こんにちは、四谷学院の野本です。
保育士試験は、科目ごとに合格ができるめずらしい試験です。
この制度を使って科目ごとの合格を目指すか、それとも一発合格をめざすか…。
あなたにとって合格への近道は、どっち?
この記事では、「科目合格」と「全科目合格」について解説します。
科目合格の制度
保育士試験は、筆記試験と実技試験があります。
筆記試験に合格すれば、実技試験を受験できます。
筆記試験は全部で9科目。
試験は2日間にわたっておこなわれます。
学習量は、かなりのボリュームといえるでしょう。
子育て経験があったり、看護師や教員の免許を持っている人は有利
といわれますが、相当程度の勉強しなければならないという点は変わりません。
科目免除制度がありますが、幼稚園教諭の免許をもっている場合のみ使えます。
1回合格すれば、その科目は受験した年を含めて3年間免除されます。
1年目 : 筆記試験3科目合格
2年目 : 筆記試験4科目合格
3年目 : 筆記試験2科目合格 + 実技試験合格
ただし!もしも3年目に筆記試験全科目合格できない場合は、
1年目に合格した科目の免除期間が終わってしまいます・・・
1年目 :(筆記試験3科目合格)→ 免除期間終了
2年目 : 筆記試験4科目合格
3年目 : 筆記試験1科目合格
4年目 : 筆記試験のこり1科目合格 + 再受験3科目合格 + 実技試験合格
こんな風に、4年目は1年目に合格した科目も再受験しなきゃならない。
だから、どんなに長期計画の場合でも3年以内に合格を目指すのが、かしこい選択です。
科目受験をするときのメリットとデメリット
最初から科目合格を目標とする場合は、学習量を分散することができます。
1年で9科目勉強するよりも、1年で3科目勉強する方が学習時間も少なくなりますから、比較的ラクになると言えるでしょう。1日の負担も少ないので、継続して勉強しやすくなります。
一方で、全体の学習期間は当然、長くなります。「3年間、受験生としてがんばり続ける」ということが求められます。
さらに、毎年のように法律の改定もあります。そのため、常に最新の情報を入手した上で勉強を続ける必要があります。
実は、ラクに見える科目合格を目指す場合でも、意外に高いハードルがあるというわけなんです。
全科目受験のメリットとデメリット
全科目を1回の試験で合格しようとなる場合は、1日の学習量が多くなります。
学習にブランクがあったり、資格試験対策の経験がない場合は、独学ではかなり厳しい戦いとなります。
保育士試験の合格率は10~20%。この数字は、その年に受験した人のうちの合格者です。
初受験でも5回目でも関係なく、すべての受験者のうち合格者はわずか10%であるということなんです。
こういったことからも、最初から科目受験に流れがちです。
しかし、一発合格は「かなりカッコイイ」というのは事実です。最短で、半年で資格を取得することができてしまいます。
それに、一発合格を目指して何のデメリットもありません。もし1科目、2科目合格できなかった場合は、もう一度受験すればいいだけ。
最初から科目受験と決めつけず、全科目一発合格を目指すことを四谷学院ではオススメしています。
全科目合格を狙う時期
全科目受験がオススメですが、受験までの準備期間として8ヶ月がめやすになります。
四谷学院の通信講座の場合、毎日45分、お休みの日は多めに勉強するとして、1科目1ヶ月が標準学習期間です。
どうですか?意外に短い、と感じるのでは?
受験生というと1日何時間も勉強しなければならなイメージですが、効率よく学習できれば1時間弱で十分なんです。
※全9科目のうち、2科目がセット科目です。詳しくはこちらでご確認ください。
試験8ヶ月前であれば、全科目合格が狙えます。
試験6ヶ月前であっても、1日の学習時間を多めに確保することができれば、まだまだ全科目合格を狙えるでしょう。
その後は、1科目でも多くの合格を目指します。
残り4ヶ月なら4科目、3ヶ月なら3科目を合格の目標科目数としましょう。
保育士試験は、何科目受験しても受験料は同じなので、出願の際には「全科目」にチェックをしておくとよいでしょう。準備ができていない科目は欠席してもいいですし、次回の予行練習として受験してもかまいません。
試験はマークシート、6割とれれば合格なので、
「勉強していなかったのに、運よく合格してしまった・・・!」
なんて報告を受講生からいただいたこともありますよ。
四谷学院では、具体的な学習スケジュールのアドバイスもしています。
子育てを含めた今までの学習経験や、1日に確保できる学習時間など
あなたの状況に合わせてアドバイスいたします。
まずはぜひ資料をご請求ください。(無料です)
このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
四谷学院は通信講座ですが、あなた専門のサポートスタッフ『担任の先生』がつくようになっています。それが、私たちです。保育士試験についての専門知識はもちろん、どうしたら迷いなく勉強できるか日々考えているプロフェッショナル集団です。