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臨床心理士と「薬の知識」について

  公開日:2018/02/02

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院です。

この記事では、臨床心理士と病院臨床について解説します。

病院に所属する臨床心理士

臨床心理士の活躍の場は幅広く、児童相談所やDVなどの福祉の場、スクールカウンセラーをはじめとする教育の場、企業や障害者雇用センターなど産業・労働の場、家庭裁判所や少年刑務所などの司法・警察の場などがあります。そして、臨床心理士が活躍する場として、もっともイメージがしやすいのが、病院・クリニックといった医療の場ではないでしょうか?

将来は、臨床心理士の資格を取って「精神科に勤めたい」と考えている方も少なくないと思います。
しかし勉強を進めていくうちに、
「患者さんが飲んでいる薬についても、知っておく必要があるのではないか?」
「それとも、精神科医が処方するものなので、特に詳しく覚える必要がないのか?」
精神科医と臨床心理士の棲み分けがどうなされているのか、ということが気になるかもしれません。

臨床心理士は、精神科で処方される薬物について、どこまで知っている必要があるのでしょうか。

医師と臨床心理士は明確に役割がある

医師と臨床心理士の役割は、まったく異なります。
決定的な違いは、「薬の処方」と「医学的診断の可否」ということになるでしょう。

薬物療法の知識を持つことは重要

臨床心理士が薬を処方することはなくても、病院臨床においては一定の薬の知識は必要です。
専門である医師や薬剤師ほどの知識はもちろん必要ありませんが、精神医療において用いられる向精神薬や抗不安薬、抗うつ薬、睡眠導入剤などについては、カウンセリングをする上でも必要となってきます。
ほかにも、HIV感染者や癌患者の支援、アルコールなどの依存症、そのほかの身体疾患をもつ方々への心理ケアなどもあります。種々の心理的な悩みや課題の解決に向けて、クライエントとともに取り組むために、薬に関するある程度の知識は必要となってくると言えます。

「臨床心理士は薬物療法を行わないので、それに関する知識は必要ない、あるいはもたない方がいい」
というのは間違いです。臨床心理士の研修として「薬について」を学ぶ機会もありますので、積極的に理解を深めるとよいでしょう。

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