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キーワード:ハルの動因低減説

  公開日:2017/09/12
最終更新日:2024/02/26

※この記事は約2分で読めます。

こんにちは、四谷学院です。
この記事では「ハルの動因低減説」について、解説します。

ハルの動因低減説とは

ハルの動因低減説は、刺激、反応、動因等の関係を数式化して説明するものです。

「動因低減説(drive reduction theory)」とは、
「反応が起こりやすくなるのは、反応することによって動因を引き下げることができるからである」
という説であり、反応が動因を満足させ、高まっている動因を低減させることによって、刺激と反応の連合がさらに強化されると考えます。

これを数式化すると次のようになります。

sER=D×sHR
反応ポテンシャル=動因(心的エネルギーの大きさ)×習慣強度(経験の強度)

式中のアルファベットの意味は下記の通りです。
S:刺激(Stimulus)
R:反応(Response)
E:有効反応ポテンシャル(effective reaction potential)
D:動因(Drive)、Hは習慣(Habit)

習慣強度:過去の学習・強化経験の結合である習慣の強さ
反応ポテンシャル:刺激反応に基づく行動の強さや早さ。観察、数量化可能なもの。
動因:行動を何らかの方向に向ける心的エネルギー。

つまり、習慣強度の大きさと、動因の大きさによって、反応ポテンシャルが決まります。

反応ポテンシャルを考える具体例

具体例を挙げてみましょう。

12時に食事を食べる人にとって・・・
刺激:12時のチャイム
反応:食事を食べる

これについて、12時に昼食を食べるという習慣が強ければ強いほど(習慣強度)
そして空腹などにより「食べたい」という動因が強ければ強いほど
「12時のチャイム」によって「食事を食べる」可能性(反応ポテンシャル)は高まります。

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