こんにちは。四谷学院の谷村です。
さて、「こども未来戦略」が閣議決定されたことが最近ニュースになっています。
扱われ方は色々ですが、児童手当の拡充や、4・5歳児の職員配置基準の75年ぶりの変更、保育士等の処遇改善など、保育士試験を目指される方には気になる単語が多い内容です。
ニュースをチェックしている受講生の方からも
目次
「こども未来戦略」は2024年前期試験で出題されますか?
2024 年度から、制度発足以来 75 年間一度も改善されてこなかった4・5歳児について、30 対1から 25 対1への改善を図り、それに対応する加算措置を設ける。
引用:こども未来戦略(令和5年12月22日閣議決定)
のような「こども未来戦略」の内容ですが、結論を先にお答えするとこれらは2024年前期試験には出題されません!
2024年前期試験の法令基準日は例年通りであれば2023年4月1日以前までに施行された法令に基づく出題だからです。
ではいつから保育士試験に出題されるのかですが、2024年4月1日までに法令が施行されれば2024年の10月試験から出題範囲に含まれます。
これからの動向をしっかり追っておく必要がありますね。
法改正適用前に受験をお勧めする科目
というわけで、上記内容がどの試験から出題範囲になるのかはまだわからないのですが、少なくとも2024年後期試験からは改正後の「児童福祉法」が出題範囲となります。
「児童福祉法」は割と頻繁に改正される法令ですが、今回の改正は例年よりも“やや重め”です。
そこで、できることなら福祉系科目は前期試験で受験し、合格しておくことをお勧めします。
福祉系科目とは「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」です。
「社会的養護」は「教育原理」とセットですので一緒に合格する必要がありますね。
「やや重めの変更というとどういうもの?」と思われるかもしれませんので少し説明します。
福祉科目を学習したことがある人は、「児童福祉法」に定められる児童福祉施設に何が該当し何種類あったかを勉強したことと思います。
覚えていますか?
少し考えてみてください。
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思い浮かべられましたか?
正解は・・・
12種類ですね。
12種類の児童福祉施設については以下記事にまとまっていますので「なんだっけ?」となった場合はご確認ください。
「どの施設が児童福祉施設ですか?」と試験でもよく出題されるのですが、この12種類の児童福祉施設、2024年4月1日の「児童福祉法」施行後は「里親支援センター」が加わって13種類になるのです。
イメージとしては「都道府県は今まで47だったんですけど2024年の後期試験から48になりますよ」という感じですよね。
これ以外にも、「児童福祉法」の根幹部分に変更が入るのです。
というわけで前期試験を受験できる方は法改正が反映される前に福祉系科目を合格できるよう学習することがお勧めです。
保育士試験の合格科目は合格した年を含めて3年間有効です。
受験費用は都度かかりますが一発合格にこだわりがなければ、科目別受験もおすすめです。
前期試験を受けない場合の勉強はどうすればいい?
前期試験の受験予定がなく、そもそも次の後期試験を狙ってらっしゃる方もおられますよね。
その場合も、今から学習を始めていただき、法改正部分を試験直前に確認して把握し直すことがオススメです。
保育士試験は科目数も多く範囲も広いです。
法改正の情報把握は必要になりますが、新しい教材発売を待っての学習では対応時間が足らなくなります。
四谷学院の受講生の方には、試験の2か月前頃をめどに、法改正のサポートとして改正ポイントをまとめた資料の提供と演習トレーニングのバージョンアップを行っています。
法改正情報を提供する際は、変更点のみをご案内しなるべく学習負担を少なく情報を提供しますのでご安心くださいね。
2024年前期試験の出願は1月10日~1月30日忘れずに!
2024年の保育士前期試験の出願は、1月10日~1月30日となっています。
卒業証明書などが必要になってきますので出願締め切り間際に焦らなくて良いよう、今のうちに準備を進めておきましょう。
・保育士養成協議会 受験資格ごとの必要書類(証明書)について
https://www.hoyokyo.or.jp/exam/overview/Howto-qualify.html
保育士試験の出願は個人で行っていただく必要があります。四谷学院が出願を行うことはありませんので必ず期日中にご自身で対応してください。
まとめ
・2024年後期試験から重めの改正が試験範囲に入るので、できるだけ福祉科目を前期試験で受けるべし
・前期試験を受けない場合も学習自体は始めるべし
四谷学院では、初学者の方にわかりやすく、効率的学習できる教材を提供しています。
受験生が頭を悩ませる法改正の情報提供もばっちり行いますので、なるべく負担少なく合格したい!という方はぜひご検討くださいね。
このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
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