呼称変更「精神分裂病」から「統合失調症」へ
公開日:2018/02/08
最終更新日:2020/05/08
こんにちは、四谷学院の夏目です。
先日、「統合失調症」の病名についてご質問をいただきました。
インターネットで検索すると、たしかに古い名称も出てくるので「?」と思われるかもしれませんね。
「精神分裂病」から「統合失調症」へ
かなり前に、「精神分裂病」が「統合失調症」という名前に変更されました。
もともとは、ドイツ語で「Schizophrenie」という病名でした。
「Schizo」に分裂、分離という意味があり、「連想分裂も持った精神障害のグループ」という意味でこの名がつけられていました。
そこから「精神分裂病」と日本語訳を行いました。
誰が病名を決めるのか?
精神分裂病」から「統合失調症」への変更は、公益財団法人日本精神神経学会が行いました。
「精神が分裂してしまっている」
という意味にも取れるこの名前は、大きな誤解と偏見を生じさせるだろうと考えたためです。
(参考)公益財団法人 日本精神神経学会ホームページ
「統合失調症について -精神分裂病と何が変わったのか-」
統合失調症という病名の意味
統合失調症という言葉には、
「健康な状態であれば、自然に行われている「精神の統合機能」が不調となっている状態であるが、あくまで一時的に調子を崩したもので、回復の可能性がある」
という意味が込められています。
四谷学院では、トータルな入試対策に向けてバックアップができる通信講座をご準備しております。
詳しくは、ホームページをご覧ください。
このブログは、四谷学院のスタッフが書いています。
四谷学院は通信講座ですが、あなた専門のサポートスタッフ『担任の先生』がつくようになっています。それが、私たちです。どうしたら迷いなく勉強できるか日々考えているプロフェッショナル集団です。
心理学にかかわる色々なトピックを、こちらで随時お届けします。初めて心理学を学ばれる方から、臨床心理士指定大学院を目指す方まで、あなたの学習の一助になれば幸いです。
前の記事 » 心理検査「テスト・バッテリー」ってなぜ必要?
次の記事 » 超有名!いまさら聞けない「ロールシャッハ・テスト」