こんにちは、四谷学院の石田です。
言語の試験では、シナリオ・台本を自分でつくらなければなりません。
この「台本づくり」、かなり苦労すると思います。
今日はその理由と、台本づくりのポイントをお伝えしますね。
絵本や紙芝居は、そのまま試験に使えない
試験では、課題となる4つの中から1つ選んでお話します。
どれも有名なお話なので、書店や図書館で簡単に手に入れることができます。
しかし、定められた条件、たとえば、年齢や人数・制限時間を満たすように再編集しなければなりません。
絵本や紙芝居の場合は、「絵の力」を借りることができます。
でも、試験では絵本や人形、ペープサートなどの道具の持込は不可。あなたの声、言葉、表情がすべてです。
お話の原本・展開や編集に規定はありません。「一般的なあらすじ」をふまえればOKです。3分のお話にまとめるためには、かなりアレンジをすることになるでしょう。
年齢に応じたアレンジが求められる
受講生の方から
「こんなに難しい言葉、3歳では理解できるのかな?」
と聞かれることがあります。
3歳児はまだ語彙も少なく、お話もくり返しのリズムか語感を楽しむ年齢です。それほど厳密に考えなくても大丈夫でしょう。
たとえば・・・・
「おじいさんは、山へシバカリに行きました」
シバカリって何?
ちゃんと説明できた人は、一般成人のおよそ30%です、なんてクイズにもなりそうですね。
答え:「柴刈り」とは、たきぎに適した雑木の小枝や折れた枝を探しに行くこと
芝刈りではないですよ。ゴルフのグリーンのお手入れではありません。笑
ほかにも、おとなは当たり前に使っている言葉でも、実は意味がよくわかっていなかったということはありますよね。
繰り返しになりますが、細かいところはそれほど気にしなくてかまわないでしょう。
しかし、こんな工夫をしてくださる受講生の方もいらっしゃいます。
→「あおむしは、おふとんにくるまってねむりました」
「お風呂のお湯をうめました」
→「お風呂のお湯に水を入れてぬるくしました」
言い換えなければいけない、ということはありません。
でも、こういう配慮はとっても素敵だなぁ、と思います。
なぜ「3歳児指定」が多いのか?
過去問題をチェックされた方は、疑問をお持ちかもしれません。
なぜ「3歳」なのか?お話の展開を楽しめる「5歳児」にしないのはなぜか?
保育士試験、ここがポイントです!
3歳児が対象であれば、たとえ言葉の意味がわからなくても「話を楽しめる」。
それが実現するには、話し手であるあなたがお話を楽しむことが大前提です。
3歳児はこれだけで、十分に楽しめるんです。
こういったところからも、試験においても、実際の保育の場においても、「話し手が心から楽しむ」ことの重要性がわかりますよね。
「試験対策」と頭でっかちにならず、まずは楽しみましょう!
四谷学院は、保育士試験の実技対策にも力を入れています。
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このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
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