令和5年後期保育士試験講評&過去問題の効率的な復習方法をご紹介

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こんにちは。四谷学院の谷村です。

さて、保育士試験の筆記試験結果が発表される時期ですが、結果はいかがでしたか。

四谷学院では、受講生向けに今回の試験の簡易解説を公開してます。
次回試験をご受験予定の方はぜひご活用くださいね。

令和5年後期試験の講評

「社会的養護」「子どもの保健」「保育の心理学」などは例年と比べるとやや難しい印象がありましたが、その他はおおむね例年通りでした。
とはいえ、例年通りの科目も含めて「解けなくていい問題」も混じっているのが保育士試験。
ついつい難しい問題があると

すごく難しい問題が出た!これさえ正解できれば合格できたのに……
と思ってしまうものです。
しかし、保育士試験の合格ラインは6割。4割分は間違えることができるのです。
つまり、皆さんの合否を決めているのはこの難しい問題ではなく、基礎から標準的な難易度なのに取りこぼしてしまった問題です。

というわけで、難しい問題に囚われすぎず、合格点を取るためにどういうふうに試験問題(過去問題)を活用していけばよいのか、効率的な復習方法をご案内します。

過去問を解く目的とは


そもそも過去問題を何のために使うのかを押さえておきましょう。
ずばりこの二つです!

1.試験の出題形式に慣れる
2.自分の弱点を見つける

この二つをしっかり理解して過去問題を最大限活用いただければ、過去問題の点数が良かろうと悪かろうと関係ないのです。
少し詳しくご説明しますね。

1.試験の出題傾向に慣れる

そもそも保育士試験は満点を取れる試験ではありません。
どんなにしっかり勉強をしても全部の選択肢がわかって、全問正解できる確率はとても低いです。

そのため、過去問題を通してつかむべき出題傾向というのはこの二つです。

・間違えてもいい問題があること
・わからなくていい選択肢があること

四谷学院の過去問題の解説では以下のように工夫しています。
・間違えてもいい問題があること
★の数で、間違えていい問題と正解できてほしい問題を表しています。
・わからなくていい選択肢があること
どの選択肢から答えを絞るといいか解説しています。

試験本番は、独特の緊張感があり、知らない選択肢の内容を目にすると、自分でもびっくりするくらい焦ります。

そこで、過去問題の復習をするときは、問題ごとの難易度や、解くための視点に注目していただくと試験形式に早く慣れることができ、本番でも落ち着いて一つずつ処理できるようになります。

解き方のコツについては、以下の記事もご活用ください。

保育士試験の形式について マークシート式の活用法 
こんにちは、四谷学院の野本です。保育士試験はマークシート形式の試験ですが、ただの1問1答のマーク式ではありません。「解答の組み合わせを選ぶ」という形が多く、試験としては珍しいかもしれませんね。実は・・・出題形式の特性を知ることで、「困ったと...

2.自分の弱点を見つける

過去問題を解いたときに一番やってはいけないことは何だと思いますか?
それは、点数だけに注目して一喜一憂することです。
過去問で点数がとれても不合格になる人もいますし、とれていなくても合格する人はいます。
その差は何かというと、自分の弱点を見つけて埋められたかどうか、という点にあります。
そしてこの時にしてはいけないのは

やったはずなのに「覚えていなかった」から解けない
勉強した教材に「載っていなかった」から解けない

と考えてしまうことです。
これらを気にしすぎると、
やったはずなのに「覚えていなかった」から解けない
覚えなければいけない量が膨大すぎて途方に暮れる
勉強した教材に「載っていなかった」から解けない
もっと分厚いテキストを買わなければならないのかと不安になる
と、弱点つぶしが膨大で途方に暮れてしまいます。

でも本当は、覚えていなくても、テキストに載っていなくても「理解」していれば解ける問題もたくさん出ます。

そのため弱点を見つける際に気をつけることは、どう考えれば持っている知識をもとに正解を導けるかを考えることです。
つまり、「なぜ間違えたのか」を見つめ直しましょう。
そして、見つめ直した結果「自分が使っている教材には書いていなかった」と感じることが多いとき、「もっとたくさん載っている教材を勉強しなければ!」と焦るのは禁物です。
その前に「そのものずばりの記述がなくても書いてある知識をつかって解く手立てはないか?」という点でもう一度見直してみることをおすすめします。
四谷学院の解説内では、知っている知識をどう使って答えを導くかのヒントがちりばめられているので受講生は是非活用してくださいね。
そして、最終的に目指すべきは、「次に【類似問題】が出された際に得点できるようにすること」です。
答えを覚えて復習を終わりにするのではなく、その問題で問われたテーマ全体的に得点できるようにすることが重要です。1問1問から貪欲に知識をつけましょう。

過去問題は何年分取り組めばいいの?


ここまでで1回の過去問題から学ぶべきことがたくさんあることをなんとなく感じてくださったのではないかと思います。
というわけで過去問題は特にたくさんやればいいというわけではありません。四谷学院では直近3回分で十分だと考えています。
保育士試験は毎年法令基準日が変わりますし、新しい法改正に関わる内容もそこそこの頻度で出題されます。そのため、何年も前の問題だと、法改正の関係で成立しなかったり、答えが変わってしまったりするものもあります。四谷学院で公開する過去問題についても、法改正の情報をあわせて公開しているくらいです。古い過去問題の利用にはお気を付けくださいね。
とはいえ、問題演習をせずにずっと教材を読んでインプットをしていればいいのかというとそうではありません。学習において問題演習はとても大切な工程ですので必ず行いましょう。その際には、きちんと最近の出題傾向や法改正情報にあわせた教材で行うようにしましょう。

受講生の皆さんはとにかく演習トレーニングに励んでくださいね。演習トレーニングは、過去の出題傾向を踏まえて大事なポイントを選んで出題しています。解説まで含めてしっかり読んでみてください!

まとめ

過去問題の取り組み方についてご紹介しました。

1.試験の出題形式に慣れる
2.自分の弱点を見つける

方法はわかりましたか?

四谷学院では残した科目を1科目からご受講いただくことも可能です。
次回試験で絶対合格したい!という方はぜひご検討くださいね。

四谷学院保育士試験対策講座