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こんにちは、四谷学院です。
このページでは「コホート分析(コーホート分析)」について解説します。

コホート分析(コーホート分析)の定義と活用

コホート分析(コーホート分析とも言います)は、同じ時期に人生における重大な出来事を経験した個人の集合を比較する分析方法と定義されます。

前向きと後ろ向き

コホート研究には、大きく2つの種類があります。
1つには、現時点での集団の状況を調査して将来的に追跡調査する研究で、前向きコホート研究と言われます。
もう1つは、時系列を逆にして、過去の情報記録を調査して現在までの情報を分析していきます。後向きコホート研究と言われます。

では、実際にコホート分析はどのように活用されているのでしょうか。

疫学コホート研究でガンを予防

コホート分析の活用の1つに、疫学コホート研究があります。
疫学コホート研究とは、人々の健康状況を長期間にわたって調べ、体質と環境・病気の関係を調べる研究です。
たとえば、どんな人が肺がんにかかりやすいのかなど、要因と疾病発生の関連性をコホート分析によって明らかにしていこうとする研究などがあります。

(参考)国立がん研究センター がん情報サービス「用語集 コホート研究」
https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/cohort_study.html

広い分野で使われるコホート分析

戦後日本の家族がどんな風に変わってきたか、家族変動についてもコホート分析は役立てられています。
また、大学を卒業した人の就職率や転職率、仕事への満足度など、職業経歴などの分野でもコホート分析は用いられます。
最近では、マーケティングにおいてもこの手法が使われており、大手IT起業が提供するWEBアクセス解析ツールにおいてユーザーの定着率を調べることができます。

また、「昭和世代」「平成世代」などと世代間のギャップがテレビなどでも大きく取り上げられていますが、同じ時代に生まれた集団、つまり出生コホート集団の時系列的変化と、ほかの出生コホート集団の変化と比較・分析することで、年齢効果や時代効果の影響要因を排除しながら、双方のコホート集団の関連を明らかにしようとする研究も、コホート分析の1つです。

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