こんにちは、四谷学院の土田です。
四谷学院のペン字講座は、40代・50代の方がたくさん受講されています。
インターネットを調べてみても、
「40代50代からはじめる美文字」
「書道は一生役立つ習い事」
など、大人の習い事として書道やペン字が大人気なんです。
今回は、書道やペン字の中でも「筆ペン」を学ぶメリットを5つ紹介します。
大人になって知る書道の魅力
あなたは、子どものころ学校や習い事で「書道」や「書き方」をやりましたか?
「やった、やった!」と言いつつ、「すっごく楽しかった!」とおっしゃる方は、少数派じゃないでしょうか?
むしろ
「なんでこんなことやるの?」
「筆なんて、普段使わないじゃん」
「準備がめんどくさいし、手が汚れて嫌だった」
という方も多いと思います。(私もその一人でした。)
でも、大人になると
「字がきれいな人って素敵だわ」
「筆でサラサラ~って書けるとかっこいい」
「墨の香りって癒される」
と、思いませんか?
そして・・・
子どものころ、ちゃんと書道やっておけばよかった・・・(ため息)
私たちもお電話やメールで、何度も何度も伺う言葉です。
今、大人になって「筆」のカッコよさをようやく実感しています。
きっとあなたも、そう感じているのではないでしょうか?
大人のたしなみとしての「筆文字」。
実生活でもかなりメリットは大きいのです。
メリット1 クセ字が改善する
まずはこれですね。何十年も書いていると、字には「クセ」が出てきます。
なくて七癖とはよく言ったものですが、「字」はかなりあからさまにクセが出てきます。
・カクカクした字
・クネクネした字
・フラフラした字
・丸文字
・横長な字
・縦長な字
このほかにも、色々なクセ字があります。
「読めればいいでしょ!」
と言い切ることができればいいのですが・・・
そういう方はごく一部のようですね。
結局は、何かあるたびに苦労をしたり、いつまでも不満が残ったりします。
こんな質問をしてみました。
・子どもに「きれいに書きなさい」と言っても説得力がないので、子どもの字もクセ字になりそう
・できるだけ、直筆を避けたいので、いちいち印刷したりメールしています。本当に時間の無駄なのはわかっているのですが。
・ちょっとしたお礼を書くのも時間がかかっている
・字を見てがっかりされそう
・会社で「解読不能」と言われる(あるいは陰で言われる)
・年賀状が億劫
・「きれいな字っていいな」と一生コンプレックスを抱え続けることになる
もしも、あなたのクセ字が直るなら、美文字になれるものなら、変わりたい!
そう思いませんか?
結論から言いましょう。
クセ字を直す方法は、あります!
目で学び、手で学ぶ
「目で学ぶ」って意外かもしれませんね。
いきなり「手で学ぶ」という方多いのですけれど、実はこれが「時間がかかる理由」だったりします。
「目で学ぶ」という段階をしっかり踏んだ方が、格段に上達が早いんです。
自分の字と、お手本の字の違いは何か?
それがわかれば、それを直せばいいだけ。
ここからが「手で学ぶ」という段階になります。
簡単だと思いませんか?
もしも、練習しているのに上達しない、クセ字が一向直らない、という方がいらっしゃれば、「目で学ぶ」という段階をすっ飛ばしてしまっているのかもしれません。
すると、上達までにはすごーく時間がかかります。
数年単位でかかります。
毎日コツコツ…それができれば一番ですが、忙しい毎日、確実に練習時間を確保するのは至難の業でしょう。
実際、時間をとれたとしても、何も考えず、手首のトレーニングになってしまうかもしれません。すると、何年練習しても、やっぱり字はきれいになりません。
そんなの、耐えられないですよね?
だから「目で学ぶ」という段階は確実に、そしてじっくり取り組んでいただきたいステップです。じっくりと言っても、何週間、数か月、という単位です。
勘のいい方であれば、1日で「あ!」と目からウロコの体験もされています。
特に「筆」は、手の力の強弱が文字にはっきり出ます。ですから、ボールペンで練習するよりも、筆で練習する方が、明らかです。もちろん、筆ペンでOKです。
「ここに力が入っているね」
「ここをスッと書くにはどんな力加減?」
こうした書く感覚がより強く意識できる分、筆や筆ペンを使った方が上達しやすいと言えるでしょう。
よくある質問とお答え
40代以上の方からよくいただくご質問があります。
ここでお答えと一緒にご紹介いたします。
四谷学院の筆ペン字講座は、幅広い年代の方に選ばれています。
詳しくはホームページをご覧ください。
メリット2 心が落ち着く
現代人は、とても忙しいです。電車やバスの中でも、「ぼーーー」と座っている人はすっかり少なくなりました。
スマホをいじったり、音楽を聴いたり、雑誌を読んだり・・・必ずと言っていいほど、皆さん何かしていますよね。
もちろん、それが良いとか悪いとか、ではないのですが、
「ちょっと疲れちゃったな」
と感じることもあるかもしれませんね。
あなたはどうですか?
