こんにちは、四谷学院の石田です。
この記事では、実技試験「造形分野」絵画作成の課題に適した色えんぴつをご紹介します。
目次
実技試験の条件を確認しよう
まずは、実技試験で使うことができる色えんぴつの条件を確認しましょう。
注意1: 当日の持ち物(試験中机上に置けるもの)
①鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
②色鉛筆(12~24色程度)
※1 クレヨン・パス・マーカーペン等の使用は不可とします。
※2 水溶性色鉛筆の使用も可としますが、水分を塗布することは不可とします。
※3 摩擦熱で消える色鉛筆の使用は不可とします。
※4 色鉛筆ケース(筆箱等)を机上におくことは可とします。
※5 携帯用鉛筆削りを会場内に持ち込むことは可としますが、試験時間中に使用する場合は、試験監督員の了解を得てから使用してください 。
※6 受験者の間での用具の貸し借りは認めませんので、忘れないように注意してください。全国保育士養成協議会 保育士試験 実技試験概要より抜粋
ポイントはこの2点。
クレヨン・パス・マーカーペン等の使用は不可
摩擦熱で消える色鉛筆の使用は不可(フリクション色鉛筆のことです)
以前は「摩擦熱で消える色鉛筆」を使えたのですが、現在は使用不可と記載されましたので、下書きであったとしても使用は控えましょう。
また、色鉛筆に関わらず「人物の形をしたイラスト入りのもの」は机上に置けません。(使用不可。)とされていますので注意してください。
クーピーペンシルは?
受験生の皆さんからよくいただく質問のひとつに、
「クーピーペンシルでもいいですか?」
というのがあります。
結論からいえば、クーピーペンシルの使用は可です。
全国保育士養成協議会に確認したところ、色鉛筆に準じるものとして使えるそうです。
ただし、一般的な色鉛筆と見た目が異なるため、会場によっては確認させてもらう場合もあるということでした。
ただでさえ緊張しているところに、試験監督から「確認させてください」などと言われたら、ドキドキしちゃいますよね。
そういった意味から、四谷学院ではクーピーペンシルの使用はオススメしていません。
最近では「クーピー色鉛筆」というものも販売されており、見た目は色鉛筆で、芯はクーピーというものがあります。
これならば、試験監督から声をかけられることもないかと思います!
↑「クーピー色鉛筆」。見た目は色えんぴつですね!
(株式会社サクラクレパス)
実技試験では何色必要?
保育士の実技試験(造形)では、色鉛筆の「色数」についても指定がありますね。
12~24色程度です。
こちらはあくまで「目安」と考えていいでしょう。
11色でも25色でも、特に問題はありません。
実際、「保育士試験会場で色の数を確認された・・・!」という話は聞きません。
おススメの色鉛筆は?
ちょっとだけ高価な色鉛筆
こちらは、「ヴァンゴッホ水彩色鉛筆」です。
有名な画家の名前を冠したものだけあって、高品質な水彩色鉛筆です。
色が紙にのりやすいので、筆圧が弱い方でも早く、きれいに塗ることができますから、制限時間がある実技試験にはピッタリですね。
こちらは「水彩色鉛筆」です。試験では「水分を塗布することは禁止」となっています。
試験で使って終わり、ではもったいない!
せっかくなので、試験が終わった後も、絵を描くことを楽しんでみてはいかがでしょうか?
最近では「大人のぬりえ」も流行していますよね。
ちなみに、私も合格後、色えんぴつで絵を描くようになりました。家にあるりんごやミカン、お菓子の箱を描いてみたり、家族の顔をイラストにしてみたり。
画用紙も家にありましたし、100均ショップで買ったはがき用の額に入れると、あら不思議!ちょっとした作品になりました。
※なお、この色鉛筆は、禁止項目である「人物の形をしたイラスト」がケースに描かれています。試験本番はケースは別のものを用意するか、タオルなどを机上に置いてその上に色鉛筆だけを出すようにしましょう。
ザ・定番!
ご家庭にお子様がいらっしゃる場合には
「色えんぴつ、家にあります!」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
保育士の実技試験は、学童用の色えんぴつでも対応できますよ。
学童用の場合には色数が少なめで、12色程度であることが多いかと思います。
練習をしてみて、もし色の数が足りないようでしたら、1本ずつバラ売りの鉛筆を追加してもよいでしょう。
この色えんぴつのよいところは、「色がはっきり、くっきりしているところ」そして「安価なところ」です。
さらに写真のように、ソフトケース入りですと、持ち運びしても芯が折れにくいので安心です。
そのほかの色鉛筆
ほかにもステッドラーやファーバーカステルは、とても発色がきれいで、色のりもとても良いので、おススメです。
色々なシリーズが出ていますので、ご自身の手に合うものを探していただければと思います。
一点だけ、注意して欲しいことがあります。
「何十年も前の色鉛筆が出てきた・・・使えるかな?」
古い色えんぴつは発色が悪くなっている可能性があります。
紙に書くときに、引っ掛かる感じがしたり全体的に色が薄い感じがしたら、新しいものを準備しましょう。
試験では「絵の印象」「スピード」がポイントになります。
この2つは色えんぴつを変えるだけでかなり変わってきますよ。
<まとめ>保育士試験に合格できる色えんぴつの選び方
色えんぴつの選び方で、絵画作品の印象は大きく変わります。
そして、絵画作品は「印象」が大事です。
保育園での様子がテーマとして指定されていますから、明るく楽しい雰囲気を表現することがほとんどでしょう。
色は濃い方が元気な印象になりますよね。
ご自身の画風はもちろん、筆圧が強い・弱い、時間が足りない、背景が広くなりがち、などなど、一人ひとりの特徴に応じて、ベストの色えんぴつを選びましょう。
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詳しくはホームページをご覧ください。
このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
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