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こんにちは、こども環境管理士の林田です。

「こども環境管理士」の試験には、「旬の野菜や果物」の関する出題があります。
今回は、なぜ「旬」について知っておくべきなのかを解説します。

「旬」とは何か?

「今が旬ですよ!」
スーパーや八百屋さん、魚屋さんなどでよく聞いたり見たりしますよね。
辞書で調べてみると、以下のような解説があります。

しゅん 【旬】
[名]
1 魚介類や蔬菜(そさい)・果物などの、最も味のよい出盛りの時期。「旬の魚」「たけのこの旬」
2 物事を行うのに最も適した時期。「紅葉狩りの旬」
3 古代、宮中で行われた年中行事の一。天皇が紫宸殿(ししんでん)に出御、臣下に酒を賜り、政務を聞く儀式。もとは毎月1日・11日・16日・21日に行われたが、平安中期以後は4月と10月の1日だけとなった。4月を孟夏(もうか)の旬、10月を孟冬(もうとう)の旬といい、合わせて二孟の旬という。このほか、朔旦(さくたん)冬至の旬など、臨時の旬もあった。
[形動]評判になっているさま。また、最新であるさま。「もっとも旬な話題」「デジタル大辞和泉」より

1の「魚介類や蔬菜(そさい)・果物などの、最も味のよい出盛りの時期。」が、試験に出る「旬」です。
ちなみに蔬菜とは、野菜など人が育てた植物のことをいいます。

旬のメリット

旬の食べ物にはメリットがたくさんあります。
まずは、「おいしい」ということ。しかも、栄養もバッチリ。旬の食べ物は、味がよいだけでなく、栄養価も優れているのです。
さらに、価格も安いので家計も大助かりです。

なぜ旬の食べ物は価格が安いのでしょうか?

それは、

・「今の気候に合っていること」
・「近場で入手できること」

この2点が主な理由です。つまり、たくさんあって手に入れやすいわけですね。

「価格の高い食べ物」のほうから考えて見ると、合点がいくかも知れません。
高い食べ物といえば、何を思い浮かべますか?

たとえば・・・「真冬に食べるスイカ」。
寒い日本で育てるには、暖かな環境が必要です。暖めるためには、暖房や燃料が必要。
夏に育てるよりもコストが掛かります。

たとえば・・・「アーティチョーク」。
地中海沿岸が原産の珍しい野菜です。国産はまだ少なく、多くが輸入物です。
つまり、船などで運ばれてくるコストが掛かります。

「旬」とまったく逆の場合、コストも二酸化炭素の排出量も「高い」食べ物になってしまうのです。
地産地消が勧められているのも、この「旬」に考え方があります。

夏が旬の「夏野菜」

旬が「夏」である野菜のことを、「夏野菜」といいますね。

夏野菜には、実はプラスαでスゴい効果があるんです。
それは・・・
「体を中から冷やし、夏バテ予防になる」
ということです。

暑さに負けない、暑さを和らげる効果があるんですね。

夏野菜代表「キュウリ」「ナス」

年中食べられるキュウリとナス、実はどちらも「夏野菜」の代表選手です。
水分をたっぷり含んでいるので、水分不足を補い体温も調整してくれますよ。
これらに含まれる「カリウム」は利尿作用もあるので、「身体を冷やす野菜」として知られています。

キュウリと同じウリ科の野菜(果物?)である「スイカ」も夏には欠かせません。
豊富な水分と、糖分、カリウムなどのミネラル分、そしてビタミン類まで含まれているので、天然のスポーツドリンクです。

珍しい食べ物もゼイタクで楽しいですが、旬の食べ物で身体をいたわるのも良いですね。

自然環境や地球温暖化を考えると、とっても大きな問題のように感じます。しかし、ぜひ身近な「食」にも、大いに関係があるもの。
ぜひ、食べ物にも今後注目して頂きたいと思います。

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