心を落ち着ける時間をお持ちですか?
最近では、観光客の方がお寺で「写経体験」を気軽にできます。外国人の方だけでなく、日本人の方もたくさん参加されていらっしゃいます。
この間、テレビで「写経」を経験された方がこんな風におっしゃいました。
「最初は、イライラしたけど、だんだん集中してきて、終わったらなんだかすっきりしました」
集中すると、かえって頭の中が空っぽになりますよ。
最初の内は、色々考えてしまうと思います。
・・・めんどくさいな~
・・・あ、つぶれちゃった
・・・手が痛くなってきた
・・・足が痛くなってきた
・・・あー肩凝る
・・・そういえば、夕飯何にしよう
・・・明日までに電話かけておかなくちゃ…などなど
いわゆる”雑念”ですね。
でももう少しすると、意識しないうちに「書く」という行為に没頭できるようになります。
だから、時間は10分以上おオススメします。10分未満だと、まだまだ雑念まみれなので(笑)
写経と脳科学
今ほどご紹介した「写経」は、「お経を写す」ということです。
脳科学という点でも、「ボケ防止」として注目されています。
黙読や読誦よりも写経したほうが脳血流がよくなり、脳が活性化するという研究結果が出ました。
ですから、ボケ防止に写経をするというのは、科学的な裏付けもあるというわけです。
とはいえ、私はお経をあまり知りません。
残念ながら、難しい漢字の羅列…という感じです。中身がわからないと写経の効果が薄いんじゃないか?と疑問に思ったのですが、ちゃんと研究がありました。
写経のベテランの方と大学生でも、脳の活性化の程度は同じだったんです。
何が書いてあるかわからなくても、黙読や読誦よりも写経、つまり「書く」方が脳が活性化するという結果が出ています。
内容を知っていても知らなくても、やっぱり効果がある!ということなんです。
お経や漢字ばかりを書くのはちょっと・・・という方もいらっしゃると思います。
「自分の好きな本を書写」でOKですよ。心落ち着く内容であれば、相乗効果も期待できそうですよね。
当然、自分の好きな内容であればより集中しやすいですし、自分の好きな言葉や字であれば「もっとうまく書きたい!」という気持ちも出てくるように思います。
何よりも、ものすごくリラックスできます。
書く「道具」の工夫
筆ペンというと、竹風の地味な見た目を想像されるかもしれませんね。インクの色も「黒」もしくは「朱」しかないようなイメージですよね。
実は、見た目もインクも、とってもカラフルな筆ペンがそろっています。
ピンクとかブルーとか、ラメ入りのものもあります、まるで化粧品と見間違えるようなものまで!
とっても高級感のあるシックなものや、プラスチックではなく本物の筆(竹?)っぽいや、万年筆ペン(天然の毛です!)などもお店で見つけられると思います。
「道具から入る」というのも1つの方法ですね。とても楽しくなります。
もしも、書き終わった時、手が痛いようならば「筆が手にあっていない」もしくは「筆の持ち方が正しくない」可能性があります。
これを機会に正しい姿勢や持ち方を見直せるとよいでしょう。軽ーく握る、小指を紙に軽くつける、この2つがコツです。
軸のサイズは細いものや太いもの、滑りにくいものなどありますので、持ちやすさも試してみてくださいね。
メリット3 日本語の美しさを知る
1つ上でもお話しましたが、練習をする時には、よく使う実用文章や、あなたの好きな文章を選ぶとよいと思います。
季節に応じた言葉や文章を探してみてもよいでしょう。
お勧めは「俳句」です。
俳句には必ず季語が入っています。雨や風、日の光など、自然を感じる言葉も豊富に入っています。もちろん、都会のど真ん中にいても雨は降りますし、寒さや暑さを感じます。
それを「とても暑い」「非常に寒い」と表現するだけでなく、豊かな日本語を使って表現したのが俳句です。
それに、それほど長くないので、練習台にはもってこいなんです。
「この時期、どんな俳句があるかな」と調べてみるとも楽しいですね。
海外へのアピールにも
英語をスラスラ話せるのもかっこいいと思いますが、日本人として筆文字がきれいに書けるということもとてもかっこいいと思いませんか?
