こんにちは、四谷学院の谷村です。
もうすぐ筆記試験本番!当日のことを想像すると、とても緊張しますよね。
これまでに受験した先輩方からは、「成功談」と共に「失敗談」もたくさんご報告いただいています。
そこで今回は、「ああすればよかった!」「これは失敗した!」「教えて欲しかった!」など、
四谷学院に寄せられた生の声をもとに、受験生のあなたに「筆記試験本番の心構え」についてお伝えします。
目次
受験票はギリギリに届く
「まだ、受験票が届かないんですけど・・・」
不安そうな声でお問合せいただくこともあるのですが、保育士試験の場合、ギリギリに受験票が届きます。
ほかの資格試験に比べても、こんなに直前!?ってくらいに届きます。
具体的には試験日のおよそ2週間前から発送開始されます。
令和6年後期試験の場合は、10月4日~11日までに送付します。試験は、19日。
つまり、試験8日前まで届かないこともありうる!ということです。
受験票の送付期間は、落ち着いて待ちましょう。
なお、指定の期間を過ぎても届かない場合には、速やかに保育士試験事務センターに連絡してくださいね。
欠席連絡は不要
保育士試験は、出願から実際の受験日まで期間が空きます。
また、受験の季節は春・秋で、イベントシーズン。お子様の学校や保育園などの行事の予定が入ってしまうことは珍しくありません。
「うまく避けられるはずだったのに、運動会が雨で延期になって試験にバッティングしたため、今年は受けられなかった」
という不運な方のご報告をいただくこともあります。こればっかりは仕方ありません。
当日どうしても受験できなくなってしまった場合、欠席連絡は不要です。
事前の連絡も必要ありません。また同様に、受験科目を減らす場合(5科目受験予定だったけれど2科目だけ受験する等)にも、連絡は必要ありません。
保育士試験の筆記試験は、各科目、所定の時間に所定の教室で試験を受けるだけです。
欠席、放棄したからといってペナルティはありませんので、ご安心ください。
また次の試験にチャレンジしましょう。
筆記試験の持ち物
絶対に忘れてはいけないのは「受験票」「筆記用具」です。
しかし・・・もしも忘れてしまったら、無理に自宅に戻らず、試験会場の「本部」に向かってください。
「受験票」を再発行してもらえますので、あせらなくても大丈夫ですよ。
とはいえ、忘れ物をしてしまうと、さらに緊張も高まってしまいますよね。
前々日までに「持ち物リスト」をもとにして準備をしましょう。
科目ごとに受験生が入れ替わる
試験時間は1時間ですが、「休憩時間が長い」というのも保育士試験の特徴のひとつ。
たっぷり30分休憩時間がある理由は、「科目ごとに受験生が入れ替わるから」です。
ご存知のように、保育士試験は科目ごとに受験をして積み上げていくことでも合格が認められます。一度の試験で全科目に合格しなくてもよい、ということです。
むしろ一発で全科目に合格するのは、ごく一部。
そのために、自分の必要な科目だけ試験会場に行って受験する、という人はとてもたくさんいらっしゃるんです。
すでに合格している科目や免除科目は、試験会場にいなくてもいい、ということなのですが、
初めて保育士試験を受験される方は、
「ええ?隣の人も前の人もいないけどだいじょうぶ?」
「教室、ガラガラなんだけど?」
と不安を感じることもあるかもしれません。
とくに幼稚園教諭の免許等を持っている方は免除になっている科目(「教育原理」「保育の心理学」)では、グッと受験生が減ったりすることもあるんです。
試験教室で空席が目立ってびっくりするかもしれませんが、試験制度の特性から「保育士試験ではよくある光景」です。
試験の開始時刻
例年、試験の始まる1時間前から、試験会場に入場できるようになります。
遠くから受験にいらっしゃる方も含めて、入場者数は1時間から30分前くらいが、ピークになるでしょうか。
今か今かと待つ受講生でごった返し、まるでテーマパークの開門待ちのようになる会場もあるようです。
試験会場に入ったら
試験教室もしくは自習室、控え室などで、試験まで待機することができます。
別の部屋で待機する場合には、試験開始の10分前までに試験室へ入室しましょう。
入場開始時刻 午前10時00分(2日目は午前9時)
入室時刻 午前10時50分
試験開始時刻 午前11時00分
