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【子どものペン字】Q字が頼りなく、しっかり書けません。何が原因?

  公開日:2019/11/04
最終更新日:2020/04/20

※この記事は約6分で読めます。

こんにちは、四谷学院の後藤です。

お子様の字がクネクネしていて頼りなく、
「もっときちんと書きなさい!」
と注意してしまうこと、ありませんか?

字が頼りない場合、色々な原因・理由が考えられます。
どれに当てはまるでしょうか?

書く姿勢が悪い

筆圧が弱い場合、腕の力がきちんと鉛筆、紙に伝わっていない可能性があります。姿勢を改善すると字も改善します。
具体的には、以下の理由が考えられます。

(1)椅子が低すぎたり、机が高すぎたりする
(2)足の裏が床についていない
(3)手や肘を机についていない
(4)左右に身体が傾いている
(5)椅子の座面が滑りやすい   など

以上を主にチェックしてみてください。
「椅子や机など道具の問題」と「姿勢のクセの問題」と、大きく2つに分けられると思います。道具を変えるだけですぐに改善できる可能性もあるので、気になったら早めにチェックしておきましょう。

鉛筆の持ち方が悪い

鉛筆を正しく持つというのは、簡単そうでなかなか難しいことですね。
「クセ」がついてしまっているので、口で注意するだけでは直しにくいものです。

正しく持てていないことで力がきちんと伝わっていないのであれば、鉛筆の持ち方を変えるだけで、字が変わりますよ。

鉛筆を持つ位置が高い

紙から手が浮いていると、安定せず、力も入りにくくなってしまいます。
まっすぐ書くというのが、いよいよ難しくなります。鉛筆を持っている位置を確認して、短く持つようにします。目安としては、小指が紙に軽く場所で持ちましょう。

また、長い鉛筆を使うと、ついつい上の方を持ってしまう癖がつくことがあります。短めの鉛筆に変えて、「どこを握るか」が視覚的にもわかりやすいでしょう。鉛筆用のグリップも市販されていますので、試してみるとよいかと思います。

鉛筆を持つ位置が低い

鉛筆の削った部分、芯のギリギリの場所を握ってて、自分でも書いている字がよく見えていないことがあります。極端に短く持っている場合、鉛筆がグラグラしてバランスがとりにくくなることもあります。
しかも、このケースでは多くの場合、鉛筆をまっすぐもってしまいます。「すぐに芯が丸くなる」ということも起こりやすくなります。

鉛筆を持つ位置が高い場合と同じく、鉛筆用のグリップを試してみてもいいでしょう。「大体このあたりを持つ」という感覚を身につけましょう。

鉛筆の持ち方については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

「きれいな字」と「正しいペンの持ち方」の関係とは?

筆圧が弱い

筆圧が弱いと、まっすぐに書くことやトメ・ハネ・ハライが難しくなっていることがあります。

まずは、鉛筆が正しく持てているかを確認しましょう。
そして、もしHBの鉛筆を使っているようなら、Bや2Bの芯が柔らかい鉛筆に変えてみましょう。書きやすい道具に変えることで、すぐに改善することもあります。

逆に筆圧が強い場合には、硬い鉛筆(H・2H)に変えると、きれいに書けます。
まずは子ども自身が「きれいに書けた!」と達成感を味わえるようにフォローしてみてください。

学校では鉛筆しか使うことができないかもしれませんが、ご家庭で何かを書く時にはサインペンなど、筆圧の影響を受けにくい筆記具を使うのもよいかと思います。
書きやすい筆記具があるということも知っておくと安心です。お子さんが「書くのが苦手・嫌い」と思うことがないようなサポートをしたいものですね。

鉛筆をもつ角度と方向が悪い

鉛筆の角度は45度が目安となります。これは割と有名なのではないでしょうか?

そして、意外に見落としがちなのが、鉛筆の頭の向きなんです。
鉛筆の頭が・・・

・自分の顔の方を向いている
・自分の身体とは反対を向いている
・真上を向いている

これはすべてNGです。

鉛筆のお尻がどこを向いているか意識するために、鉛筆キャップを付けてみるのもよいでしょう。

しっかり止めていない

大人の方は、このトメ・ハネ・ハライをしっかり書くだけで、字の印象はかなり変わってきます。
お子さんに指導する場合、
「そこまでうるさく言わなくてもいいかな?」
と思ってしまうこともあるかもしれませんね。

トメ・ハネ・ハライ、それぞれを詳しく見て行くことはちょっと難しいかと思いますので、まず最初は
止めるところは、きちんと「止める」
ということだけ注意してみましょう。

漢字の練習では特に
「早く終わらせたい!!」
という気持ちが先行してしまって、止めることがおろそかになりがちです。回数を書くのではなく、丁寧に書くことを目的とするとよいでしょう。

大人ならば行書

大人の方の場合、メモ書きなどは「ある程度読めればいい」としてスピードを重視することもあると思います。
しかし、「楷書」の場合にはスピードを重視してしまうと、どうしてもだらしない字になってしまいます。

メモ書きも「ささ~っと早くきれいに書きたい」という方には、「行書」の練習がおすすめです。
詳しくはこちらの記事も参考になさってくださいね。(基本は楷書です!)

ペン字講座で、あこがれの行書を身につける!

子どものペン字 字をしっかり書く工夫-まとめ-

字が頼りなくてクネクネしてしまうという場合には、色々な理由が考えられます。
鉛筆の持ち方のクセは、修正するのに少し時間がかかるかもしれませんが、大人になる前に直しておきたいものですね。
鉛筆を変えたり、グリップを付けたり、かんたんなことで驚くほど改善することもあるので、ぜひ試してみてくださいね。

「ていねいに書く」というのは習慣です。
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>四谷学院通信講座 「正しく書く きれいに書く 子ども漢字書き方通信講座」

 

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