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こんにちは、四谷学院の後藤です。

すでにペン字や書道などを習われている方は
「のびのび書きましょう」
と指導をされたこともあるかもしれません。

作品を褒めるときにも「のびのびしたいい字ですね」
という言葉を使うことがあります。

でも・・・「のびのびと書く」というのはとても難しいのです。

どう書けばいいのか?

「のびのび」という言葉の意味を、辞書で調べてみました。

「伸び伸び」
副詞:押さえられることもなく、ゆったりと落ち着きのあるさま。
例:「―(と)仕事をする」「いなかに来て―(と)した気分にひたる」

goo国語辞典より抜粋

なんとなく分かります。
しかし、「のびのびとした」となると、すこし抽象的になりますね。

手本をみて書くということ

ペン字でも書道でも、習字でも、最初は『手本をよく見て書く』ということが大切です。
しかし、「お手本どおりに書こう!」という気持ちが強くなりすぎると、形はきれいだけど、なんとも覇気のない、元気のない字になりがちなのです。
たしかにきちんとかけているけれど、縮こまった、おとなしい字。おもしろみのない字。
そこで出てくるのが「のびのびと書きましょう!」という指摘なんですね。

子どもの書を見てみよう

私は毎年、日本書蒼院の「日本藝術文化環境書道展」を見に行きます。
環境に関する言葉がお題となっており、小さなお子さんから大人まで、みなさんの作品がずらりとそろいます。

そこでいつも感じることがあるんです。
「子どもたちの字は、なんてイキイキとしているんだ!」
いわゆるお手本のような字ではないのに、「美しい!」「ステキ!」と思える字なのです。

これはまさに、「のびのびと書く」ということができている、ということ。
それは「この字が書きたい」とか「この字が好き」とか
「書くのが楽しい!」といった気持ちから来ているんじゃないかな、と思います。

大人になると、どうしても「頭」で考えることが多くなります。
「手本どおりに書かなくちゃ」と縛られてしまう。
手本をマネするのがスタートですが、次のステップは「手本はどうして美しいんだろう?」と考えることです。
自分なりに解釈し、そして書くことで「のびのび」書けるのではないかな?と思っています。

あんまり、のびのびと書きすぎると、こんどは「お手本をよく見て!」といわれてしまいそうですけどね。

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