試験教室のほか、自習室、控え室などが準備され、試験の前以外の時間帯も、常に開放されています。
2時間目から受験という場合にも、待機することができるようになっています。
各科目の試験開始後、自分の受験しない試験の間には、そこで次の試験の準備をすることができます。
トイレなどもこの時間に済ませておきましょう。
途中入室、遅刻
試験開始後20分まで入室が認められます。
しかし、それ以降は1分でも過ぎると入室できなくなり、受験できなくなってしまいます。
(電車遅延等の理由でも不可)
遅刻しないように早めに行動しましょう。
注意:「教育原理」「社会的養護」の場合、途中入室は試験開始5分までです。
途中退室、早退
60分試験の科目の場合、試験開始後30分が経過すると、途中退室が認められます。
早めに終わったら、試験官の許可を得てから、マークシートを提出して退出することができるのです。
ですから、次の試験まで、控え室(空き教室や自習室・待機室)で勉強をすることもできます。
なお、試験終了前の5分間は途中退席はできません。
注意:「教育原理」「社会的養護」の場合、途中退室はできません。
この「途中退室」をされる方、例年けっこう多くいらっしゃいます。
教室や科目によっては、ぞろぞろと途中退室者がいて、教室がガラーンとしてしまうことも!
特に初めて受験される方は、そこで心が乱されてしまうかもしれません。
でも、受験の仕方にはそれぞれのスタイルがあります。
ササッと終えて、次の科目に備えるもよし、
最後まで粘ってしっかり見直すのもよし。
周りの人に惑わされず、自分のやり方で受験に臨んでくださいね。
マークシートの落とし穴
意外に見落としがちなのが「マークシート」の塗り方です。
4つのポイントを上げておきます。
(2)提出前に必ず見直す
(3)問題用紙に、自分の答えをメモしておく
(4)シャープペンシルより鉛筆が塗りやすい
とりあえず塗ってから次の問題へ
保育士試験は、最大20問。20列のマーク欄がズラ~~~~と並んでいます。
もし万が一、1個ずれたら・・・そこから下は壊滅状態となってしまうんです。
恐ろしいですね。これで涙をのんだ受験生を私は知っています。
答えに確信がもてなくても、とりあえずどれかを選んで塗りつぶしましょう。
そして、あとから優先的に再検討できるように、問題冊子にも大きくしるしを付けておきます。(問題番号に★を大きく書くとか)
問題冊子は、持って帰ることができますから、遠慮はいりません。
消しゴムを使うときにも、前後のマークを消してしまわないように、細心の注意をはらいましょう。
提出前に見直す
印をつけた「自信のない答え」を中心に、必ず見直しをしてから提出してください。
途中退席する場合には、特に注意。あわてずに最終チェックを。
「1個マークが飛んでた!」
ということもあるかもしれません。
「見直しをする」ことは、受験をする際には「当たり前」のことですが、試験当日は、「当たり前」のことができなくなるくらい、緊張してしまうこともあるんです。
普段できるはず、わかっているはずのことができない。それは不思議なことではありません。試験会場の雰囲気に飲まれてしまうんです。
「頭が真っ白になってしまった」
「手汗で問題用紙がヨレヨレになった」
という報告もたくさんいただいています。
”緊張しない”というのは無理なもの
そこで、“緊張するものだ”“緊張して当たり前だ”という気持ちで受験してください。
そして、提出前には、時間が許す限りひとつずつ、丁寧にチェックしましょうね。
自分の答えをメモしておく
筆記試験の合格発表は、およそ1ヵ月後です。
その発表を待ってから実技試験対策をはじめても、間に合わないかもしれません。
試験時期によっては、筆記試験の合格発表から実技試験までわずか3週間程度しか準備期間がない場合もあるんです。
ですから、筆記試験後には自己採点を行って、合格ラインをクリアできたら、すぐに実技試験対策をスタートできるようにしておきます。
そのためにも、持ち帰ることのできる問題冊子に、自分の選んだ答えをしっかりメモしておきましょう。
途中で答えを変えた場合、要注意です。
「あれ?結局、私、どちらの答えを選んだっけ・・・?」
とわからなくなってしまわないようにしましょう。
この1問が合否を分ける場合もあるんです・・!
