こんにちは、四谷学院の石田です。
平成30年後期保育士試験が無事に終わりました。
受験生の皆さん、大変緊張されたと思います!本当にお疲れ様でした。
実技試験のうち、唯一「造形分野」の課題だけは、試験当日に発表されます。
この記事では、後期試験の課題を分析をしていきます。
実技試験で「造形」を選択予定の方、試験対策の参考にしていただければと思います。
当日発表の課題「紙ひこうきをつくる」
当日出題された造形表現の問題文は以下のとおりです。
【事例】
H保育所の5歳児クラスの子どもたちが、ホールで折り紙の紙ひこうきを作っています。保育士に教えてもらいながら、みんなで思い思いの紙ひこうきを作って飛ばし、楽しく遊んでいます。
【条件】
1.紙ひこうきを折っているところと飛ばしているところがわかるように描くこと。
2.保育所のホールの様子がわかるように描くこと。
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
課題のポイント
今回は「紙ひこうきを作って飛ばす」がポイントとなりました。
「紙ひこうきがうまく書けなかった」という方、結構いらっしゃったのではないでしょうか?
ぱっと描けた方は少ないかと思います。
描いてみました。
ここまで描かずとも、なんとなく三角っぽくなっていてばそれらしく見えますね。
「折っているところ」「飛ばしているところ」を分かるように描くように指定がありました。
この2つのポーズは必ず描きます。
そのほか、飛ばした紙ひこうきを追う、指差す、紙ひこうき拾うところ、など様々な場面がイメージできたことでしょう。
子どもの年齢は「5歳」
今回は「5歳児」という指定がされました。
絵画で表現する場合には、「赤ちゃん」「幼児」「小学生」くらいの区分があれば十分です。子どもの描き方についてはそれほど気にする必要はなく、例年通りと考えてよいでしょう。
場所は「ホール」
「保育所のホールの様子がわかるように描くこと。。」
という条件がありました。
「ホールって!?」とあせった方もいらっしゃったようですが、背景として「室内」を描くことになります。
以下のようなことが、背景のポイントとなります。
・子どもたちが遊べる十分なスペースがある など
ついつい保育室のつもりでテーブルやいすをおいてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、ホールの隅にそういったコーナーを作っている園もありますから、致命的な減点になるとは考えにくいかと思います。
子どもは3人以上
人数指定については、例年通りです。
子ども3名、保育士1名を描けば、条件を満たすことになります。
シンプルな条件設定であったため、迷いは少なかったのではないでしょうか。
「楽しく」過ごしている様子
問題文には
「保育士に教えてもらいながら、みんなで思い思いの紙ひこうきを作って飛ばし、楽しく遊んでいます」
とあります。
全体的に「楽しい様子」が描かれていることがポイントとなります。
さらに、「保育士に教えてもらいながら」とあります。そこで、
「保育士は、子どもたちに折り紙を教えるといる様子を描かなければならない」
と思うかもしれません。
しかし教えるという行為の中には「飛ばし方を教える」「うまくできたことを褒める」「活動に参加するように促す」なども含まれます。
全体的には、子どもたちが楽しく活動できるように保育士が描かれていれば、問題ないでしょう。
そのほかの注意点
今回のテーマは、「紙ひこうきの表現」がポイントと言えるでしょう。
折り紙を折っている様子、飛ばしている様子の両方を表現することが条件になっています。
上にも記載しましたが、「紙ひこうきのようなもの」が描けていれば、厳密なデッサンという点では大きなマイナスにならないかとは思います。
(実際、5歳児が折る紙ひこうきは、ひこうきの形になっていないものもありますから・・・)
また、紙ひこうきにはカラフルに彩色されると、画面全体が明るく楽しい印象になるかと思います。
実技試験の合格通知は、来年2019年1月12日(土)~1月20日(日)に送付されます。
楽しみに待ちましょうね。
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このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
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