10月は「里親月間」です~保育士試験対策を通じて理解を深めよう~

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こんにちは。四谷学院の野本です。
さて、こども家庭庁では、毎年10月を「里親月間」と位置づけ、里親制度やファミリーホームを推進するための集中的な広報啓発を実施しています。

・令和6年度里親月間 ~10月は「里親月間」です~
https://www.cfa.go.jp/policies/shakaiteki-yougo/satooya-gekkan/

保育士試験でも里親制度についてよく問われますが、それだけ社会的に重要度が高いとも言えますね。
試験対策を通じて深めた知識を、この記事を通して整理してみましょう。
また、里親制度を知らなかったという方は、これを機に理解を深めておきましょう。

里親制度とは?

保護者のない子ども、被虐待児など家庭環境上養護を必要とする子どもは、現在約4万2千人いるとされています。そのような子どもたちに公的な責任として、社会的に養護が行われています。
子どもが預けられる場として、児童養護施設などの施設をイメージする方が多いかもしれませんが、近年はより家庭的な環境での養育が推奨されていて、「児童福祉法」にも明記されています。その家庭的な環境に当たるのが「里親」「ファミリーホーム」です。
ファミリーホームは、正式名称を小規模住居型児童養育事業といって、里親を少し大きくした養育形態なのですが、今回は里親に絞って説明します。

里親の種類

里親には、4種類あります。

養育里親

社会的な養護が必要な子どもを預かり養育します。

専門里親

養育里親の対象になる社会的な養護が必要な子どもの中でも、被虐待児等で特に支援が必要な子どもを預かり養育します。

養子縁組里親

将来的に養子縁組によって子どもの養親となることを希望する方向けの制度です。

親族里親

要保護児童の扶養義務者及びその配偶者である親族が養育します。

里親になるには?


里親になるためには、都道府県知事に適当であると認定してもらう必要があります。

里親登録や認定の要件としては以下が必要です。

・要保護児童の養育についての理解や熱意、子どもに対する豊かな愛情を持っていること
・経済的に困窮していないこと
・都道府県知事が行う研修を修了していること
・里親とその同居人が児童虐待を行うなどの欠格事由に該当していないこと

里親と養子縁組制度はどう違う?

里親は、「児童福祉法」を根拠とした制度で、要保護児童の養育に重きを置いた制度です。一方、養子縁組制度は「民法」を根拠とした制度で、法的な親子関係を成立させるための制度です。
つまり里親になったからといって法的な親になるというわけではないということです。
養育里親として一定期間養育した子どもが、実親の元に帰っていくことももちろんあります。
一方で、残念ながら実親の元に帰れない事情のある子どももいます。そういった子どもと将来的には養子縁組を視野に入れて養育したいという養親さんもいることでしょう。そのような希望を叶えるための制度が「養子縁組里親」制度なのです。

フォスタリング機関とは?

では、里親のリクルートやマッチングはどういったところが行うのでしょうか。
それを行うのがフォスタリング機関です。日本語でいうと、里親養育包括支援機関のことです。
フォスタリングの「フォスター(foster)」は「養育する」という意味です。
質の高い里親養育を実現し、維持するとともに、関係機関による支援ネットワークを形成することによって、子どもの最善の利益の追求と実現を図ることを目的として、里親のリクルートや研修、子どもと里親のマッチング、里親養育の支援などを包括して行う機関です。児童相談所が担うことが想定されていますが、里親会や児童養護施設、NPO法人などの民間機関に委託することも可能です。

まとめ

里親の種類や、養子縁組との違いをご説明しました。
保育士試験後期試験も近いです。
保育士試験でも問われやすいところなので受講生の方はテキストや演習トレーニングの該当部分をぜひ復習してみてくださいね!

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