毎年「筆記試験で落ちた」と思い込んでいたら、実は合格していて、あわてて実技試験対策に取り組む方がいらっしゃいます。
結局・・・2分野のうち1分野しか間に合わなかった・・というケースもあります。せっかく筆記試験に合格したのにもったいないですよね!
実技試験は、2分野同時合格して初めて合格、「保育士資格」を取得できますので、自己採点はしっかり行いましょう。
鉛筆が塗りやすい
筆記具が「鉛筆」「シャープペンシル」どちらでもOKとなっています。
マークシートについては、鉛筆の方がダンゼン塗りやすく、スピードも速いですね。
ご自宅で模擬試験や通信講座の添削課題などに取り組むときには、鉛筆を使って慣れておくのがオススメです。
受験番号や名前を書くときには、シャーペンを使う、という使い分け派もいます。(私は、持ち替えが面倒なので全部鉛筆にしました)
ちなみに、鉛筆も消しゴムも「マークシート用」というのが文具店で売っています。受験生用にセットになっていたりもしますね。
ためしに使ってみましたが、確かに他に比べて使いやすかったです。
(単純によく消える消しゴム、柔らかい芯というだけだったのかもしれませんが)
会場ではまずトイレを確認!
保育士試験の会場では、女性が圧倒的に多いため、女子トイレが激混みです。
廊下までずら~~と列ができる光景は珍しくありません。
②並んでいる間にチェックできるものを持っていく
③並んでいる間にリラックスする
「トイレは混んでいる」という情報をもとにして、ベストの行動をとってください。
ちなみに私の場合、得意科目は途中退席し、控え室に戻る前にトイレに寄りました。
また、大学が会場でしたので何箇所かにトイレがあり、比較的空いているトイレを探したりしました。
(ちょっと遠いけど、列に並ぶより歩いている方が緊張しなくて良かったので)
臨機応変にトイレ問題を解決しましょう。
ちなみに、男性の方はすいすい~っとトイレは使えるので、心配ありません。
ただし、女子大が試験会場の場合は別。そもそも男子トイレが少ないという問題もあります。
いずれにせよ、会場に到着したらトイレの場所を確認し、時間に余裕をもって行動しましょう。
昼食はお弁当?外食?
トイレ問題もありましたが、とにかく電車もバスも、お店も混み合います。
外食はもちろん、試験会場近くのコンビニで昼食を調達を予定されている方、危険です!長蛇の列ができています。
ひどいときには、売り切れなんてことも・・・。
万全を期して、昼食は自宅の近くで入手してください。もちろんお弁当もOKです。
控え室や試験の教室が開放されますので、そこで勉強しながら食べることもできます。
試験当日の待機時間
科目ごとに試験が行われますが、その間に30分の休憩時間が用意されています。お昼休憩も1時間あります。
仮に、前の科目を途中退席した場合には、最大1時間の勉強時間を確保することができます。(お昼ご飯を食べながら勉強すれば1時間半!)
