試験前にチェック!「保育実習理論」で出題される、絵本や昔話に関する出題への対策方法

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こんにちは、四谷学院の谷村です。

「保育実習理論」科目のでは、絵本や昔話に関する知識問題が出題されることがあります。
とはいっても、本やお話は数限りなくありますので、すべてのタイトルを試験前に詰め込むのはムリ!と思いますよね。

この記事では、そんな絵本や昔話に関する出題への対策をお伝えします。

出題形式を確認しよう

実際に「保育実習理論」科目で出題された問題を見てみましょう。

(H29前期試験 より)

問13 次のうち、絵本と作者の組み合わせとして正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 『おつきさまこんばんは』    ―― せなけいこ
B 『かいじゅうたちのいるところ』 ―― モーリス・センダック(Sendak, M.)
C 『ねずみくんのチョッキ』    ―― なかえよしを
D 『もこ もこもこ』       ―― 谷川俊太郎

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ×
5 × × × ×

正解

『おつきさまこんばんは』林明子
せなけいこ 代表作『ねないこだれだ』『おばけのてんぷら』など

(令和元年後期試験 より)
問13 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に勤務しているR保育士は、最近、何人かの保護者から子どものきょうだい関係についての相談を受けた。例えば、下の子どもが生まれたことで、これまで食事を自分で食べていたのに親が食べさせないと食べなくなった話や、きょうだい間に強いライバル意識が生まれていざこざが増えたという話などであった。 そこで、来月の保護者会で、きょうだい関係によっておこる生活の変化や心の葛藤、またそれらを通して成長する子どもの姿を描いた絵本を保護者に紹介したいと考え、作品を集めることにした。
【設問】
次の絵本のうち、きょうだい関係を描いた作品にあてはまるものを○、あてはまらないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 『ティッチ』パット・ハッチンス(作・画)石井桃子(訳)
B 『ぼちぼち いこか』マイク=セイラー(作)ロバート=グロスマン(絵)今江祥智(訳)
C 『ちょっとだけ』瀧村有子(作)鈴木永子(絵)
D 『キャベツくん』長 新太(作)

(組み合わせ)
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

正解

出題を見てお気づきになりましたか?
タイトルと作者名を暗記するだけでは、正解できないのです。

逆に言えば、子どもの頃に実際に読んだことがあったり、本屋さんなどで表紙を見たことさえあれば、答えられる問題も多く出題されているんですね。
余裕がある方は、勉強の息抜きも兼ねて、図書館や本屋さんで絵本をチェックしてみるのもよいでしょう。

出題を予想するのは不可能です

「出題される絵本を紹介してください」
という声を受講生の皆さんからいただきます。確かに知りたいですよね?

でも、保育園で読まれている絵本はものすご~~~~~~くたくさんあります。
その全部をご紹介することになってしまいます・・・

どれもこれも出題される可能性はあるので
「これだけ覚えれば大丈夫!」
と言い切れないのがつらいところです。

ただし、少し前までは「本の作者・著者の名前を問う問題」や「どの童話集に収められているか、どこの国の昔話かを問う問題」の出題が数問ありましたが、ここ数年はどちらかというと以下に挙げるような問題の方が多く出題されています。

<主な出題>
・絵本で使われる絵画や文章の技法を問う問題
・読み聞かせの際の注意点を問う問題

年間、児童書は約4800冊、絵本は約2300冊も出版されています。
新しい本がドンドンうまれていますから、タイトルをすべて暗記するのは無謀ですし、出題頻度から考えても効率的とはいえません。
四谷学院のテキストでは、上記のような出題傾向に合わせて、比較的問題として取り上げられやすい絵本や技法などをピックアップしています。(下に例を載せていますので、参考にしてみてくださいね。)

保育士試験対策として、過去問題はただ解き採点するだけではなくて、出題傾向の分析にも活用するのが賢い受験生です。
一人では難しい・時間が限られている場合には、きちんと出題傾向を分析した保育士試験対策のテキストを勉強しましょう。

四谷学院のテキストは過去問題を徹底分析!近年の出題の傾向を把握し、効率的に学習できるよう工夫が施されていますよ。
だから、通信講座にも関わらず、脅威の合格率を誇っているんです!

「○×組み合わせ方式」を攻略しよう

四谷学院では、「効率よく、試験対策をして欲しい」と常に考えています。
そこで、ぜひ覚えておいて頂きたいことはこちら。
 組み合わせ方式を活用しましょう! 

