を利用して通信講座などの受講される方も、四谷学院でも増えています。

保育士の待遇の改善

(2)については、獲得した新人の定着と長く働ける職場を目指しています。
いくら新人を獲得しても、すぐに辞めてしまっては意味がありません。
また、出産や育児などで現場から離れてしまった保育士の現場復帰を促す必要もあります。
保育士はキツイ仕事内容の割に給料が安いと言われており、その悪いイメージを打破する必要があります。

潜在保育士の活躍

(3)(5)については、保育士資格はもっていても実際に保育所などで働いていない人たちを潜在保育士と呼びます。
潜在保育士の活躍の場をあっせんすることによって、保育士人員を増やそうとしています。もちろん待遇改善も連動しています。

保育士確保プランのこれから

「保育士確保プラン」は、今まさに実施されている計画です。
そのため、これらの取り組みそのものが試験で問われる可能性もあります。この背景にある問題点は保育士として働くことを目指す者として知っておくべきこと、と言えます。

テレビや新聞のニュースでも取り上げてらえていますので、一度どんな風に報道されているのか、どんな意見の人たちがいるのか、という点も、知っておくとよいでしょう。