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こんにちは、四谷学院です。

似ているけれど、実はちょっと違う用語は、心理学にもたくさんあります。
このページでは「自己開示と自己呈示」の違いについて解説します。

自己開示と自己呈示の違い

自己開示とは?

自己開示(self-disclosure)とは、自分の内面をありのままに「素直に」表現することといえます。

自己呈示とは?

自己呈示(self-presentation)とは、表現するものが「偽り」であり、自分を良く見せようという「印象操作」が含まれている場合を指します。
なお、「印象操作」は、意図する・しないは、どちらでもかまいません。

たとえば、会社や大学の面接試験では、
「相性を見る大事な機会なので、あなたのありのままを見せてください(自己開示)」と言われたとしても、
面接を受ける側としては、
「自分をアピールして入社・入学したい、自分をより良く見せたい(自己呈示)」をする、というイメージです。

「自己開示と自己呈示」、この2つは明確に区別できるようになっておきましょう。

自己呈示は悪いことなのか?

自己呈示を考えるとき、「偽りの自分を見せる」「印象操作をする」というと、なんだか悪いことをしているような気がするかもしれませんね。

一方で、自己開示は自分の心をオープンにし、感情の表出することによる「浄化」といったよい面があります。
言いたいことをいってスッキリするとか、思うことをストレートにクチにするのでストレスが溜まりにくい、とか・・・

しかし、どこでも「ありのまま」の自分の感情を表出するのは、果たして本当によいことでしょうか?

自己開示・自己呈示の功罪は、生活環境の中の規範や基準に則り、常識的に判断する必要があります。
「開示」することが必ずしも効果的でないこともあるでしょうし、「呈示」することが必ずしも悪いことでないこともあるでしょう。

様々なコミュニケーションのシーンで、これらを状況に応じて使い分けることができたら、より社会に適応的に生きていくことができるかもしれません。

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