前の記事 » 
次の記事 » 

保護者・保育者必見!スズメバチへの対策について

  公開日:2018/01/05
最終更新日:2024/03/07

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院の林田です。

身近にいる危険な生きものである「スズメバチ」について、理解を深めておきましょう。

スズメバチへの対応の原則

まずは大きく2つ、理解しておきましょう。

ポイント1:駆除を行わない

生態系の視点から、駆除は原則として行いません。

ポイント2:駆除要請が必要な場合もある

園庭や校庭、家の庭などででスズメバチの巣があった場合は、攻撃される危険が大きくなります。
その場合は、市区町村の担当者へ駆除の要請を行います。

野外活動の準備

公園などでスズメバチの巣が発見された場合は、ロープ等を近づけないように配慮されています。
さらに周辺にもスズメバチへの注意を喚起する看板をたて、危険を周知しています。
保育園・幼稚園で園児と野外活動をする場合は、そういった箇所がないか下見が重要です。

スズメバチの多くは冬眠します。春~秋に主に活動し、とくに、9~11月は巣が拡大する時期なので注意が必要です。

直前に下見が出来ないときは、指導者(保育園のリーダー等)が必ず前を歩き、安全確認しながら自然観察をしましょう。

野外活動の際には、長袖・長ズボンの着用が基本です。黒い服装は避けましょう。持ち物は、ミネラルウォーターなどのほか、抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を必ず用意します。

スズメバチに出会ってしまったら

もしも、スズメバチに出会ってしまったら、注意すべきポイントは3つあります。

1.走らない・騒がない

体勢を低くし、後ずさりして離れます。決して走ったり、大声を出したりして騒いではいけません。

2.絶対に巣に近づかない

スズメバチの巣を見つけたとき、おもしろがって巣に近づいてはいけません。

3.スズメバチを刺激しない

手や棒などでたたくなど、スズメバチを刺激する行為をしてはいけません。

子ども達や保護者への注意喚起について

スズメバチといえども、自然の大切な生き物であり、生態系において役立っていることをよくお話しましょう。
危険な生きものは、ただの「悪者」ではありません。
原則的には、どんな生きものでも刺激しなければ、むやみに襲うことはありませんが、知らないうちに刺激を与えてしまったり、近くにいるだけで刺激になっている可能性があります。危険な警告音がなければ、そばを通っただけでは襲うことはありませんから、気が付いたら、騒がず慌てず、ゆっくりとその場を離れることが大切です。

また、公園などの立ち入り禁止区域には、「禁止」されている理由があります。
「工事中・作業中でもないのに、なぜ立ち入り禁止なのだろう?」
と思うかもしれませんが、ハチの巣が原因かもしれません。
「立ち入り禁止区域」には入らないことなど、子どもによく教えてあげてください。

ハチに刺されてしまったら

ほかの虫に刺された場合と同じ措置をとって対処します。
とにかく落ち着いて行動しましょう。

ハチに指されてしまったときの手順
手順(1) 水でよく洗う(毒を洗い流す)。
手順(2) 抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を塗る。
手順(3) 患部を冷やす(痛みを和らげる)。
手順(4) アレルギー性のショック症状(呼吸困難など)が出たら、すぐに病院を受診する。
スズメバチの場合、毒性が強いので、すぐに受診が望ましい。

特に「こども環境管理士資格」1級の場合には、より実際的なスキルが求められます。
1級受験予定の方は、危険な生き物についてはテキストプラスαの知識を身につけておくとよいでしょう。
図鑑や各地役所のホームページでも注意するべきこと行動上の注意などが掲載されています。ぜひチェックしておいてくださいね。

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

  環境を学ぶ  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはお電話(0120-428022)、またはホームページから承っております。

このページの先頭へ