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たったこれだけで美文字になる!見落としがちな3つのポイント

  公開日:2021/11/12
最終更新日:2022/12/28

※この記事は約7分で読めます。

こんにちは、四谷学院の土田です。

美文字への道、上達法などいろいろありますが、今回は「え?これだけで!?」とびっくりするような、意外なポイントをご紹介します。
普段の練習に加えて、こちらを取り入れていただくことで、上達が実感できると思います。

どれも簡単なことですから、ぜひ試してみてくださいね。

(1)字のメリハリをつける

「字の形は整っているけれど、なんだかのぺーっとしてきれいな字に見えない・・・」
まじめに練習をされる方によくあるお悩みです。

1つには、筆勢が足りないことがあります。言い換えれば、メリハリがない。

お手本通りに書こうとして余計な力が入っていたり、
はみ出さないでなぞろうとしたり、
そういった練習法を続けていると、こういった壁にぶち当たります。

そこで・・・
ポイントは「筆ペン」を使って練習する

普段はボールペンや万年筆、サインペンなどを使って練習されている方が多いと思いますが、あえて筆ペンで練習してください。
筆ペンは、サーッと払うときれいなハライになりますが、じっくり払うと凸凹したハライになることがあります。
ぐっと押し付けると太く、穂先を引き上げて軽く書くと細く書けます。

実は、ボールペンなどで書くときにも、同じような手の力加減を自然とやっているはずなのですが、「線」には表れにくいですよね。
筆ペンで書くと一目瞭然なので、筆勢の意識付けになる、というわけです。

筆ペンの種類に注意!

筆ペンはサインペンタイプではなくて、「筆タイプ」のものを選んでください。もちろん、小筆で練習してもOKですが、墨の準備など大変だと思いますので、筆ペンが手軽だと思います。

四谷学院のペン字講座
四谷学院「ボールペン字講座」では、ボールペン字講座なのに、付録に「筆ペン」がついてきます。
筆ペンは、みんなが必ず1本は持っている筆記具、というわけではありませんよね。わざわざ探して買ってこないといけないと、自然と練習しにくくなります。
なので、テキストと一緒にお届けします。さらに、「ここで筆の練習してね」というタイミングもテキストに記載しました。
ぜひご活用ください!

(2)下敷きを使う

字の練習をするとき下敷きを使っていますか?

小中学生の時には下敷きを使っていましたよね?高校生になってからルーズリーフやプリント教材が増えるので、下敷きとはとんとご無沙汰という方も多いのでは?

しかし・・・下敷き、絶対使ってください。

特にボールペンの場合は、かなり書き味が違ってきます。デスクの上ですと、ボールペンの先にある「ボール」が滑ります。下敷きを使うと、紙にしっかり食い込むのでペン先のコントロールがしやすくなるんです。
氷の上を革靴で歩くのと、スパイクのついたブーツで歩くのと同じです。安定して歩けますよね。あるいは、スニーカーで100メートル走ったときと、スパイク付きの靴で走った時に、1秒くらいタイムが縮まるのと同じです。そのくらい、劇的に書きやすくなります。

厚い紙なら下敷きなしでOK

下敷きが本領を発揮するのは、ノートやコピー用紙など、薄手の紙の時です。
あるいは、役所のカウンターやオフィスデスクなど、表面の堅いところで書く時です。
厚めの紙に書く時、マーカーで書く時には、ほとんど影響は感じられません。

四谷学院のペン字講座
四谷学院「ボールペン字講座」のテキストでは厚めの紙を採用しています。下敷きなしでも、ペン先が安定するように配慮してあります。
ペン先が滑らないのでコントロールしやすくなっていますよ。ぜひ普段ボールペン字を使うときと感覚の違いを感じてみてくださいね。

(3)筆記具を変える

ペンが滑る、安定しない、変なところに力が入る、という場合には、思い切って筆記具を変えてみましょう。
ボールペン、サインペン、万年筆、マーカー、鉛筆・・・どんな筆記具を使ってもきれいに書けるということが理想ではありますが、ご自身のクセを知るためにも「書きよい筆記具」を知ることはとても大切です。

例えば、先ほどご紹介のようにメリハリが足りない…と思われる場合には、サインペンや芯の柔らかい鉛筆が使いやすいと思います。少しずつメリハリが意識できるようになり、最もメリハリが出にくいボールペンでもメリハリが付けられるようになります。

また、筆圧が高い人は比較的「太い軸」のペンが使いやすいかと思います。ドクター〇リップなどかなり太いですよね。「人間工学の見地から手に最も負担をかけない形状を模索」した結果とのこと。すばらしいですね。グリップ部分が柔らかいというのも「ミソ」ではないかと思います。

お子様向けの書き方鉛筆は、工夫も満載で手の小さい方にはお勧めです。通常の鉛筆は軸が六角形ですが、三角形にすることで1辺が広く持ちやすい三角鉛筆は筆圧の弱い方でも持ちやすいと思います。

万年筆など、キャップを外したら本体の後ろにはめて使います。 キャップ差すことでベスト・バランスになるように設計されているようですが、グラグラするように感じる場合には、キャップは外して使ってください。

鉛筆のキャップ、サインペンのキャップなども、「はめる/外す」だけでかなりバランスの感覚が変わります。どちらが書きやすいか試してみてくださいね。

たったこれだけで美文字になる!見落としがちな3つのポイント「まとめ」

キレイな字を書くために、見落としがちな3つのポイントをご紹介しました。

 その1筆ペンを使う! なんだから字がのっぺりしている、生き生きとした躍動感がたりない、そう感じたときには筆ペンで練習してみるとよいでしょう。力の宇連具合がダイレクトに字にあらわれるので実感しやすいのです。ちなみに、筆順が違うかも…という時にもお勧めです。←正しい筆順じゃないと筆だと書きにくいのです。

 その2下敷きは必須です! 下敷きには、用途の異なる2種類があります。ペン先が少し沈み安定するソフトタイプ、そして、紙に筆跡が残らないハードタイプがあります。ペン先のコントロールのためには「ソフトタイプの下敷き」を選びましょう。ソフト下敷きは名前の通り、ふにゃふにゃと柔らかいビニール製のものです。あまり薄いと筆圧を強くすると破れてしまったり、十分に効果を感じられないこともあります。厚さ2ミリ以上あるとかなり弾力を感じられ、しっかり書けます。ちなみに私はデスクマットタイプの1.5㎜を使っていますが、かなりいいですよ。ハンコもきれいに押せます。

 その3自分に合った筆記具で! 筆記具探しは、とっても楽しいですよ!まずは安いもので試して、そして「こういうのが良いな」という自分の好みが分かったら、素敵なお気に入りを見つけてみましょう。最近ではお手頃な万年筆も増えてきましたし、替え芯のあるボールペンならば長く使えるものも多くあります。あなたの一本!を見つけてください。

 

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