保育士試験過去問題 正しい活用法。そのまま使うのは危険!

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こんにちは、四谷学院の石田です。
試験対策には過去問題を使う、という方が多いですね。その勉強法は本当に正しいのでしょうか?

この記事では、過去問題の正しい使い方についてお話します。

過去問題で学習する目的を知っていますか?

過去問題は、実際の試験で出題された問題ですね。
その問題に取り組むことで、試験の傾向を知ることで効率的に学習でき、さらに形式に慣れることができます。
資格試験によっては、過去問題の学習が最も効率的な場合もあります。

しかし、保育士試験は違います。

現場で保育士として活躍していただくためには、保育に関わる基本的な知識を確実に身につけていることが何よりも重要なのです。
ですから、かつて1回だけ出題された問題にこだわってしまったり、全体の流れを十分に理解できないまま、ひたすら問題を解くような勉強方法は、試験対策としても、保育士として必要な知識としても、最適とはいえません。

過去問題で学習する上でコワイこと

過去の問題つまり、古い情報を勉強してしまうと・・・

間違った知識を覚えてしまうかもしれません!
古い法律をもとにした問題や、学説が変わってしまうことも。

さらに、
「たった1回登場した人物」と「毎年出題される人物」を、まったく同じ重要度で勉強するのは効率的ではありません。
「たった1回登場した人物」について調べるのは勉強時間の無駄かもしれません。

過去問題を活用する目的は?

少し昔の話をしましょう。
昔の保育士試験は、「科目名」も「科目数」も異なりました。
それより以前は、都道府県ごとに試験内容も試験日も異なっていました。

たとえば...
「発達心理学」という旧科目は、10問で出題されていました。現在では「子どもの心理学」に名前を変え、20問出題されます。
当然ながら、学ぶ内容の広さや深さが、大きく変わっています。
ですから、試験対策として「発達心理学」という旧科目の過去問題を解き直すことは、まったく無駄とは言いませんが、決して効率のいい勉強方法とは言えないんです。

もしもあなたが、
「過去15年分の試験問題を解こう!がんばるぞ!」
と考えているならば、
ちょっと待って!!やめたほうがいいかも!

過去問題に取り組む目的は「試験の傾向を知り効率的に学習する」そして「形式に慣れる」ということでしたよね?
保育士試験の出題傾向は大きく変わり、何度も法律も改正されています。

ですからは「傾向を知る」のも「形式に慣れる」のも、直近の試験問題を使いましょう。
それが、もっとも安全な過去問題の使い方です。

古い情報・不適切問題を改訂した過去問題&解説を使おう

さて、そうは言っても「たった1年分の過去問題だけじゃ、傾向がわからない…」という不安もありますよね。
四谷学院では、そうした出題傾向を分析したうえでテキストを最新の試験に合わせて改訂しています。

また、保育士試験が出題される法定基準日の関係で、「去年と今年で大きく変わる」という科目もありうるんです。
例えば、10年に1度の「保育所保育指針」の改正や子ども・子育て支援新制度、幼保無償化なども大きな変更でした。

こうした変更があった年には、
去年の過去問題であってもそのままでは使えません。

そこで!
四谷学院では試験の2か月ほど前に、直近の試験の法令基準日に合わせて改定した過去問&解説を公開しています。
古い情報や不適切問題などはすべて改訂していますので、安心して取り組んでいただけますよ。

そのほかにも、インターネット受講生専用ページでは保育士試験の合格のための必要な情報や副教材をご提供!
詳しくは、四谷学院保育士講座のホームページでご覧ください。