変わる、保育士の役割~保育士の社会的価値とは?~

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こんにちは、四谷学院の野本です。

「保育士のニーズが高まっている」
「保育士確保に国が動いている」

待機児童問題のニュースのなかでこんな話を聞いたこともあると思います。
「保育士」の社会的な価値は、ますます高まっているんです。

変わる、保育士の役割

少し昔であれば
「子守りができる人なら誰でも保育士(保母)になれる」
というイメージがあったかもしれません。

しかし、核家族化などの影響で、保育士に求められる能力は、時代とともに高度に、また複雑になっていきました。
四谷学院の保育士講座監修の汐見稔幸教授も、保育士を目指す方へのメッセージのなかで、このようにおっしゃっています。

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”汐見教授”] 家庭だけでは子どもをうまく育てることが難しくなってきて、保育所の果たす役割が急激に大きくなってきている。[/speech_bubble]

単なる子どもの遊び相手ではない

今や保育士の仕事内容は、単なる子どもの相手の仕事ではありません。
子どもの気持ちを受け止め、安らげる存在となるだけでなく、
一人ひとりの発達を的確に支援していく、子育てのプロフェッショナルです。

世界的に幼児期の教育を重視する流れもあり、
保育士は福祉的なかかわりだけでなく、教育的な視野が大切になってきています。

さらに、子育て支援を通じて、お父さんお母さんといった保護者や地域の方とのコミュニケーションも重要です。

保育士はもはや「子どものお世話をする人」ではありません。
より多くの人を幸せにする仕事となっています。

「子どもと遊んでいるだけでお給料をもらえて、楽な仕事ね」なんてイヤミ(?)はもはや通用しませんね。

広がる保育士の活躍の場

少子高齢化社会と呼ばれ、子どもが少なくなっていますが、共働き家庭の増加から、保育士のニーズはむしろ高まっています。

まだ幼く、非常に人手のかかる0歳~3歳未満児の受け入れや病中病後の子どもたちの受入れ、休日や夜間の保育に対しての必要性も増しています。

さらに、幼稚園と保育所の機能をあわせた「認定こども園」も増えています。
認定こども園では、「幼稚園教諭」「保育士」両方の資格をもつ「保育園教諭」の設置を目指しているのも、こういった背景からです。

優秀な人材が求められている

社会人としてほかの仕事で培った能力を生かしたり、主婦の家事段取りや育児経験を生かしたりと、新たなチャレンジとして「保育士」を選ぶ人たちが増えています。

・保護者対応の中で生きるコミュニケーション能力をもつ保育士
・国際化の進むなかで、英語など外国語のスキルがある保育士
・地球温暖化などの環境問題について子どもたちに伝えられる保育士
・支援を必要とする子どもたちのために障害児教育や児童心理を学んだ保育士
などなど

待機児童の問題や保育の質の向上といった社会的な課題を解消するためには、優秀な保育士が必要とされてます。
保育士は生涯使える国家資格です。
保育士資格を取得して、あなたの活躍の場を広げましょう。