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こんにちは、四谷学院の夏目です。

「箱庭療法」というのを聞いたことはありますか?

「学校のカウンセリングルームに置いてあるのを、見たことがある!」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「箱庭療法」は、心理療法の中でも有名なものの一つです。
砂の入った箱の中に、クライエントが動物や植物、建築物などのミニチュアのおもちゃ類を自由に入れていき、箱庭をつくります。
出来上がった箱庭やそのストーリーなどに、クライエントの心理が反映されていると考えられます。

箱庭療法はどこで行われているのか?

箱庭療法は、まだ自分の気持ちを言葉にすることが難しい子どものプレイセラピー(遊戯療法)の一環として使われていることが多くあります。
道具や場所の確保の問題もありますが、自治体の教育相談機関などにはよく置かれています。
学校などの相談室にある場合もあります。

箱庭療法とユング心理学のつながり

箱庭療法は、無意識を扱うものです。

ユングは、個人的無意識や集合無意識など、無意識に関する研究を多く行っています。
ユングの研究した無意識やイメージといった要素は、箱庭療法で非常に重要なものとなっています。

バーチャルな箱庭の効果は?

最近は、街づくりや庭づくり、あるいはインテリア・コーディネートのソフト等もあります。
そのため
「バーチャルでの箱庭(のようなもの)をつくることも、一種の治療効果が期待できるか?」
という問いも出てくるかと思います。

バーチャルな箱庭も一つの表現としてまったく効果が無いとは言えません。
しかし、「箱庭そのもの」にも意味があると考えられます。

たとえば、箱庭に「砂」が使われているのは、その砂を触ることによって退行作用があり、それにより無意識が表出されやすくなると考えられています。
その点では、バーチャルに同じ効果があるとは考えられません。

また、セラピストが同じ場にいて見守る中でクライエントが箱庭をつくる、つまり共有していくということも重要であると言えるでしょう。

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