すべてのものを暗記しておく必要はない!ということです。
具体的にどういうことが説明しますね。

選択肢に注目

問題文の下に印刷されている組み合わせをよく観察して、比べてみましょう。

 A B C D
1 ○ ○ ×
2 ○ × ×
3 × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○

Aの答えに注目してください。
「Aは○、絶対!」とわかったとします。
すると、Dの答えは「×」ということです。

Dの問題文を見なくても、自動的に「×」になりますよね?
その組み合わせしか、選択できないんです。
だから、Dは読まなくてもいいくらい。
これが「組み合わせ方式」を最大限活用するということです。

保育士試験の問題は「○×問題」の集合に見えますが、実はそうじゃないんです。
選択肢が「○×の組み合わせ」になることで難易度がぐっと下がっているんです。

絵本の問題について言うと、主なお話をしっかりと覚えておけば、たとえ出題されたお話をすべて知らなくても、選択肢の組み合わせから正解できる可能性が高いと言えるでしょう。

このテクニックは、ほかの問題、ほかの科目にも広く応用できますから、ぜひ覚えておきましょう。

おさえておくべき主なお話のリスト

ここでは特別に、押さえておきたいタイトルと作者名、そして覚えておいて欲しいお話のポイントを紹介します。

おさえておくべき 主な絵本

『はらぺこあおむし』エリック・カール ※コラージュの技法
『うたがみえる きこえるよ』エリック・カール
『パパ、お月さまとって!』エリック・カール
『スイミー』レオ・レオニ ※スタンピングの技法
『あおくんときいろちゃん』レオ・レオニ
『フレデリック』レオ・レオニ ※コラージュの技法
『ひとあし ひとあし』レオ・レオニ
『きりのなかのサーカス』ブルーノ・ムナーリ ※トレーシングペーパーの特性を活用した描画方法
『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン
『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』バージニア・リー・バートン
『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』バージニア・リー・バートン
『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン
『ぼくを探しに』シェル・シルヴァスタイン
『おじいさんのランプ』新美南吉
『手ぶくろを買いに』新美南吉
『ごんぎつね』新美南吉
『ぐりとぐら』※シリーズ 中川李枝子(作)、山脇(旧姓:大村)百合子(絵)
『いやいやえん』中川李枝子(作)、山脇(旧姓:大村)百合子(絵)
『そらいろのたね』中川李枝子(作)、山脇(旧姓:大村)百合子(絵)
『おしいれのぼうけん』古田足日(作)、田畑精一(イラスト)
『ロボット・カミイ』古田足日(作)
『大きい1年生と小さな2年生』古田足日
『いないいないばあ』松谷 みよ子(文)、 瀬川 康男(絵)
『モモちゃんとアカネちゃんの本』※シリーズ 松谷みよ子
『おふろでちゃぷちゃぷ』松谷みよこ子(文)、 いわさきちひろ(絵)
『ぼくのくれよん』長新太(作・絵)
『おしゃべりなたまごやき』寺村輝夫(作)、長新太(絵)
『キャベツくん』※シリーズ 長新太(作・絵)
『からすのパンやさん』※シリーズ 加古里子(作)
『だるまちゃんとてんぐちゃん』※シリーズ 加古里子(作)
『おつきさまこんばんは』林明子(作)
『こんとあき』林明子(作)
『はじめてのおつかい』筒井頼子(作)、林明子(絵)
『おふろだいすき』松岡享子(作)、林明子(絵)
『はけたよはけたよ』神沢利子(作)、西巻茅子(絵)
『ふらいぱんじいさん』神沢利子(作)、堀内誠一(絵)
『くまの子ウーフ』※シリーズ 神沢利子(作)、井上洋介(絵)
『きんぎょがにげた』五味太郎(作)
『みんなうんち』五味太郎(作)
『100万回生きたねこ』佐野洋子(作・絵)
『おじさんのかさ』佐野洋子(作・絵)
『どうぞのいす』香山美子(作)、柿本幸造(絵)
『おばけのてんぷら』せなけいこ(作・絵)
『わたしのワンピース』西巻茅子(作)

おさえておくべき 主な童話・昔話
※複数のバージョンの絵本があり、お話の結末が異なる場合もあります。

『3びきのこぶた』イギリスの童話
『ジャックと豆の木』イギリスの童話
『おおきなかぶ』ロシアの民話
『てぶくろ』ウクライナの民話
『スーホの白い馬』モンゴル民話
『三びきのやぎのがらがらどん』ノルウェーの昔話
『アリとキリギリス』イソップ寓話
『うさぎとかめ』イソップ寓話
『きたかぜとたいよう』イソップ寓話
『赤ずきん』グリム童話
『おおかみと7ひきの子ヤギ』グリム童話
『金のがちょう』グリム童話
『眠り姫』グリム童話
『白雪姫』グリム童話
『シンデレラ』グリム童話
『ヘンゼルとグレーテル』グリム童話
『みにくいあひるの子』アンデルセン童話
『人魚姫』アンデルセン童話
『マッチ売りの少女』アンデルセン童話
『ふるやのもり』日本の昔話

オノマトペが用いられる話
『じゃあじゃあびりびり』まついのりこ(作・絵)
『がたん ごとん がたん ごとん』安西水丸(作)

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