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こんにちは、四谷学院の夏目です。

「要素主義と構成主義は、なんだか似たような感じで・・・どう違うのでしょうか?」
というご質問を受講生の方からいただきました。

四谷学院テキストではヴントの考え方を要素主義としていますが、心理学の別のテキストはヴントの立場を構成主義と書いてあるものもありますね。

どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか?

構成主義とは?

構成主義とは、簡単にいえば、「意識は、要素の結合によって構成されている」という仮説に基づいています。

意識内容を「要素(心的要素)」に還元していく結合法則を明らかにしようとした考え方を指します。これは、自然科学の考え方と同様のものです。

意識は要素によって構成される、言い方を変えれば意識は要素に還元されている、ということ。
「構成主義」は「要素還元主義」と、同じと考えてよいのです。

なぜヴントは「要素主義」なのか?

ヴント(W.Wundt)が注目したのは、「要素」の方でした。
ですから、「要素主義的な考え方」である、というように表現されることがあります。

ヴントに端を発して、より厳密にして、学問体系として整備したのがティチェナー(E.B.Titchener)です。
要素を属性または次元に分析したことから、「構成」に注目していたために、ティチェナーは「構成主義心理学」と呼ぶのが一般的となったと思われます。

これに反対する「機能心理学」についてもあわせてチェックしておくとよいでしょう。

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