前の記事 » 
次の記事 » 

DSM-5における「発達障害」とは?

  公開日:2017/12/29
最終更新日:2017/12/28

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院です。
このページでは、精神障害の診断・統計マニュアル「DSM-5」において、「発達障害」がどのように扱われているかを見ていきます。

「発達障害」から「神経発達症/神経発達障害群」へ

以前のDSM-Ⅳにおいて「発達障害」とされていた障害は、DSM-5では「神経発達症/神経発達障害群」というグループに入ります。
変更があった主な障害は、表のとおりです。

神経発達障害群は、DSMの改訂において、大きな変更があったグループの一つです。
特に「自閉症スペクトラム」では、名称だけでなく疾病概念にも変更がありましたので、しっかり理解しておいてください。

自閉スペクトラム症とは

自閉スペクトラム症は、DSM-5において採用された、新しい診断名です。
DSM-5以前から、自閉症におけるスペクトラム性はすでに知られており、今回使用されることになったのは自然な流れといえるでしょう。

自閉スペクトラム症は、診断基準において示される「対人コミュニケーションと対人的相互反応の欠陥」「行動、関心、活動における限定的で反復的な様式」という2つの中核的な領域の欠陥によって特徴づけられます。

自閉スペクトラム症の特徴
<中核的な領域の欠陥>
「対人コミュニケーションと対人的相互反応の欠陥」
「行動、関心、活動における限定的で反復的な様式」

これらの特徴が、重症度、発達段階、歴年齢によって大きく変化するところから、スペクトラムという表現が採用されました。
「スペクトラム」とは、日本語では「連続体」ということばで訳されます。

DSM-Ⅳにおいて「広汎性発達障害」の小分類であった自閉性障害、アスペルガー障害、小児期崩壊性障害、レット障害、および特定不能の広汎性発達障害といった概念を包括する新しい概念として、自閉スペクトラム症ができました。

 通信講座で、臨床心理士を目指す! 

四谷学院では、トータルな入試対策に向けてバックアップができる通信講座をご準備しております。
詳しくは、ホームページをご覧ください。

四谷学院 臨床心理士指定大学院対策講座
ホームページ

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

  心理学コラム+(プラス)  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはお電話(0120-428022)、またはホームページから承っております。

このページの先頭へ