こんにちは、四谷学院です。
この記事では、臨床心理士と病院臨床について解説します。
病院に所属する臨床心理士
臨床心理士の活躍の場は幅広く、児童相談所やDVなどの福祉の場、スクールカウンセラーをはじめとする教育の場、企業や障害者雇用センターなど産業・労働の場、家庭裁判所や少年刑務所などの司法・警察の場などがあります。そして、臨床心理士が活躍する場として、もっともイメージがしやすいのが、病院・クリニックといった医療の場ではないでしょうか?
将来は、臨床心理士の資格を取って「精神科に勤めたい」と考えている方も少なくないと思います。
しかし勉強を進めていくうちに、
「患者さんが飲んでいる薬についても、知っておく必要があるのではないか?」
「それとも、精神科医が処方するものなので、特に詳しく覚える必要がないのか?」
精神科医と臨床心理士の棲み分けがどうなされているのか、ということが気になるかもしれません。
臨床心理士は、精神科で処方される薬物について、どこまで知っている必要があるのでしょうか。
医師と臨床心理士は明確に役割がある
医師と臨床心理士の役割は、まったく異なります。
決定的な違いは、「薬の処方」と「医学的診断の可否」ということになるでしょう。
薬物療法の知識を持つことは重要
臨床心理士が薬を処方することはなくても、病院臨床においては一定の薬の知識は必要です。
専門である医師や薬剤師ほどの知識はもちろん必要ありませんが、精神医療において用いられる向精神薬や抗不安薬、抗うつ薬、睡眠導入剤などについては、カウンセリングをする上でも必要となってきます。
ほかにも、HIV感染者や癌患者の支援、アルコールなどの依存症、そのほかの身体疾患をもつ方々への心理ケアなどもあります。種々の心理的な悩みや課題の解決に向けて、クライエントとともに取り組むために、薬に関するある程度の知識は必要となってくると言えます。
「臨床心理士は薬物療法を行わないので、それに関する知識は必要ない、あるいはもたない方がいい」
というのは間違いです。臨床心理士の研修として「薬について」を学ぶ機会もありますので、積極的に理解を深めるとよいでしょう。
四谷学院では、トータルな入試対策に向けてバックアップができる通信講座をご準備しております。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
ホームページ