前の記事 » 
次の記事 » 

あなたの身近にいる外来生物について考えよう

  公開日:2018/10/09
最終更新日:2024/02/16

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院のこども環境管理士の林田です。
この記事では、身近な外来生物について考えてみましょう。

条件付特定外来生物 アメリカザリガニ

外来生物

子どもの頃、「ザリガニ釣り」をした覚えはありますか?
私はといえば、
「ザリガニ、釣りに行こう!」
と、スルメをエサに、用水路に向かったものです。

外来生物

この「ザリ」こと、「アメリカザリガニ」は、外来生物です。その名前の通り、アメリカが原産地です。
在来種であるニホンザリガニは、いまや絶滅危惧種。
アメリカザリガニは鮮やかな赤い色をしているので、すぐにわかると思います。

アメリカザリガニは、環境省によって「条件付特定外来生物」に指定されています。
また日本生態学会「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選定されています。

侵略的外来種 コイ

釣り

さらに、兄チームは、「フナ釣り」にも出かけていた記憶があります。
近くの川で、のんびり釣り糸をたれる、まさに太公望。
川にはフナ以外にも、コイも釣れました。コイは在来種と思われている方も多いのですが、実は、外来種もしくは在来種との交雑種です。
明治以降に国内外のコイが各地に放流されたため、在来集団への遺伝的かく乱が進んでいると考えられています。

コイは、「世界の侵略的外来種ワースト100」にもなっています。

【参考】国立環境研究所「侵入生物データベース > 日本の外来生物 > コイ」
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/50550.html

ミシシッピーアカミミガメ

ミドリガメ

外来種の代表格ともいえるのが「ミシシッピーアカミミガメ」。ミドリガメとも呼ばれていますね。
お祭りや縁日で売られている手に乗るほどの小さい緑色のカメです。

せっかくお小遣いで買ったのに
「ダメ!捨ててきなさい!」
と言われて、近所の池に放しに行った。
こんな話も珍しくないでしょう。

池の水を全部抜く!「かいぼり」とは?

このアカミミガメは、雑食性で何でも食べるので、どんどん繁殖していきました。そのため在来種のカメが少なくなってしまったのです。

令和5年6月1日より、アメリカザリガニとともにアカミミガメの規制が始まっています。
ぜひ詳しくは環境省のホームページをチェックしてみてくださいね。

【参考】環境省「日本の外来種対策 アカミミガメ」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/akamimi.html

身近な外来種:まとめ

私たちの身近な生き物も、実は外来種だった!ということは、今では珍しくありません。
「こども環境管理士」試験対策としては、まずは外来種と在来種をしっかり区別して考えるところから始めましょう。

四谷学院の「こども環境管理士講座」は、公財)日本生態系協会の編集協力の唯一の通信講座です。
くわしくはホームページをご覧ください。

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

  環境を学ぶ  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはお電話(0120-428022)、またはホームページから承っております。

このページの先頭へ