実技試験「音楽」当日の心構え 大きい声だけがコツじゃない

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こんにちは、四谷学院の石田です。

音楽の対策というと必ず出てくる言葉、それは「大きな声で歌うこと」です。

たしかに、ピアノの伴奏ばかりに気をとられてしまい、歌声が小さい・・・なんてのはまずいですが、大きな声だけが正義!ではないのです。今回は、音楽試験のポイントをお伝えします。

楽しく歌うのが何より大事

試験は「子どもたちに聴かせる」という想定で行われます。しかし、子どもが黙って聴いているわけありませんよね。
歌を聴いたら、一緒に歌いたくなるものです。

試験でも、子どもたちと一緒に歌っているつもりで、元気よく、そして楽しく歌いましょう。

元気がある = 声が大きい

こんな風に考えがちですが、無理やり大きな声を出すわけではありません。
よく通る声 楽器の音 とのバランスが大事です。

悩み「声が小さくて困っている」の対策

この質問はしょっちゅういただきます。皆さんの共通の悩みといえるでしょう。
主な原因として、3つ考えられます。

腹式呼吸ができていない

ノドだけで声を出している状態では、なかなかよい声が出ません。いわゆる「声が通る人」、周りにもいますよね?大きな声なワケではないけれど、やたらよく聞こえる声です。なぜよく聞こえるのかといえば、腹式呼吸ができているのです。歌声が聞こえにくい場合には、腹式呼吸が正しくできていない可能性があります。
腹式呼吸ができると声が通るようになるので、大きな声を無理に出そうとしなくても、楽器の音にかき消されることはありません。

腹式呼吸の練習は簡単です。
深く息を吸い込みましょう。そして、おなかの”底から”「ハッハッハッ」と声を出します。このとき、「ハッ」という声に合わせて、ちゃんとおなかが上下しているか、触って確認してください。いばった社長さんの笑い声をイメージすると出しやすいですよ。

楽器の音が大きすぎる

声は出ているけれども、ピアノやギターといった楽器の音が大きすぎるために、声がかき消されてしまうことがあります。
こちらの対策は簡単。
楽器の音を小さく弾く練習をしましょう。やさしく、軽いタッチで弾いてみてくださいね。

音域が合っていない

声が出しづらい原因として、歌のキーが合っていないということが多くあります。
具体的には「楽譜の音が高すぎて、声が出せない」という状況ですね。高いキーで声を出す場合には、地声ではなく裏声(ファルセットとも言います)で歌いましょう。

ただし、裏声で歌うと声量が足りず、どうしても声がスカスカしてしまいがち。

対策としては、「移調する(キーを下げる)」という方法があります。
ですが、移調する場合は伴奏が難しくなるケースもありますので、慎重に進めたいところです。

まずは地声で歌えるように練習をしてみて、それでも難しいようなら移調も検討しましょう。

「子どもの歌」は地声で歌えるものがほとんど。
訓練によって、2.3度すぐに音域は広がります。
とくに今まであまり歌の練習をしていない人は、練習の効果はすぐに出やすい傾向が!

楽譜を正しく読みましょう

高得点での合格を目指すならば、これが3つのお約束。

・音を外さない
・正しいリズム
・一定のテンポを守る

思い込みで歌い、楽譜とリズムが違っているということも、あるんです。
子どもの頃に覚えた歌の場合は、勝手にリズムを作って歌っていることも珍しくありません。過信せず、楽譜をよく読むようにしましょう。

そして何より大事なこと、間違えても、最後まで続けるということです。途中で間違っても試験官に「スミマセン」と言う必要は全くありません。
思い出してみてください。
試験は「子どもたちに聴かせる」という想定で行われます。途中で歌が止まってしまっては、台無しです。気にせず、楽しさ重視で続けましょう。

お手本となる歌を聴きましょう

音楽試験の対策として、実はもっとも重要なんです。
正しい音程・リズムで、子どもたちに向かって歌っている歌く
これが理想です。
ですからお手本となる歌も、子どもたちに向けて歌っているものを選んでくださいね。合唱コンクールなどの映像はNGです。

そして、素敵な歌を聴くことができたら、自分の歌や演奏を理想のイメージに近づけていきます。この作業が、正しい練習です。何度も歌い、弾けばうまくなるわけではありません。ましてや、ノーミスが合格の条件でもありません。子どもたちと楽しく歌う、そのイメージは何より大事。
理想の歌のイメージがもてれば、練習が何倍にも効果的に進みますよ。

四谷学院では、オリジナル楽譜の提供はもちろん、模範歌唱も動画でチェックできます。そのほかにも移調楽譜や腹式呼吸の練習動画もありますから、実技試験対策はバッチリです。
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講師の先生もキラキラ笑顔です♪