グローバル化が進み、海外からのゲストも年々増えていると言います。海外の方が、日本のすばらしさを見つけてくれていますが、堂々と筆文字を書いてあげられると素敵です。
色紙や扇子(白扇)、あるいはポチ袋などに、ちょっとした言葉や字を書いてあげるだけでも、きっと喜んでいただけるはずです。
私は以前、ポチ袋に、お名前を漢字に当て字したものを書いて差し上げたことがあります。中には、文香をいれておきました。
とっても感激してくれました!
メリット4 特技にできる
「今の時代、パソコンやスマホでしょ、字なんかきれいになっても意味がない!」
いいえ!
だからこそです。
手書き文字を使う機会が少なくなったからこそ、あなたの「特技」として輝きます。
それはそうですよね。みんながきれいな字なら、きれいな字でも「特技」とは言いません。みんなが「読めればいい」みたいな字を書いているのに、あなたは「きれいな字」を書く。
だからこそ、価値が出るわけです。
しかも、手書きの方が心が伝わりやすい場合があります。
履歴書を手書きで書いた方が印象がいい、というのは、会社によってはすでに「いつの話?」という状況です。
でも通用する会社もある、というのも事実です。
ちょっと考えてみてください。
手書きの「好き」
どっちのラブレターをもらったら「おっ」と思いますか?
もう1つ。
逆のバージョンの方です。
こっちの方が、イメージしやすいかもしれません。
手書きの「呪」
いや、当然どっちも怖いですけど・・・より怖いのは「手書き」じゃないでしょうか?
なんだか、すごい怨念を字から感じませんか?
そこにいる感じ、この字を選んでこの紙にこのペンを選んで自分で書いたという状況。
なんだか色々なイメージが醸し出されると思うんです。
少し話外れましたが(笑)。。。
ということで、「手書き」の文字が「美文字」だと、それはかなりの特技になります。
作品をつくる
筆文字はそのまま作品にもなります。
美しい日本語、好きな文章、それを素敵な紙に素敵なインクで書く・・・それはもう「作品」です。
せっかくきれいな字なのに、「練習」ばかりではつまらないものです。
うまくできた作品は、家族に見てもらったり、あるいは家に飾りたくなると思います。
季節に応じた作品をつくって飾ってみましょう。
「大人の字ってきれい」
とお子さんやお孫さんに思ってもらえれば、とてもうれしいですよね。
こうした作品作りや、作品のプラスαに、あるいは季節のハガキを友達や家族に送るという「素敵生活」への第一歩です。
お子さんやお孫さんの作った作品に、タイトルや制作日を書き込むこと、あると思います。
その時、汚文字だと作品が台無しになる・・・気がします。
きれいな字で書いてあると「作品」としての価値も上がるような気がします。
(これは個人的な感想です)
メリット5 手軽に始められて本格的!
ここまで、書道とかペン字って魅力的だよね~という話をしてきましたが、・・・
お忘れではないでしょうか?
そうです。
書道は「筆」「墨」「硯」「下敷き」「半紙などの紙」が必要です。加えて、新聞紙と雑巾のご用意も推奨します。
この「面倒くささがよい!」ということであれば、問題ありません。ぜひ楽しんでください!
しかし、これらの準備の面倒くささが「壁」となってしまい、書道にチャレンジできない方、多いと思います。
そこで、お勧めが「筆ペン」です。
今は、色々筆ペンも出ていますよね。より本物の筆っぽく書ける筆ペンを選ぶとちょっと難しいんですが、穂先がしなるような、そしてたっぷり墨がでると、ずっと楽しいんです。これは本当です。
これまで「いいよ」と言われる筆ペンを30本以上、試してきました。
サインペンに似た書き味の筆ペンもありますが、上達が早いのはやはり「筆っぽい筆ペン」です。
ちなみに・・・一番良かったのは、「万年筆ペン」です。書き味が素晴らしいんですよね。
↓↓筆ペンの選び方はこちらの記事
一般的な筆ペンならば、数百円で購入可能です。しかも、ボールペンよりもかなり本格的に練習できます。細太(さいたい)というのですが、これをちゃんと表現できます。
渇きやすいインクを使用しているので、半紙でなくても、コピー用紙やノートでもとってもきれいに書けますよ。
ご家族から「やって見たら?」と通信講座をプレゼントされて、「え~~~」と思ったけど、これが意外に楽しい!なんておっしゃってくださった方もいらっしゃいます。
ぜひ体験記もお読みください。
まとめ:40代・50代からはじめる「筆ペン字のススメ」
筆ペン字にはたくさんのメリットがあり、趣味としてかなりおススメなんです。
私の知り合いには、80代からはじめた方もいらっしゃいます。
「子どもや孫のお手本になりたい」
「長く続けられる趣味を見つけたい」
「日本の文化を身につけたい」などなど
あなたの色々な「なりたい」が手に入ります。
遅すぎることはありません。
今、始めてみませんか?