看護師国家試験(看護国試)とは、国家資格である看護師の免許を取得するための国家試験です。看護国試の受験資格者は、看護学校や大学の看護学部の在籍生・卒業生が該当します。
合格率は90%前後。しっかりと対策をすれば誰でも合格を狙えます。
しかし、単純な暗記やテクニックだけで突破できるほど、看護師国家試験は甘くありません。知識を体系化し、どんな出題にも対応できる本物の実力を身につける必要があります。確実な知識を効率よく習得する方法を身につけるのが合格のカギとなるでしょう。
看護師国家試験の合格ラインは、必修問題は50点満点中40点(8割)以上、一般問題と状況設定問題はその年によって異なる得点(6~7割)以上の両方を満たすと合格になります。「必修問題」は毎年変わらず80%以上正答しなければいけないという「絶対評価」です。それに対して「一般問題・状況設定問題」は、問題の難易度や受験生のレベル等で毎年変化する「相対評価」です。合格率は毎年異なりますが、90%前後です。
ただし、第90・91回のように84%まで下がった年もありますので、近年の合格率に安心しないで着実に勉強を進める必要があります。
合格基準 | 受験者数/合格者数 | 合格率(%) | ||
必修問題 | 一般問題・状況設定問題 | |||
第113回(2024.2) | 40点以上 / 49点 ※1、※4 |
158点以上/250点(63%) | 63,301人/55,557人 | 87.8% |
第112回(2023.2) | 40点以上 / 50点 |
152点以上/249点(61%) ※4 | 64,051人/58,152人 | 90.8% |
第111回(2022.2) | 40点以上 / 50点※3 |
167点以上/250点(67%) | 65,025人/59,344人 | 91.3% |
第110回(2021.2) | 40点以上 / 50点※3 |
159点以上/250点(62%) | 66,124人/59,769人 | 90.4% |
第109回(2020.2) | 40点以上 / 50点※3 |
155点以上/250点(62%) | 65,568人/58,513人 | 89.2% |
第108回(2019.2) | 40点以上 / 49点※4 |
155点以上/250点(62%) | 63,603人/56,767人 | 89.3% |
第107回(2018.2) | 39点以上 / 48点※2 |
154点以上/247点(62%) ※4 | 64,488人/58,682人 | 91.0% |
第106回(2017.2) | 40点以上 / 50点※3 |
142点以上/248点(57%) ※4 | 62,534人/55,367人 | 88.5% |
第105回(2016.2) | 40点以上 / 49点※4 |
151点以上/247点(61%) ※4 | 62,154人/55,585人 | 89.4% |
第104回(2015.2) | 40点以上 / 50点 |
159点以上/248点(66%) ※4 | 60,947人/54,871人 | 90.0% |
※1 必修問題の一部を採点対象から除外された受験者は、39点以上/48点、38点以上/47点、37点以上/46点、36点以上/45点または44点です。
※2 必修問題の一部を採点対象から除外された受験者は、38点以上/47点、37点以上/46点、36点以上/45点、36点以上/44点、35点以上/43点、または34点以上/42点です。
※3 必修問題の一部を採点対象から除外された受験者は40点以上/49点、または39点以上/48点です。
※4 必修問題が50点、一般問題・状況設定問題が250点に満たないのは、不適切問題があり採点から除外になったためです。
次のページからは、この看護国試の試験対策について詳しく説明していきます。