こんにちは。
四谷学院の谷村です。
さて、保育士養成協議会から回答方法の一部変更のお知らせが発表されましたね。
記憶にある限り初の試験形式変更に正直私たちもびっくりしています。
こんな内容でした。
令和6年(後期)筆記試験より解答方法を一部変更します
各問題の正答数が問題文中に指示されます。
問題文中に指示された正答数と異なる数を解答すると不正解になります。引用元:保育士養成協議会HP
令和6年(後期)筆記試験より解答方法を一部変更します|一般社団法人全国保育士養成協議会
というわけでこの変更を受けての対策方法をこの記事ではお知らせいたします。
また、解答方法変更はなかなかにインパクトが大きいですが、2024年後期試験は法改正も例年と比べると大きい印象です。
以下記事でご案内していた保育士の配置基準の変更も2024年後期試験から出題されます。
試験対策の重要情報を凝縮していますので、受験予定の方や受験検討者はぜひ最後までお読みくださいね!
目次
動画で見たい方はこちら
方式変更で難易度はどう変わる?
難易度は上がるかもしれない
まず、一番気になる難易度ですよね。
これは確率だけ見ると、上がることになります。
※確率だけ見ると、というのがポイントで、上がると断言するわけではありません。
後期試験も5択からの選択方式です。ここは変更がなさそうです。
でも、今までは、5つの選択肢の中に答えが1つでした。
もし全然わからない問題が出たとして、カンで答えたら、5分の1、20%の確率で正解できます。
これが、今後は5択の中から2つ選ぶ、3つ選ぶといった、答えが複数ある問題が登場するわけです。
5つの選択肢の中から2つもしくは3つ選ぶ場合、その組み合わせは10通りあります。
ということは、5択問題が10択問題になるくらいのインパクトがあります。
カンで正解できる確率はわずか10%。
さらに厳しいのが、おそらく部分点がもらえないこと。
例えば、1・2・3の3つの選択肢を選ぶのが正解だったとして、1だけマークしても×です。
1・2・5のように1つだけ間違えてももちろん×。
得点するには、ぴったり1・2・3の3つを答えなければなりません。
こんなに難しくなるなんてと、目の前が真っ暗になってしまいますよね……。
もしかしたら、合格しやすくなるかもしれない
でも、恐れすぎる必要はありません。
今回の変更は試験問題の作り方によっては「ちゃんと頑張っている人を合格しやすくする」こともできます。
例えば、次のような問題で考えてみましょう。
1.ビーツ
2.アーティチョーク
3.ロマネスコ
4.リンゴ
5.レモン
わからない選択肢がたくさんある!という方が多いのではないでしょうか。
でも、正解はできる気がしませんか?
消去法で、リンゴとレモン以外の1~3が野菜、と正解できたのではないでしょうか。
保育士試験も、わからない選択肢が必ずと言っていいほど出題されます。
でも、受講生の方にはよくお伝えしていますが、わかる点に着目して答えを絞っていくのが保育士試験の攻略法です。
それは選択肢が複数になっても同じです。
むしろ解答方法の変更があったからこそ、正解できた!
ということも起こりえるでしょう。
凡ミスを防ぎ、知識の穴をなくす努力を!
どんな形で試験が出されるか、詳細は試験のフタをあけてみなければわからず、私たちもドキドキしていますが、保育士試験は保育士の適性がある人を採用するための試験です。
出題者の先生方も「難しい内容を暗記できている人しか合格できない」なんて試験にするつもりは一切ないはずです。
今回の試験の変更で
これは、「うっかりミス」ですよね。
保育士のうっかりミスは子どもの危険に繋がります。
そういうミスを失点として扱うのはいい変更ではないかと感じます。
また知識に穴がある人も不正解になりやすくなるでしょう。
保育士試験は6割が合格ラインなので、難しめの問題を入れるような調整がされています。
私たちは試験の解説と一緒に問題難易度を出しますが難易度が高すぎて「これは解けなくていい問題です。」と解説に書くことも毎回各科目1問以上はあります。
今までの、1つの正解を選ぶ形式だと、試験の難易度を調整するには選択肢自体を難しくするくらいしか方法がありませんでした。
でも、複数選択形式なら、選択肢をさほど難しくしないかわりに、正しいものを2つ、3つなど「全部きちんと選べるかを見る」という方法で難易度を調整できます。
すると「知識に穴がなくなるよう、まんべんなく勉強した人(保育士試験に向けてしっかり勉強した人)」が合格しやすくなります。
もしかすると、そういう「ちゃんと勉強している人」が合格しやすくなることを狙って変更したのではないか、と私たちとしては期待しています。
四谷学院の55段階で対策を万全に!
長々と試験の変化について語ってきましたが、もちろん対策が大事です。
試験直前でも構いませんので、一度は新方式での問題練習をしておきましょう。
四谷学院でも受講生に向けて、何かしら練習ができる内容の提供を考えていますので、受講生の皆さんは安心してくださいね!
(提供方法・時期は、決まり次第受講生専用ページで公開します)
また、55段階は知識の穴をなくすために開発された学習メソッドです。
今回のような変更があっても55段階でならスモールステップで穴を埋めていけますので、必要以上に恐れる必要はありません。
演習トレーニングをフル活用して、後期の試験に臨みましょう!
法改正も要注意!
さて、後期試験は法改正も出題されます。
もちろん、これ以外もありますが、インパクトの大きい変更は以下2つでしょう。
詳細は以下ブログもご確認ください。
◆保育所・幼保連携型認定こども園・小規模保育事業・事業所内保育事業等の3歳以上児クラスの保育士・保育教諭の配置基準の変更
・満三歳以上満四歳に満たない幼児 おおむね15人につき1人以上
・満四歳以上の幼児 おおむね25人につき1人以上
この辺りの法改正についてもしっかりと把握して試験に臨みたいですね。
四谷学院なら法改正対策もばっちり
基本的には「皆さんが負担なく勉強できること」をモットーとしておりますので教材を再度イチから勉強し直さなくても良いように
・演習トレーニングという問題演習ソフトのバージョンアップでご提供
という2本柱で行っています。
今回の法改正情報のデータ提供は8月中を予定していますのでご安心ください!
最新版教材を希望の方は8月以降にお申し込みください
このように四谷学院の保育士講座では法改正への対応も都度行っております。
法改正対策は一人だと情報収集が大変です。不安な方はぜひご活用ください。
なお、最新の法改正が反映された教材は鋭意作成中のため、最新教材をご希望の場合は2024年8月以降のお申込みをお勧めしております。
7月は申込が悩ましいタイミングですので、以下ブログでもご案内しています。ぜひご確認ください。
このブログは、四谷学院の保育士講座スタッフが書いています。
四谷学院は通信講座ですが、あなた専門のサポートスタッフ『担任の先生』がつくようになっています。それが、私たちです。保育士試験についての専門知識はもちろん、どうしたら迷いなく勉強できるか日々考えているプロフェッショナル集団です。