保育士試験 特例制度で免除科目を確認しよう

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こんにちは、四谷学院に谷村です。

これから保育士を目指す皆さんの中には、幼稚園教諭免許をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。

幼稚園の先生には、なんと特例があります。
保育士資格が取得しやすくなりますので、しっかり確認してくださいね。

自動的に「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」が免除

幼稚園教諭免許をもっている方は、
「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」
の3科目が免除されます。

すでに学校で学んだ部分と重複するので、受験はしなくてよいということですね。
なお、<1種><2種><専修>による区別はありません。

実技試験はまるっと免除されますから、筆記試験が終わった時点で「合否が決まる」ということになります。
特別な手続きは必要ありませんが、受験申請の際には「幼稚園教諭免許状のコピー」の提出が求められます。

実務経験があれば「保育実習理論」も免除

幼稚園などで実際に働いた経験があれば、さらに「保育実習理論」も免除されます。

幼稚園教諭免許を取得後に、以下1~9の特例制度対象施設において
「3 年以上かつ4,320 時間以上」の実務経験(児童の保護に従事)
を有する方です。

※全国保育士養成協議会HPより

今、働いていなくても大丈夫。
「以前、幼稚園や認定こども園で働いていました!」という方でもOKです。
所定の時間は、通算でカウントしますので、複数の園や間にお休みがある場合は、合わせて計算します。

単位取得でほかの科目も免除

指定保育士養成施設における「学び」を行うことで申請した科目が免除になります。

指定された学校に通って授業を受けて、単位を修得するとその分の筆記試験の科目が、免除になるんです。

指定保育士養成施設における「学び」とは
指定保育士養成施設において特例制度における4教科(「福祉と養護(講義 2単位)」
「相談支援(講義 2単位)」「保健と食と栄養(講義 2単位)」「乳児保育(演習 2単位)」。
以下「特例教科目」と言う。)が実施されます。
指定保育士養成施設が発行した
「幼稚園教諭免許所有者保育士試験免除科目専修証明書(特例教科目)」
により(略)筆記試験科目が免除されます。

※全国保育士養成協議会HPより

最大で2単位4科目、合計8単位が取得できます。
学校にもよりますが、要する日数としては通学制の場合、20日間程度と見込まれるということです。
(厚労省HP「幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例」より)

また、過去に指定保育士養成施設において、通常の養成課程の教科目を修得していた場合、特例教科目を修得しなくても免除になる場合もあるようです。
「全科目」免除になる場合も・・・!

ただし、指定保育士養成施設は限られています。
実際に通うことができるか、どんなカリキュラムなのか、直接学校に確認してみましょう。

  科目 幼稚園教諭 免許状所有者
筆記試験 1. 保育原理
2. 教育原理 免除
  社会的養護
3. 子ども家庭福祉(児童家庭福祉)
4. 社会福祉
5. 保育の心理学 免除
6. 子どもの保健
7. 子どもの食と栄養
8. 保育実習理論 実務経験があれば免除
実技試験 ・音楽 免除
・造形
・言語

通信講座を受講するには

通常「保育士試験対策講座」は、実技試験も含めて、全科目がセットになっています。
しかし、免除科目が多い場合、必要のないテキストを買ってももったいないですよね?

四谷学院では、必要な科目だけを勉強することができます。

たとえば、以前幼稚園に勤めていた方(実務経験アリ)で、指定保育士養成施設における「学び」の特例を利用しない場合、受験科目数は「6科目」です。
必要な科目だけ選んで、受講できますので、免除科目のある幼稚園免許をお持ちの方や2回目以降のチャレンジの方にも受講しやすいシステムです。

くわしくはホームページでご確認ください。
四谷学院保育士講座ホームページ