最終チェックに費やす
試験には、当日受験する科目のテキストや資料集を持っていきましょう。
「意外に待ち時間が長かった」という声も多くいただいています。
特に科目受験の方は、たとえば1時間目と3時間目・・・という風に、試験と試験の間が空いてしまうケースもありますね。
少し多いかな、と思っても安心材料として持っていくことをお勧めします。
「アレも持ってくればよかった・・・」と後悔するよりマシです。テキスト、資料集など、思いつくものは持って行きましょう。
各科目のテキストのほか、待ち時間の長さを想定して、お茶やひざ掛け、リラックスできるグッズなどをお持ちになっている方も多く、保育士試験の受験生は、ほかの資格試験に比べて「荷物が大きい」傾向にあるようです。
筆記試験の服装
実技試験の場合、「面接」の意味も含まれているので、服装にも気を使いますよね。
では、筆記試験の場合はどうでしょうか・・・
気にしなくてOKです。
普段着で受験してください。
私もこれまでに色々な方を見てきました。
・ジャージの男性
・超ミニスカートのギャル
・スーパーへちょっと買い物の女性
・モデル!?みたいなオシャレな人
・大学生風
・参観日のお母さん風
・お休みのお父さん風
など
いかがでしょう?ちょっと気持ちが楽になりましたか?笑
何を着ていっても大丈夫です。気にすることはありません。
「試験」ということで気合を入れてスーツの方もいますし、リラックスした服装の方もいます。
多くの方が普段着です。
ちなみに私は、シャツ+カーディガン+チノパンという無難な感じ。寒かったり暑かったりするので、調整できるように上着があるとよいと思います。
普段、休みの日に着ている服だったので、改めて聞かれると「あれ?なに着て行ったっけ?」と、思い出すのに時間がかかりました。笑
交通手段は電車?バス?車?
公共の交通機関を利用しましょう。
早めに行く、ちょうどに行く、それぞれメリットとデメリットがあります。
・早起きしなければいけない
・早い時間だと、会場周辺に人が少なく不安になる
・ラッシュや事故が重なると遅刻する可能性が高い
・会場周辺に受験生が多くいるので、流れに乗って迷わない(※1)
※1 保育士試験と同日、同時刻に、別の試験が実施されていることがあります。
「保育士試験」のつもりで、受験生の流れに乗って歩いていったら、全然違う試験だった!
という報告をいただいたことがあります。
受験票に記載されている地図をしっかり確認してから、受験生の流れに乗りましょう。
早すぎず、遅すぎず・・・というところですが、土地勘があるところならともかく、初めて行く会場の場合には、やはり<早めに行く>を選択しましょう。
ちなみに私の場合、会場が自宅からとても近く、土地勘もあったため、駅でモーニングを食べてから会場に向かうという余裕をかましました。
みなさん、それぞれだと思います!
保育士試験当日の心得:まとめ
保育士資格試験の筆記試験は、科目受験もあるのでちょっと複雑です。また、会場は都道府県に1ヶ所が基本なので、ちょっと遠かったり、前日に近くに宿泊する方もいるかもしれませんね。
会場ごとに、小さなルールが異なる場合もありますので、柔軟に対応しましょう。
わからないことや気になることがあれば、会場のスタッフに遠慮なく質問してくださいね。親切に教えてくださるはずです。
これまでの頑張りを十二分に発揮できるよう、前日・当日ともにしっかり心構えをしていきましょう。
緊張しつつも、努力の成果を100%発揮できるよう、応援しています!
おまけ:次は実技試験!
筆記試験に合格したら、次は実技試験対策のスタートです。
多くの方が、筆記試験後に実技試験の対策をはじめます。
すでに、出願のときには実技試験で受験する2分野を選択していますね。
これは後から変更することができません。
選んだ2分野を、実技試験までの限られた時間内で、効率的に練習を行いましょう。
四谷学院では、筆記試験1科目から受講が可能です。もちろん、実技試験対策もしっかりサポート!
無料でパンフレットをお送りしています。
くわしくはホームページをご覧ください。
このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
四谷学院は通信講座ですが、あなた専門のサポートスタッフ『担任の先生』がつくようになっています。それが、私たちです。保育士試験についての専門知識はもちろん、どうしたら迷いなく勉強できるか日々考えているプロフェッショナル集団です。