人間以外も心があるの?ユングの「動物の集合的無意識」
公開日:2017/09/08
最終更新日:2018/04/09
こんにちは、四谷学院です。
このページでは「動物の集合的無意識」について解説します。
動物の集合的無意識とは
ユングは、人間以外の動物も、集合的無意識を持っていると考えました。
「集合的無意識」とは、共有できる意識であり、祖先の時代からの体験の記憶や技能などを含むものです。
そうなると、動物に生得的に備わっている本能や技能なども、集合的無意識に含まれるともいえます。
動物や虫などが、誰から教えられたわけでもないのに、集団で動いたりすることも、集合的意識にあたります。
また、地震などの災害の直前、動物がいつもと違う行動をとる、ということもあります。
たとえば、ネズミ、イタチ、ヘビ、ムカデなどが、地震の数日前に巣を放棄し、安全な場所へ移動するとか、数十羽のトンビが、けたたましい鳴き声を上げながら飛んでいく、といったことです。
こうした不思議な出来事を、集合的無意識のなせるもの、と考えてみるのも、面白いかも知れませんね。
四谷学院の「心理学入門講座」では、初めて心理学を学ぶ方でも、わかりやすい解説で複雑な概念も楽しく理解!
臨床心理士など、心理職へのファーストステップとしても最適です。くわしくは、ホームページをご覧ください。
このブログは、四谷学院のスタッフが書いています。
四谷学院は通信講座ですが、あなた専門のサポートスタッフ『担任の先生』がつくようになっています。それが、私たちです。どうしたら迷いなく勉強できるか日々考えているプロフェッショナル集団です。
心理学にかかわる色々なトピックを、こちらで随時お届けします。初めて心理学を学ばれる方から、臨床心理士指定大学院を目指す方まで、あなたの学習の一助になれば幸いです。
前の記事 » 心理劇(サイコドラマ)における補助自我とは?
次の記事 » 人格をタイプ分け!「類型論」と「特性論」という分け方