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こんにちは、四谷学院です。
このページでは、「集団極性化」について解説します。

集団極性化とは

かんたんに言うと・・・
複数の人が直接意見を交換して全員に共通の決定を行う場合、その決定は個人で決定を行うよりも偏った決定がなされる傾向がある
ということです。

Wallachらが1962年に行った研究では、
「安定しているがまあまあの給料の今の会社から、不安定だが給料が良い会社へ転職する」
「命を落とす危険もあるが、完治の可能性がある手術を受ける」等
危険だけれども成功した場合の報酬が大きいという状況において、集団で討議を行なって意思決定をした場合の方が、個人で決定するよりも冒険的な決定をする傾向が強いことが示されました。
これを「リスキーシフト」といいます。

上記に例で言うと、「転職する」「手術を受ける」という選択肢を選ぶ傾向にあります。

「リスキーシフト」と「コーシャスシフト」

冒険的な決定をする傾向が強まる「リスキーシフト」とは反対に、より安全な方へ決定される「コーシャスシフト」という現象も確認されているんです。
たとえばの会議などで一番最初に発言した人がリスキーな方向であればリスキーシフトに、最初の人が慎重な(コーシャスな)方向であえばコーシャスシフトに、という研究結果が出ているそうです。
ほかにも、責任者(リーダー)がいない場合にはコーシャスになるなど・・・・集団で話し合うと、決定がどちらか極端な方へと偏ってしまうという現象は、多くの研究で繰り返し確認されています。

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