実技試験 造形(絵画)は制限時間との戦い!あと5分短縮する方法

※この記事は約6分で読めます。

こんにちは、四谷学院の石田です。

「造形」の試験は、時間との勝負です。
 制限時間内に条件を満たす絵画作品を完成させること  これが合格の条件といえるでしょう。

この記事では、受講生の方からのご相談も多い制限時間内に作品を完成させる時短術を紹介します。

説明動画

動画で知りたいという方は以下をご覧ください。

背景はパターンを徹底練習

造形科目の場合、テーマは当日に発表されます。事前に公開されている情報は「保育の様子」というところまで。
具体的な場所は、「保育室内」「園庭」「外出先(公園・動物園など)」→→この3つの場面が想定されます。

それぞれの背景を、くり返し練習しておきましょう。同じ絵をくり返し描くことで、当然、手が早くなりますし、なにより当日迷いなく描くことができるので余計な時間を使わなくてすみます。

人物の服装をあらかじめ決める

カラフルな配色は、元気がよく明るい印象を与えます。暖色・寒色など、偏りがないように、背景とともに、服の色などの配色を決めましょう。

なお、テーマによっては、配色が多い色があります。たとえば、「水あそび」というテーマであれば、青、水色が多く使われますので、そういう場合のみ、当日に調整が必要です。(それでも、調整は少しで済みますよ)

汎用性のあるポーズを練習

テーマによって、子供たちのポーズを考えて描くというのが理想ではありますが、それはある程度の画力があって初めてできることです。

試験対策としては、色々なテーマに流用できるポーズ3つほど練習して、テーマにあわせて少しだけアレンジすることをオススメします。
つまり「使えるポーズ」を徹底練習するということ。

さらにプラスして
「顔の表情をつける」
「関節を曲げる」
「身体を傾ける」
これができれば、ほとんどあらゆる場面に対応できます。

たとえば「プレゼントをもらってうれしい」の表現では、
「立っている」
+ 両手を上げる  + ひざを曲げる  + 大きな笑顔

ちょっとしたアレンジで、喜びを表現できますね。

芯の柔らかい色えんぴつを準備

背景や床といった広い範囲を着色する際には、ちょっとしたコツがあります。
その1つが、色えんぴつの選び方なんです。

  • 芯のかたい色えんぴつ
  • 芯のやわらかい色えんぴつ

この2つを比べると、時短はもちろんですが、仕上がりのクオリティにもかなりの差が出ます。これはぜひ、ご自身の目でも確認していただきたいものです。

実際にやってみると、
「えっ!色えんぴつだけで、こんなに違いが出るの?」

と皆さん驚かれます。そして、その後に「芯のやわらかい色えんぴつ」を購入する方が続出。これから色えんぴつを購入されるのであれば、「発色が良く、芯のやわらかい色えんぴつ」を選択しましょう。

すでに準備された方は、クリーム色など、よく使う色だけでも色えんぴつを変えてみると、画力がググッとアップ&時短できるかもしれません。
こちらの記事も参考になさってくださいね。

実技試験「造形」で合格できる色えんぴつは?
こんにちは、四谷学院の石田です。この記事では、実技試験「造形分野」絵画作成の課題に適した色えんぴつをご紹介します。実技試験の条件を確認しようまずは、実技試験で使うことができる色えんぴつの条件を確認しましょう。ポイントはこの2点。クレヨン・パ...

消しゴムは使わない

造形の試験は時間との戦いです。
そのため、四谷学院では消しゴムは使わないことを推奨しています。

えんぴつで下書き
    ↓
    彩色
    ↓
消しゴムで下書きを消す

この方法が一般的ではありますが、とにかく時間がかかります。
ポーズや背景などは、同じ絵を繰り返し練習し、消しゴムを使わなくても描けるくらいになりましょう。

あと5分!ステップごとに時間を計測


制限時間以内に作品を完成させることが難しい場合、作画のステップごとに時間を計測しましょう。

「どこに時間がかかっているのか?」
きちんと把握できれば、そこを短くするのは簡単です。ヤミクモに「時短のコツ」を実施すればいいわけではありません。

それに、作風によって時短すべきところも異なります。せっかく素敵な絵なのに、時短することでその魅力が損なわれてはいけません。
あなたの絵の魅力が100%発揮できるような工夫をしましょう!

普段の練習を5分短くする

45分という制限時間であれば、普段の練習は40分にするという方法もあります。
5分短い時間での「作品完成」に慣れておくことで、当日の緊張感や思ってもみなかった時間のロスをカバーできるんです。
(たとえば、思ったより机が小さかった、手汗で滑ったなど・・)
もしも、5分でも1分でも余ったら「紙の白い部分が残っていないかチェックする」「雑になった部分や薄く感じる部分を重ね塗りする」「子どもの顔をしっかり塗りこめる」といった時間に使いましょう。
繰り返しになりますが、「作品を完成させる」ことを最優先として、それができたら「完成度を上げる」という順番になります。

おまけ:四谷学院の絵画添削指導


>四谷学院通信講座 保育士講座「実技試験対策」
もしもあなたが
色々やってみたものの、まだ不安が残る、どうしても制限時間内に仕上がらない
ということであれば、個別指導が効果的かもしれません。

四谷学院では受講生からの声をいただき、「添削指導」の講座を追加で開講しました。
「このポーズがうまく描けない」
「このくらいの大きさでいいの?」
「背景でスピードアップしたいのだけど…」
そうした質問にもお答えしています。

あなたの作品に対して、個別でアドバイスしますから、具体的な改善策がかならず見つかります!

保育士試験の実技試験対策については、くわしくはホームページをご覧ください。