こんにちは。四谷学院の谷村です。
保育士試験を受けたことがなくても、テストなどで
「あ~あ、落ち着いて考えればわかりそうなのに、本番は、間違えちゃった(悔!)」
という経験のある方は少なくないと思います。
今回は受講生への質問にお答えしている中で
「考えすぎで○×を間違えるよくあるパターン」をご紹介し、対処法をアドバイスしたいと思います。
よくある「考えすぎ」パターンはこれ
<問題>次の文章が正しければ○、間違っていれば×と答えなさい。
皆さんは○と×、どちらだと思いましたか?
おそらくですが、○と感じた方が多いのではないかと思います。それで正解です。
ところが、
「ええー、活動の担い手と聞いたら、一般企業や民間ボランティアなども浮かんだなあ。
テキストでもそういうケースがあった気がするし……。
そういうのが書かれていないということは×?」
というように、よく勉強してきて、あれこれ考えられるからこそ、間違える人が一定数います。
もし、皆さんも本番で選択肢を見て「含まれていないものがあるから×かも」と思ったら「図形問題」を思い出してください。
受講生からの質問でも時々ネタにするので、「そのお返事もらったことがある!」という人もいるかもしれませんね。
図形問題とは
「○と△は図形である」という文章は、ほかに□や☆などさまざまな図形があっても、この文章自体は正しいですね。
このような場合、記述は正しい(だろう)と考えて構いません。
つまり、含まれていないものがあっても、その記述は○であることが多いのです。
限定的な記述がないかは要チェック
図形問題であっても、「○と△のみが図形である」のように、限定的な表現だったら×になりますよね。
そのため、問題文に限定的な記述がないかは確認が必要です。
試験に出うる難しめの表現を挙げるなら、
・「児童福祉法」には、子育ての第一義的責任の所在として、国が規定されている。
→単なる責任であれば○ですが、第一義的責任というのは、根本的な責任があるのは誰ですか、ということですから、保護者でないとダメです。
といった限定のしかたもありえますね。
限定的な表現は×?
逆に、「のみ」がつく場合、その選択肢は×の選択肢である、と決めてかかるのももちろんNGです。×にするために「のみ」を用いることは多いので、疑ってかかるのは有効なテクニックなのですが、縛られすぎないようにしたいですね。実際に過去には次のような例(○だった例)もあります。
・予防接種とは、疾病の予防に有効であることが確認されているワクチンのみを接種することである。→○
迷ったら「○?」「×?」のように「?」をつけておくことで、選択肢に優先順位をつけて判断できるでしょう。
今回のように、含まれていないものが頭に浮かんで「×では…?」と思ったものは、図形問題を思い出して「いや、○だわ!」と確証を持てれば「○」として扱い、迷うなら「○?」にしてほかの選択肢も見ながら判断するといいですね。
試験本番にいい結果が出るよう、応援しています!一緒にがんばりましょう。
このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
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