こんにちは、四谷学院の石田です。
令和4年の保育士試験の課題曲について、合格のために必要な練習・準備をご紹介します。
目次
保育士試験課題曲「小鳥のうた」「びわ」
今年も課題曲は2曲あります。
「小鳥のうた」「びわ」です。
「受験申請の手引き」には、以下のような注意事項も記載されています。
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
求められる力:保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。
※「保育士試験 受験申請の手引き」より
試験のポイントとしては「保育士として」という部分です。
子どもたちに歌って聞かせるので、プロの歌手や演奏家のような、「高い歌唱力」「高い演奏技術」が求められているわけではないということです。
では何が求められているのか?
「保育士」とはどんな役割があるのか、を考えると自然と答えが出てくるでしょう。
それは
「子どもたちが正しく、そして楽しく歌えるような力」
です。
間違った歌はダメですよね。でも正しい技術だけ教えてもダメです。
ただしく、そして楽しい歌が、答えなのではないかなぁと思います。
「保育士」の役割を今一度確認しておきましょう。
https://yotsuyagakuin-tsushin.com/b/hoiku-shi-yakuwari/
正しい歌唱と演奏
子どもたちの歌の覚え方は、
保育士の歌う声や、ピアノ、ギターのリズム、そして歌詞や音階をまねっこするところから始まります。
だから、保育士にとって、歌詞の意味を伝えたり、楽しいリズムをとりやすいように工夫することは、とても重要なポイントになります。
歌詞を伝える
歌詞は目で見て読むこともできますが、保育園では一般的に「耳」で歌詞を聞き取る子どもたちが多いですよね。
歌詞ははっきり発音します。
子どもたちが正しい歌詞を覚えられるようにしましょう。
たとえば、
「どんぐりころころ」の歌に登場するのは、「どじょう」ではなくて「おじょう」だと思いこんでいた・・・
なんて笑い話もあるくらいです。
もしも、「滑舌がよくなくて…」とお悩みの方は、歌詞をローマ字で書いて読んでみることをおススメします。
たとえば、「どじょう」は「Dojo-」。
「D」をはっきり発音しましょう。
子音の発音、意外に重要です。
楽しいリズムを伝える
今年の課題曲も、メジャーな曲ですから、「あ、知ってる!」という方が多いと思います。
しかし、
ちょっと待った!
あなたのリズム、音階、本当に正しいですか?
親しんでいる曲だからこそ思い込みで間違っているということがあります。
実は、毎年毎年、結構な頻度でいらっしゃるんです。
「実際、指導してもらってはじめてわかった」
「家族に聞いてもらったけれど、家族全員まちがってた!」
ということもあります。
当たり前のことですが、保育士試験は、試験です。
楽譜どおりに正しく歌うことができていないと、不合格になってしまう可能性もあります。
練習を始める前には、今一度楽譜をチェックしてみてくださいね。
「違うのかもしれない」という目と耳で、見直してみることがとても大切です。
こちらの記事も併せてお読みください。
https://yotsuyagakuin-tsushin.com/b/exam-points-three/
“歌”が重要です
四谷学院では、保育士試験の実技試験の指導をもう15年も行っていますが、その中でもよくいただく質問といえば・・・
「ミスタッチをしたら減点ですよね?」
「伴奏を間違ってしまったら、不合格ですか?」
という質問です。
先ほども「試験です」と言いました。
「保育士として」の技術だとしても「子どもが楽しく歌えればいい」という課題だとしても、
やはり正しく歌う・弾くということは大切です。
しかし、安心してください。
ミスタッチをしたからと言って、致命的な減点にはなりません。
というのも、
「ミスっちゃった」「もう全然だめだった」「引き直しちゃった」「伴奏を間違った」
という涙のご報告をしてくだった受験生たちは、
そのほとんどが合格しているんです。
思い出しましょう。
試験の課題は子どもたちに歌って聞かせることを想定しています。
「保育士として」そして、「豊かな表現」ができることが重要です。
仮に、非常に高度な伴奏をつけたとしても、子どもたちは「ぽかーん」としてしまうかもしれませんね。
超絶技巧を繰り出すよりも、片手で弾けるようなドシンプルな伴奏のほうが、実は歌いやすい、ということもあります。
それより、なにより
保育士さんが楽しく歌っていれば、子どもたちはそれを敏感に感じ取って、楽しく歌うことができますよね。
結論!
楽しく歌うために、自分に合った難易度で伴奏をつければOKということです。
移調をしてもOK
2番目に聞かれる質問は、「イチョウしてもいいですか?」という質問です。
イチョウとは「移調」です。調を移動すること。
楽譜どおりに歌おうとすると、キーが高すぎたり低すぎたりして歌いにくいときに、移調します。
「受験申請の手引き」に記載の通り、音楽では「移調」が認められています。
男女で音域も違いますから、移調したからといって減点されるようなことはありません。
安心して移調しましょう。
ただし、「受験申請の手引き」に添付されている楽譜を移調した場合、調号(♯や♭)がたくさんついてしまうこともあります。
移調するとどうしても調号がつきますから、初心者の人は少し練習が大変になるかもしれませんね。
伴奏が不安な方は、歌いやすさだけでなく、弾きやすい楽譜になっているかどうか?という点も移調を決める前に確認しておきましょう。
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もちろん、課題曲のポイントのほかお手本動画を提供しています。
自分が実際に歌う曲、弾く曲を、耳で聞きながら練習することができます。
これ、本当に大切。
「こういう風に歌おう」とイメージできると練習も一気に進みます。イメージの力は大きいのです。
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初心者の方でもすぐに練習に入っていただけますよ!
実技試験はイメージしにくい試験です。そのため不安も大きいかもしれませんね。
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このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
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