ニコイチ攻略!「教育原理・社会的養護」の出題傾向と対策のポイント

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こんにちは、四谷学院の谷村です。
「教育原理・社会的養護」科目について解説します。
この科目は「教育原理」と「社会的養護」それぞれで試験が行われますが、2つセットで扱われ、それぞれ10問中6問以上正解する必要があります。同じ試験で両方に合格しなければなりません。
いわゆる「ニコイチ」科目です。

四谷学院の教材では、「教育原理・社会的養護」のセットを1科目の扱いとしています。

教育原理

「教育原理」の内容

保育士に求められる「教育者」としての基礎知識を問う科目。
基礎知識といっても内容は幅広く、法令から人物、歴史、最近の教育のキーワードまで網羅します。

出題傾向

•法令 2~4割
•人物・歴史 2~4割
•教育動向 2~3割
•その他 1~2割

対策のポイント

教育関連の基礎知識がない場合、「法令」と「人物、歴史」で確実に得点していきたいところ。
講義動画、テキスト、演習トレーニングといった通常の55段階の学習をベースに『資料集』で「教育基本法」「学校教育法」といった法律と仲良くなる必要があります。
「幼稚園教育要領」も頻出なので本文に目を通しておきましょう。大丈夫、条文を暗記する必要はありません。全体の構成を確認したり、印象的なキーワードに注目して声に出して読んでみたりすることが大切です。

本番の穴埋め問題ではどの条文のどの部分が問題になるか予想不可能ですから、読解力を最大限に発揮して冷静に判断しましょう。

教育動向は幅広い資料から穴埋めで出題されるため、比較的難易度が高いものの、まずはテキストをくり返し読んで、キーワードを把握し、細かいところにも「なるほど」と思っておくことで得点できる問題が増えていきます。

社会的養護

「社会的養護」の内容

子どもや家庭への福祉のうち、家庭だけでは子どもを育てることが難しく、施設や里親などで育てるようなケース(社会的養護の必要なケース)を中心に学習します。
制度や施設等のあらましのほか、統計資料などで児童養護施設をはじめとする施設で暮らす子どもたちの姿を具体的にイメージしていきます。

出題傾向

•社会的養護の考え方 1~3割
•被措置児童の特徴 1~3割
•社会的養護の歴史 1割
•児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 1割
•その他 2~3割

対策のポイント

社会的養護の考え方や課題、将来像を理解した上で、資料の読み込みをすることがポイント。資料は「社会的養護関係施設の運営指針」「設備運営基準」が頻出です。

社会的養護関係施設の運営指針は、社会的養護の考え方や各施設の特徴を理解していることで対応できる問題が出題されます。
各施設の特徴を理解するには、根拠法の条文や「社会的養育の推進に向けて」、「児童養護施設入所児童等調査」といった資料も参考に、さまざまな角度から理解を深めることが効果的です。

基本的な考え方や特徴をしっかりと押さえて、応用できるようにしておきましょう。

ニコイチ科目の留意点

「教育原理」「社会的養護」は2科目同時に合否が判定されます。そのため、一方が合格点に達したとしても、もう一方でつまずくと2科目とも不合格になってしまいます。
取りこぼしがないようにしっかり学習しましょう。

四谷学院では、科目ごとに受講も可能!苦手科目を攻略して、保育士試験合格を目指しましょう。


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