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心理検査「テスト・バッテリー」ってなぜ必要?

  公開日:2018/02/07
最終更新日:2024/03/11

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院の夏目です。

このページでは、臨床心理学のテキスト類に頻出の「テスト・バッテリー」について解説します。

テスト・バッテリーの目的

テスト・バッテリーとは、いくつの心理検査を組み合わせて実施することをいいます。

一つの心理検査でわかることは限定されます。そのため、クライエントを多角的に理解するためには、必然的に複数の検査を組み合わせることが必要です。
「バッテリー(battery )」とは、「電池」と言う意味もありますが「組み合わせ」とか「一揃い」と言った意味があります。

どんな組み合わせをするのか?

テスト・バッテリーのやり方については、ケース・バイ・ケースです。

わかりやすい例としては、1つ挙げてみましょう。

問題行動(反社会的行動)を起こすクライエントの例

あるクライエントは、問題行動(反社会的行動)を起こしてしまいます。
そこで、問題行動の原因が「知能」にあるのか、あるいは、「性格・発達上の諸問題」によるものなのか、ということを客観的に記述できる情報を得ることが目的として、テストバッテリーを行います。

例:発達検査(知能検査)を行って発達・知的水準を測る
例:バウムテストやロールシャッハ等によって深層心理の情緒・病理性を測る

以上のテスト・バッテリーによって得た情報から、介入の方針を探ることになります。

テスト・バッテリーの注意点

テスト・バッテリーは、複数の心理検査を行うため、検査に時間を要することがあります。
長時間の検査となると、クライエントの負担も大きくなりますので、クライエントの様子を見ながら日程を分けて実施するなどの配慮が必要です。

実際に心理検査を受けてみよう

四谷学院の通信講座「心理学入門講座」には、臨床の現場で使われている「心理テスト」を実際に受けてみる課題があります。

実際のどのくらいクライエントの負担になるのか?
自分で予想した結果とどのくらい差がでるのか?あるいはまったく予想通りなのか?
テストの方法によるメリット・デメリットはどんなことがあるのか?

実際に自分で体験することで、新たに見えてくるものがありますよ!

心理学入門講座の「心理テスト」については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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