前の記事 » 
次の記事 » 

要素主義と構成主義の違いは?

  公開日:2018/08/30
最終更新日:2024/03/11

※この記事は約2分で読めます。

こんにちは、四谷学院の夏目です。

「要素主義と構成主義は、なんだか似たような感じで・・・どう違うのでしょうか?」
というご質問を受講生の方からいただきました。

四谷学院テキストではヴントの考え方を要素主義としていますが、心理学の別のテキストはヴントの立場を構成主義と書いてあるものもありますね。

どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか?

構成主義とは?

構成主義とは、簡単にいえば、「意識は、要素の結合によって構成されている」という仮説に基づいています。

意識内容を「要素(心的要素)」に還元していく結合法則を明らかにしようとした考え方を指します。これは、自然科学の考え方と同様のものです。

意識は要素によって構成される、言い方を変えれば意識は要素に還元されている、ということ。
「構成主義」は「要素還元主義」と、同じと考えてよいのです。

なぜヴントは「要素主義」なのか?

ヴント(W.Wundt)が注目したのは、「要素」の方でした。
ですから、「要素主義的な考え方」である、というように表現されることがあります。

ヴントに端を発して、より厳密にして、学問体系として整備したのがティチェナー(E.B.Titchener)です。
要素を属性または次元に分析したことから、「構成」に注目していたために、ティチェナーは「構成主義心理学」と呼ぶのが一般的となったと思われます。

これに反対する「機能心理学」についてもあわせてチェックしておくとよいでしょう。

 通信講座で、臨床心理士を目指す! 

四谷学院では、トータルな入試対策に向けてバックアップができる通信講座をご準備しております。
詳しくは、ホームページをご覧ください。


>四谷学院通信講座 臨床心理士指定大学院対策講座

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

  心理学コラム+(プラス)  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはお電話(0120-428022)、またはホームページから承っております。

このページの先頭へ