保育士試験は全部で9科目の筆記試験プラス2分野の実技試験が行われます。
科目ごとに合格が認められており、その合格ラインは6割です。
具体的には、筆記試験20問中12問正解ならば、その科目は合格できます。
しかも、筆記試験はマークシート式。
試験としては簡単そうです。
それなのに
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保育士試験の合格率は20%程度なのです。
不思議だと思いませんか?
子育て経験者は有利!
科目によっては、育児経験があれば答えられるものも多く、
「全く勉強しなくても3割程度は答えられる」
という話もあるほどです。
たとえば・・・
こちらは平成27年「子どもの保健」科目の出題です。
レッツトライ!
A 麻しん
B 水痘(みずぼうそう)
C 川崎病
D 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
E 糖尿病
(組み合わせ)
1 A B D
2 A C D
3 A C E
4 B C E
5 B D E
いかがですか?
答えは「1」です。
「c川崎病」を知らなくても正解できる問題でした。
やっぱり難しくはないですよね?
このほかにも、子どもの成長に関する出題や食育・虐待など近年話題となっている内容が出題されており、子育て・孫育てをされている方には、身近な話題もあります。
大きな壁は「筆記試験」
合格率をほかの有名資格と比べてみましょう。
行政書士 10%程度
税理士 14%程度
簿記2級 20%程度
漢検2級 20%程度
秘書検定準1級 30%程度
ファイナンシャルプランナー2級 35%程度
ほかの資格と比較しても、意外に合格率が低いと感じると思います。
どうして保育士試験はこんなに合格率が低いのでしょうか。
理由の1つは、試験の科目数の多さにあります。
筆記試験の科目というと・・・
2.教育原理
3.社会的養護
4.子ども家庭福祉(児童家庭福祉)
5.社会福祉
6.保育の心理学
7.子どもの保健
8.子どもの食と栄養
9.保育実習理論
以上、9科目です。さらに実技試験を2分野受験しなければなりません。
子どもの病気やケガの対応方法から、児童福祉法などの法律問題まで、幅広く出題がされます。
とにかく、出題範囲が多く、話題が多岐にわたります。
これが多くに受験生の「壁」となって立ちはだかるのです。
保育は奥が深く、1科目ずつ丁寧に学習すると時間がいくらあっても足りません。
学習を楽しむ場合にはそれでよいのですが、「合格」を目指す場合には効率的な学習が必須なのです。
ニコイチ科目の悲劇
さらに保育士試験には、2つで1つ いわゆる「ニコイチ」科目の存在があります。
「2教育原理」「3社会的養護」は、10問ずつ出題されます。それぞれで6割得点しないと合格できないセット科目です。
おかしな仕組みと思われるかもしれませんが、幼稚園免許を持っている方は「2教育原理」が免除されるので、このような方式になっていると考えられます。
「半分だけだからラクね」
というのは甘い考え。合格ラインは6割ですから、10問中4問落としたらアウトです。
1問の重さがプレッシャーとなる科目です。
片方が満点でも、もう一方が5割では不合格。次の試験では2科目とも再受験です。しかも、この科目は近年合格率が低く、ニコイチで泣く受験生が続出しています。
科目合格制度が油断を呼ぶ
とはいえ、保育士試験は「科目合格」ができるありがたい方式です。
1回合格すれば、その科目は3年間は免除になります。
つまり3年かけてゆっくり合格してもかまわないわけです。
しかし、ここにも落とし穴が・・・
「3年<も>あるからだいじょうぶ」
「次の受かればいいか」
これが油断につながります。
むしろ「1年以内に合格しなければならない!」という背水の陣で試験に臨む方のほうが合格率が高い傾向にあるということを覚えておいてくださいね。
おススメの学習法は 効率重視の短期決戦型
ここまで見てきたように、保育士試験は内容の割に合格率が低いという特徴があります。
合格のための近道はこれ。
- 筆記試験を効率よく学習すること
- 科目合格に油断せず一発合格を狙うこと
ご存知のように、現在子どもを取り巻く環境が急速に変化しています。
保育に関する法律も大きく変わってきています。
学習期間が延びるほどに、学習する量が膨大になっていくのです。
いつまでたっても合格することができない方は、
間違った道に迷い込んでしまっているのかもしれません。
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