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臨床心理士指定大学院 院試の準備はいつから始めるべきか?

  公開日:2017/11/07
最終更新日:2024/03/11

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、四谷学院の夏目です。

この記事では、
「他学部卒で、大学院に行きたい。いつから準備をすれば間に合いますか?」
という質問にお答えします。

現在、大学に在籍しておらず、心理学が専門ではない場合、
「どのくらいの準備期間が必要か」
皆目見当がつかないといった方も多いと思います。

入試突破に必要な準備について、初めて大学院入試にチャレンジされる社会人の方でも、よく分かるように解説していきます。

少なくとも半年は欲しい

準備期間は、半年から1年間という方が多いようです。
ただし、働きながら・家事をしながら、という場合では、1年あっても準備が不十分な場合があります。
1日に確保できる学習時間、そしてこれまでの学習の蓄積によって、入試突破に必要な準備期間が異なるということは、ご理解ください。

つまり、一般論では通用しないケースが多々ある、ということです。
ネットや書籍での情報に惑わされずに「私の場合」を考えてスケジュールを調整しましょう。

とはいえ、準備期間として少なくとも半年は必要です。
「準備期間3ヶ月」という猛者もしますが、それはあくまでスパートをかけた期間。
それまで、情報を集めたり基礎学力をつけたり、といった下積みがあることをお忘れなく。

春試験?秋試験?

半年の準備期間が確保できたとして、「試験日」は固定です。
つまり、「今から半年」ではなくて、「試験日から逆算して半年」を準備期間としてカウントしましょう。

大学院によって、春秋の2回、春のみ、秋のみ、と試験回数も時期も異なります。

「若干名」に惑わされるな

春秋の2回院試(大学院入試)がある場合、片方の試験では合格者定員が「若干名」と記載されていることがあります。
「若干名」とは2通りの意味が考えられます。

(1)特に人数を定めていない、という意味
(2)基本的に0人、優秀な人がいれば合格させる、という意味

(1)か(2)、どちらの意味で記載されているかは、これだけでは分かりませんが、過去の「合格者数」が公開されている場合は、実績で確認をとることができます。
そして、ほとんどの年で「合格者0人」の場合は(2)が該当します。
合格者定員がはっきり明示されている試験が、「メインの試験」と考えましょう。

<合格定員の記載例>
春試験:20名
秋試験:若干名
   → メインの試験は「春試験」である。

論文を最優先で進める

他学部から臨床心理士指定大学院を受験する場合、当日の試験のほかに、「小論文」の受験もしくは「論文」の事前提出が課されるることがあります。
その場合は、論文対策を最優先で行いましょう。なぜなら、対策にもっとも時間がかかり、かつ小手先での対策が難しいからです。並行して、英語などの語学、専門知識を対策していくことになります。

すでにある程度「やりたいこと」「学びたいこと」が固まっているのであれば、2-3ヶ月が準備期間となります。

しかし、初めて心理学を学ぶ場合には、半年以上1年近くの準備期間を考えておくのが安心です。
もし、学習を始めてから半年以内に「秋試験」と「春試験」の2回のチャンスがあるならば、2回目を「本命試験日」と設定するのがよいでしょう。もちろん1回目の試験も受験してかまいませんが、スケジュールとしてはかなりタイトになります。

英語免除は本当にトクか?

「英語が苦手なので、試験のない社会人枠で受験予定です」

たまにこのような方がいますが、一般枠と社会人枠を、今一度比較していましょう。
「社会人枠」というのが、いかに狭き門か・・・確認してみてください。

社会人枠で受験される方は、すでに心理職の補助や医療スタッフ、あるいは教員として、現場で活躍している方が「社会人枠」のメインと考えるとよいでしょう。簡単に言ってしまえば、ほかの受験生にはない「アピールできる能力や経験」を持っている方々です。

また、入学後、語学は必須ですから、いま勉強しておいて得なことはあっても、損になることは絶対にありません。
「英語が苦手だから」という後ろ向きな理由で社会人枠を利用しようという考えであれば、ぜひ考え直してください。「一般枠」での受験を強くオススメします。

そして1日でも早く、英語の勉強をスターとさせましょう。

英語と専門科目は並行して取り組む

英語の勉強の2大柱は「文法」「単語」です。

「文法」は大学入試レベルでOKです。それほど、複雑な出題はないと考えてよいでしょう。(とはいえ、志望校の過去問題は必ずチェックしておいてください)

一方で、「単語」はかなり専門的なレベルまで問われるケースが多くなっています。
なぜなら、出題されるのが心理学関連の英語論文だから。

逆に言えば、専門的な単語とその意味を知っていれば、
「おそらくアレについての論文であろう」
という目星をつけることができます。多少、わからない部分があっても全体的な方向性があっていれば、それをヒントに読み解くことができる、というわけです。

基本的な「文法」の知識の確認が終わったら、英語と専門科目の勉強はできるだけ関連付けて進めていきましょう。
およそ4.5ヶ月が四谷学院の考える標準的な学習期間です。英語を含む語学全般は、対策期間が長いほど望ましいといえます。

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