こんにちは、四谷学院の谷村です。
保育士試験には、法律・法令そして統計といった、資料やデータをもとにした出題があります。
「保育」とは、福祉や教育をまたぐような非常に幅広い分野ですから、それを扱う法律や資料データも膨大です。
資料データの扱いに迷っている受験生はとても多くいらっしゃいます。
そこで、この記事では「合格に近づく資料・データの活用方法」についてお伝えします。
目次
資料集を攻略は、合格への最短ルート!
保育士試験対策のテキストや通信講座、あるいはスクールの多くで、副教材として「資料集」があります。テキストと合本されていることもあるかもしれません。
しかし・・・
■テキストをこなすだけで精一杯!
■表とかグラフは、見るだけで数学を思い出すからイヤだ!
これが本音ではないでしょうか??
もちろん、テキストや問題演習をこなすだけで手いっぱいという気持ちは、すごーくわかります。
しかし、合格への近道は、「資料集」の攻略にあるのです。
たとえば・・・保育士のバイブル「保育所保育指針」
保育士試験対策のバイブルと言える「保育所保育指針」(以下、保育指針)がありますね。
「保育原理」をはじめ、色々な科目で登場する保育指針ですから、これは資料集が大活躍するケースです。
ここがポイント!
調べようと思った文章を探すだけでなく
「せっかく開いたんだから、ついでに前後の文章も見てみよ~」
これが、ベストの使い方です!
今調べた文章が全体のどの位置にあるのか、前後にどんなことが書いてあるのか、「資料集」だからこそできることです。子どものころ、辞書で調べものをしたときに、まわりの語句も読むと面白いよと言われたのと同じような感じです。
ねらいと内容であれば、ほかの年齢層の表現とどのように違うかという観点で見比べてみることも効果的ですよ。
アレルギー反応?法律の条文
法律の条文は、一見、わかりづらいですよね。
「何を言っているんだ、ぎゃ~~~!」
とアレルギー反応を起こす方もいらっしゃいます。すごく気持ちがわかります。
こちらの記事でも取り上げましたが、穴埋め問題の対策がネックとなっている方も。
法律の冒頭は、原則を必要最低限の言葉で簡潔にまとめてあるので、要チェックです。
さらに、試験では穴埋め問題で条文が登場することが多いので、法律自体に慣れている受験生の方が絶対に有利です。
「苦手だ」と強く思いすぎると、内容が頭に入ってこないものです。
「どれどれ?」と興味を持つと、不思議と理解できるものですよ。
「読書百遍義自ずから見る」とも言いますね。ぜひ声に出して読んでみましょう。大丈夫!案外簡単なことを言っているものです。
とりあえず読む、というだけで一歩リード!
法律の細かい語句を暗記しようとしても、苦しいだけで効率的とは言えないでしょう。
しかし、何度も読んでおけば、まず条文への拒否反応が無くなります。それだけでも、一歩リードです。
試験では必ず、法令の穴埋め問題が出題されますが、どの法令のどの条文が出題され、どの部分が穴になるか、見当もつかないのに、闇雲に覚えるのは大変。しかも、保育士試験ではそこまで求められていません。
落ち着いて問題文を読み込めば、前後の文章の中にヒントが隠れていることも多いですし、マークシート式の試験なので、正解が示されているのですから、正しい語句を選ぶのはそれほど難しくないはずです。
四谷学院の資料集の内容は?
四谷学院の資料集は、第1部データ編と、第2部法令集編に分かれています。
いずれも保育士試験の頻出、関連の深いデータや法令が掲載されています。
テキストの「資料集を参照してほしい!」というところにはマークがありますから、そのタイミングで資料集を開く、ということになります。
「いきなり資料集」ではなくて、ある程度内容が理解できたら「資料集で確かめる」というスタイルがお勧めです。
気になる資料・データの扱いは?
試験に頻出の「保育所保育指針」は、「第2部 法令集編」に全文掲載されています。
「児童福祉法」や「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」、「児童虐待防止法」、「幼稚園教育要領」など、法改正が多く、分量も膨大なので『資料集』には掲載していないけれども、保育士試験対策としてはとても大切な法令については、受講生専用ページにてリンク集を用意しています。
インターネットでの語句の検索機能を活用
インターネットでの資料やデータの検索もとても便利です。
たとえば、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」のサイトで「心理療法担当職員」という言葉で検索をかけると、どこの施設に配置しなければいけないのか、パパパッとわかりますよ。
わかりやすい!「社会福祉年表」
第1部データ集編には、「社会福祉年表」という資料も掲載しています。
日本の出来事と世界の出来事を並べて掲載していますから、日本でこんなことがあったときに、世界ではどんなことがあったのかな、と眺めることができます。
例えば・・・1900年には、日本では野口幽香が二葉幼稚園を設立しましたが、スウェーデンではエレン・ケイが『児童の世紀』を発表したのですね!
こうしたきっかけがあると、何となく順番や関連も覚えやすくなりますよ。
頭の整理に!「社会的養護関係施設一覧」
「社会的養護関係施設一覧」表も第1部データ集編に収録しています。
保育士試験では、関連施設がたくさん登場しますね。テキストを読むだけだと「??」と混乱することもあるかもしれません。施設の特徴について、法令や資料をもとにまとめてあります。しかも!根拠条文も紹介していますので、実際の条文を確認できますよ。
学習の後半に眺めると、頭の整理にお勧めです。
合格に近づく資料・データの活用法:まとめ
法律と仲良くなることは、保育士試験合格への近道です。
これは間違いありません!
初めて保育士試験にチャレンジされる方も、恐れることはありませんよ。
野球部の部活動で例えるならば・・・
問題演習は、練習試合。『資料集』を読むのは、自主練習の素振りです。首位打者になれる人は、絶対にやっています。そして、初心者こそがやるべき練習でもあります。
読み込んだ人ほど合格が近づきますよ。
そのほかのテキスト、講義動画、演習トレーニングについて、詳しくはホームページをご覧ください。
このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
四谷学院は通信講座ですが、あなた専門のサポートスタッフ『担任の先生』がつくようになっています。それが、私たちです。保育士試験についての専門知識はもちろん、どうしたら迷いなく勉強できるか日々考えているプロフェッショナル集団です。