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臨床心理士指定大学院の受験ガイド「試験データ」の見方

  公開日:2018/01/23
最終更新日:2020/05/08

※この記事は約4分で読めます。


こんにちは、四谷学院の夏目です。

臨床心理士指定大学院、専門職大学院を目指すとき、まずはその大学院に関する受験情報を集めなければいけません。
もっとも確実な情報が、各大学院において公開されている「入学試験概要」です。これらを含めた試験データや拡大学院のホームページなどの情報を精査し、自分にふさわしい志望大学院や併願する大学院を決めていきましょう。

そこで、この記事では臨床心理士指定大学院の「試験データ」の見方について説明します。

募集人員の「若干名」とは何人のこと?

臨床心理士指定大学院の募集人員は、決して多くはありません。
おおよそ10~20人程度を定員と定めている大学院が多いようです。学部全体での人数が定められている場合と、臨床心理学専攻での人数が定められている場合がありますので、注意しましょう。

「若干名」として、具体的な数字が挙がっていない場合が、意外に多く見られます。
若干名とはすなわち「優秀な受験生が入れば合格させることがある」という程度の理解でよいでしょう。

ですから、もしも「秋入試20名、春入試若干名」とあれば、その大学院のメインの入試は「秋入試である」ということになります。
単なる人数の違い以上の意味があるケースも見られます。

試験日程は必ずチェックしておくこと!

多くの大学院では「春」と「秋」の2回、入試(院試)が実施されます。
春秋のどちらか一方だけ入試を行う大学院もあります。

大学院によっても、また受験年によっても状況が変わりますから、今年度の募集状況は必ず確認しましょう。

「出願期間」は試験日の1ヶ月程度前になりますが、大学院によってはずいぶん早くに出願期間を設けているところもあります。「気が付いたら、もう出願が終わっていた・・・」ということになってしまわないように、早め早めに準備をしておきましょう。

特に、予め「卒業論文やそれに代わる論文」の提出を求められる場合には、出願時に完成している必要があります。
他学部からのチャレンジの場合には、もちろん卒論をそのまま提出するすることができませんから、「それに代わる論文」の執筆も入試対策にプラスして必要となる場合があります。

募集人員は試験日程ごとに定められるケースが一般的ですが、春夏合計で募集を行っている大学院もあります。
その場合は、先に行われる春入試が有利とされています。

試験実施状況はHPでチェック!

募集人員が多くとも受験生がさらに多ければ、倍率は高くなります。逆に、募集人数が少なくとも受験生がより少なければ、倍率は低くなります。
試験の実施状況において合格実績で、倍率を確認することができます。ホームページや大学院入試課の窓口などで公開されています(非公開の場合もあります)。

たとえば、
受験者数が20人、合格者数が10人であれば、倍率は2.0倍です。
受験者数が20人、合格者数が2人であれば、倍率は10.0倍です。

加えて、内部進学・外部進学のデータを開示している大学院もあります。
特に合格者のうちほとんどが内部進学の場合は、事前に大学・大学院の授業に参加してみたり、志望する研究室の見学に行くなどの事前活動をしておくとよいでしょう。
先輩などからも、大学院に関する有用な情報を得ることができるかもしれません。外部に進学を多く受け入れている大学の場合でも、ぜひ事前活動は積極的に行うことをオススメします。

大学入試と異なり、偏差値はありません。あくまで「この大学院で研究ができる人材であるか?」というを入試では見られます。
ですから、研修室の研究内容とまったく異なる志望動機であれば、どんなに成績が良くても合格することは難しいということなのです。

大学院説明会は積極的に参加を!

多くの大学院では、入試シーズンの前に「大学院説明会」や「公開授業」などを行っています。
大学院ではどんなことを研究できるのか、自分の研究したいことが実現できるのか?ということを確かめるよい機会となります。
マッチングの一助となりますので、積極的に情報を集め参加するとよいでしょう。ホームページ等で最新情報を得ることができます。

大学院説明会では、外部からの進学者数や社会人枠の有無などから、大学院の入試の方針・姿勢なども確認することができるでしょう。

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